【謝罪】トケマッチと僕の話 後編

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前回からの続きとなります。トケマッチ事件については、下記をご覧ください。

預けた高級腕時計どこへ サービス停止の「トケマッチ」、数億円相当が未返還(産経新聞) - Yahoo!ニュース
所有者(オーナー)から借り受けた高級腕時計を希望者に貸し出すシェアリングサービス「トケマッチ」を運営していた大阪の会社が1月末、突然解散を発表し、全国のオーナーに不安が広がっている。会社側は預かった

自分の時計4本をとりあえずトケマッチへ送って不労所得を得ようと考えていた僕は、早く返送用キットが送られてこないか心待ちにしていた(終始アホ顔で)。するとメールが来た。トケマッチの言う通り、メールではなくHP上のフォームから4本貸出しする内の1本だけ、正式に仮査定してもらった。なぜ1本だけなのか、それも今になってみればよくわからない。他の3本は、何か(今回のような)トラブルがあった時に、借りた覚えがないという言い訳をする為だったのかもしれない。

そのメールに対して、いちいち丁寧に返信している僕がハズい。何ともマヌケである。

このメールが来た時には、不労所得確定ということで、週末に行く高級〇ープランドの女の子選び(シティヘブンネット)も終わっていた。

翌日、返送用キットが手元に届いた。もう鼻の下は伸び切っている。毎月19万円が振り込まれるからだ。この時は、もっと多くの時計を預けてもいいとさえ思っていた。とりあえず言われた通りに、送付された時計ケースに貸出用時計を入れ、そのギャランティーと余りコマをセットにして再び箱詰めする。ガムテープでしっかりと封をし、佐川急便へ電話をした。中身の総額と保険のことも佐川急便のオペレーターに伝え、集荷の手配が完了、翌日に自宅まで来てもらうことにした。

日が明けて翌日、仕事が終わり急いで帰宅。約束の時間に佐川急便のドライバー(若くはなくベテラン風)がやってきた。このドライバーは、のちに僕の救世主となる人物だ。玄関先で事務的に書類にサインしたところ、オペレーターからは聞いてなかったのか、その中身の金額に佐川急便のドライバーは目を丸くした。

「え⁈中身1000万円以上の商品ですか?いやいや、これは私、運べませんよ。何かあったら、責任取れませんから。」

そういう彼に僕は、「電話ではオッケーって言うてたよ。」という。すると、

「オペレーターは、何でも受けるんですよ。でも、コレは無理です。これまでオサーンさんと配送でお付き合いがあれば別ですよ。いきなりこんなのはムリです。」

至極真っ当な意見である。そして彼はおもむろに電話を取り出し、

「上司へ連絡して、一応相談します。運ぶにしても明日以降になります。」

といい、電話を切ってから、

「今回の件は一度、営業所へ話だけ持ち帰ります。今の私は運べません。」

何とも物分かりの悪いヤツだと思いながら、僕がこういった。

「じゃあ、送り先の会社(トケマッチ)に、佐川さんから連絡してもらえますか。それを受けて、大丈夫そうならまた明日集荷に来て。」

と、僕はまだ発送する気マンマンで言った。ホント、佐川急便のドライバーは常識人だと思うし、僕はバカである。とりあえず僕は急いでトケマッチへメールした。

ホント恥ずかしい。運んでもらえないなら、「自分でそっちまで持って行くよ」とまでメールしていた。今考えると、月々19万円で目の前が全く見えなくなっていることがよくわかる。

そしてこのメールを受け取ったときに、「ん?この会社おかしくないか?」とやっと思うようになった(かなり遅い)。なぜ配送なら受け取れるのに、直接の受け渡しが不可能なのか・・・これだけ高額な物だから、直接自分の手で渡したいって思うのは普通だと思う。逆に配送の方が不安で仕方がない。でもトケマッチは、直接持ち込まれては困るというスタンスである。丸一日考えた。もしその間に佐川急便が運べますって来たら、渡していただろう。でも佐川急便からの連絡もなければ、集荷に来ることもなかった。トケマッチと佐川急便は連絡を取り合ったのだろうか?そんなことは、今はもう、どうでもいい。

最後に僕は、今回は見合わせるという決断をし、トケマッチに上記のメールをした。トケマッチとのやり取りは、これが最後となった。いや、もしかすると、このメールに何かしらの返信があれば、他の手段を使ってでも送っていたかもしれない。

騙される者はバカである。本当にそう思う。自分がここまで、何の根拠もなしに相手を信用し、高額な時計を預けようとしていたことに、愚かだと思う。だから今回、トケマッチに時計を預けた人の気持ちがよくわかるし、その裏切られたという気持ちも痛いほどわかる。手元に皆さんの時計が戻れば、と切に願っている。

 

今回の件について、まず僕がトケマッチという存在を知ったのは、時計好きの仲間からでした。

ある日、「オサーンさん、普段使うことがない時計を貸したりするのは抵抗ありますか?実は・・・」という形で紹介を受けたのが始まり。彼は既にトケマッチへ数本のロレックスを貸出していました。「こんなサービス、多分、時計がある程度集まればすぐに受付終了すると思うので、早めに申し込みしないと受付終了するかも知れませんよ。」と言われた。確かにすぐに終わった。しかし意にそぐわない終わり方だったが。

僕が何より良かったと思うのは、時計がなくならなくて済んだこともあるが、それ以上にその友達との関係にある。僕がやっていたら、彼も一段と辛かったと思う。でも僕は無傷で済んだ。彼はそれに胸を撫でおろしていた。自分が誘ったばっかりに、友達が数千万円の損害を食らったとなれば、たとえ自己責任と言えども心と友達関係に深い傷を負ってしまう。それがなかっただけ、彼は僕が始めなかったことに「ホッとしている」と言っていた。

だからこういった事件は、目に見える被害額だけではなく人と人との関係性というお金では解決しないものまでも崩してしまうという罪の深さがある。

そんな中、僕の手元にはこれが残った。

トケマッチに時計を返送する際に入れる時計ケースだ。4本分送られてきた。これ、使い勝手良いんですよ。ホント、トケマッチに返したいんですが、連絡がつかなくて返せないんですよ。

僕、トケマッチから時計ケースを4個も パクッた もらった状態なんです。ゴメンね、トケマッチ。返したいんですけど、連絡つかないから、もらっとくね。連絡くれたら、いつでも返しますよ。でもその前に、他の人の時計は当然、返してあげてくださいね。

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