レアモンクエスト 2023 第八話

レアクエ

 

30代の職場のイケメン君が12月に入り、週2で午後から休みを取っているので上司として心配になり、

「〇〇君、体調悪いのか?ムリせんと休み取ったらええよ。」

って心にもないことを口から吐き出したんですが、近づいて来て「いや実は・・・」と相談してきた。周りを気にしている素振りを見せていたので会議室に移動、二人で話をすると、

「オサーンさん、お尻の入口のところが痛くて今は肛門科に通ってるんです。」

「そこは出口。」

と間髪入れずに訂正したが、もしや・・・、あっ… (察し)

となったオサーンです。LGBTQとか、ややこしいな・・・てか、ただの言い間違いか・・・ようわからん。

この日は忘年会ということで、友達と会うことになっていた。登場人物を紹介する。
時々登場する水道屋のパッキン永井と調味料の味覇ウェイパーを運ぶルート配送ドライバーをしているウェイパー西川(彼らについてはこちらを参照)と、学生時代は普通にタケシと呼んでいたが、あまりにも一途な性格すぎて何回も好きな女の子に告白し、挙句の果てストーカー規制法で逮捕(後に不起訴処分)されたことにより職まで失ったことからニートタケシと僕が命名したこの濃厚な3人との忘年会。

また機会があればその忘年会の話はするとして、今回は、夕方から始まる忘年会の前に、行く気はあまりしなかったがせっかくなので今年最後のマラソンをしようと、早めに大阪市内へ向かった。

淀川を渡り大阪市内へ。ここ最近は東京での購入が続いていた。しかしお膝元でもあるこの大阪は、やはり昔に比べるとかなり購入のハードルが上がっているというのが肌感としてある。また心が折れちゃうかなぁ~なんて思いながら電車に揺られた。

こんな僕でも実はロレックスに足を踏み入れる前に少しピリッと、ちょっとナーバスになる。その度合いが高いときは、やはり空回りすることが多い。これを解消するために、少しリラックスタイムを自分に設けた。

毎年、JR大阪駅北側に作られるスケートリンク。これを遠目から眺めて、カップルで滑っていてコケる男を見て「ざまぁ」と独り言。何とも性格が悪い。しかしこれで少しリラックスできる。10分ほどコケるメンズを見ては悪態をつくの繰り返しで心が和らいだ。ホント性格が悪いな、僕。

まず最初に向かうは梅田大丸。数人が並んでいるが、待てる範囲内。約10分足らずで順番が回ってきた。対応して下さったのは、男性店員。

店:店員 / オ:オサーン

店:「いらっしゃいませ。お探しのモデルがありましたらお聞きいたします。」

見たことがない若い男性店員さん。ここはグイグイ行ってみる。

オ:「あのさ~(なぜか標準語っぽい)、デイトナってどう?どうなの?SSの。」

クリンチするぐらいの接近戦を繰り広げる。

店:「どうって・・・やはり一番人気ですね、はい。」

オ:「それよね、それ。お願いしたいんです、SSデイトナを!」

僕の圧にフリーズする店員さん。

オ:「はよ、在庫確認、ほれ、ゴー!」

次もあるからかす僕。しかし結構な時間帰ってこない。どうも最近、在庫確認からの戻りが遅いことが多く、無性むしょうに期待をしてしまう。今回もこんなんで買えちゃうのか?と思った。

店:「なかったっすねぇ。」

何だよ、そのカジュアルな言い方は!でもいいよ、何かちょっと距離が縮まった気がしたから。

オ:「そっか。じゃ、今度来た時は頼んます~。」

甘くはなかった。でもこの積み重ねがまた実を結ぶ。太いパイプのない者は、細い糸を少しでも束ねて強くするしかない。それを信じて回るしかないもんね。

お次はこちら。

梅田阪急は、クリスマスやお正月、その他季節の飾り付けが有名で、写真を撮る人が多くいる。今年も華やかですね。とはいうものの、そんなことは正直興味なく、ロレックスへひた走る。SNSでお知らせ頂いた情報によると、結構な列ができていると聞いた。店の前まできたら、案の定、列は長かった。秒で諦めた・・・

地下鉄御堂筋線に乗り、移動する。

難波高島屋にも行った。

心斎橋大丸にも行った。

レキシア心斎橋にも行った。そしてこの日、訪れたとある店舗での一コマ。

店:店員 / オ:オサーン

店:「私が対応させていただきます。何かお探しのモデルはござますでしょうか。」

かなり綺麗な店員さんだ。以前もここで買ったことがあるが、その時も綺麗な店員さんだった。美人を前にすると緊張する。これが一番、自分を発揮することができない。

オ:「あっ、はい。実は以前もここで〇〇を購入したんですけど・・・」

かなり挙動不審な目の動きをしてしまう。美人を前にすると目のやり場に困る。

店:「こちらでお求めになられたんですね。ありがとうございます。」

笑顔も美しい。僕は惚れやすい。いや、もう惚れた。

オ:「実は今回、ロレックスでも一番人気だと思われるモデルを探しに来ました。」

店:「デイトナですか?」

さすが僕の認めた美人店員。そのクイズに答えるときのような人差し指を立てる仕草が完全に僕の心に突き刺さった。僕のあの入口・・・・に差して欲しいとも思った。

オ:「そうです。かなりハードル高いと思うのですが・・・」

店:「お素材と文字盤の希望はありますか?」

第3希望まで伝えた後、ぼ~っとしながら待つ。すると申し訳なさそうな顔で近づいてくる店員さん。

店:「お在庫確認しましたところ、ご希望のモデルはございませんでした、

が?が?が?

 

店:「〇文字盤のモデルは1本ございますが、どうなさいますか?」

なんて機転の利く店員さんなんだ。こんな貧相なオッサンに最高の対応をしてくれた。断る理由がない。

購入手続き諸々を行い、ブツを手に忘年会へいく。しかし友達とはいえロレックスを購入したことがバレてしまうと奪われる可能性のある奴らなので、コインロッカーに預けてから忘年会へ向かった。

忘年会後帰路につき、購入した時計と対峙、「天にまします我らの父よ」とロレックスの神に祈りを捧げた。アーメン。

そして天皇の国事行為と同等と言われる神聖なる開封の儀を一人で執り行った。アーメン。

「ん~、この緑の紙、良いかほり♡」と上機嫌になり、ロレックスの神に捧げる踊りも当然舞った。アーメン。

そのままの勢いでPCのエロ動画サイトを開いて一日を終えた。ザーメン。

しかし困った。12月初頭に購入した無垢のロレックスの支払いは年明けで、まだ支払いが終わっていないのに  “追いロレックス” をしてしまった。そんな懐具合ふところぐあいを冷静に振り返って心に誓った。

もう、ロレックスは買わない!(今年は)

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コメント

  1. ユヤ より:

    すげ〜です〜❣️
    おめでとう御座います〜😙

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