ファットレディ(モデル)

ロレックス GMTマスター Ref.16760 は、1983年頃から1988年頃まで製造されたGMTマスターⅡのファーストモデルです。

「ファットレディ」という愛称で親しまれていますが、これはケースの厚みに由来します。また、そのケースの厚みから連想されるグラマラスなプロポーション、ということで世界的に人気だったグラマーな女優から、「ソフィア・ローレン」とも呼ばれています。

GMTマスター Ref.16760 は、それまでのGMTマスターと比べてケースが厚く設計されました。 従来のGMTマスターのケース厚が約12mmだったのに対し、Ref.16760は約12.5mmと、0.5mmほど厚くなっています。

上:16760 / 下:16710

このわずかな差が、ケース全体を大きく、重厚に見せることから、「ファットレディ(太った女性)」というニックネームが付けられました。

また、Ref.16760 は、GMTマスターⅡとして初めて時針の単独調整機能を搭載したモデルでもあります。 これは、Cal.3085 ムーブメントの開発により実現したもので、海外旅行などで現地時間に合わせたい時に、分針やGMT針の位置を変えることなく時針だけを動かすことができるようになりました。

Ref.16760 は、GMTマスターの歴史において重要な転換期となったモデルであり、その独特のフォルムと機能性から、現在でも多くのコレクターに愛されています。

歴史的背景

1980年代は、クォーツショックの影響で機械式時計の人気が低迷していました。 ロレックスは、そのような状況下でも機械式時計の開発を続け、Ref.16760 のような革新的なモデルを世に送り出しました。

Ref.16760 は、GMTマスターⅡのファーストモデルとして、その後のGMTマスターシリーズの進化に大きな影響を与えました。 時針の単独調整機能は、その後のGMTマスターⅡにも受け継がれ、現在ではGMTマスターⅡの標準的な機能となっています。

Ref.16760 は、わずか5年ほどの短い期間しか製造されなかったため、現存する個体数は少なく、希少価値の高いモデルとなっています。

その他の特徴

  • ベゼルは、赤と黒のツートンカラーである、「コーク」のみ。
  • 文字盤には、GMTマスターⅡの表記と、デイト表示窓があります。
  • ブレスレットは、オイスターブレスレットまたはジュビリーブレスレットが装着されています。

Ref.16760 は、GMTマスターの歴史を語る上で欠かせないモデルであり、その独特の愛称と歴史的背景から、コレクター垂涎の一品となっています。

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