ロレックスの夜光塗料は、時代とともに進化を遂げてきました。放射性物質を含むものから、より安全で高性能な物質へと変化してきた歴史を見ていきましょう。
1. ラジウム (1920年代~1960年代初頭)

ロレックスが最初に採用した夜光塗料はラジウムでした。ラジウムは放射性物質で、自ら発光する特性を持っています。そのため、暗い場所でも時刻を確認することができました。しかし、ラジウムは人体に有害な物質であることが判明し、1960年代初頭に使用が中止されました。
2. トリチウム (1960年代~1990年代)

ラジウムに代わって採用されたのが、トリチウムです。トリチウムも放射性物質ですが、ラジウムに比べて放射線量が少なく、安全性が高いとされていました。トリチウムは、1960年代から1990年代にかけて、ロレックスの多くのモデルに使用されました。
3. スーパールミノバ (1998年頃~2007年頃)
1998年頃、ロレックスは、放射性物質を含まない夜光塗料「スーパールミノバ」を採用しました。スーパールミノバは、日本の化学メーカー「根本特殊化学株式会社」が開発した蓄光タイプの夜光塗料で、従来の夜光塗料に比べて明るさと持続時間が格段に向上しました。ロレックスに使用されていたスーパールミノバは、グリーンに光るのが特徴です。
4. クロマライト (2007年頃~現在)
2007年頃、ロレックスは、独自に開発した夜光塗料「クロマライト」を発表しました。クロマライトは、スーパールミノバをベースに開発されたもので、発光時間が従来の約2倍である8時間にも及びます。また、発光色がブルーになったことも大きな特徴です。クロマライトは、現在もロレックスの多くのモデルに採用されています。
各夜光塗料の特徴
| 夜光塗料 | 特徴 |
|---|---|
| ラジウム | 自ら発光する。人体に有害。 |
| トリチウム | 自ら発光する。放射線量はラジウムより少ない。 |
| スーパールミノバ | 蓄光タイプ。放射性物質を含まない。 |
| クロマライト | 蓄光タイプ。発光時間が長い。発光色がブルー。 |
夜光塗料の見分け方
- トリチウム: 文字盤に「T Swiss T」「Swiss-T<25」などの表記がある。
- スーパールミノバ: 文字盤に「SWISS」のみの表記がある。
- クロマライト: 発光色がブルー。
ヴィンテージロレックスと夜光塗料
ヴィンテージロレックスの中には、ラジウムやトリチウムといった夜光塗料が使われているものがあります。これらの夜光塗料は、経年変化によって変色したり、ヒビが入ったりすることがあります。このような経年変化も、ヴィンテージロレックスの魅力の一つと言えるでしょう。
最後に
ロレックスの夜光塗料は、時代とともに進化し、より安全で高性能なものが開発されてきました。それぞれの夜光塗料には、特徴や歴史があります。お気に入りのロレックスの夜光塗料がどんなものか、調べてみるのも面白いかもしれません。


