ロレックスのムーブメントは、その精度と耐久性で世界的に有名です。その歴史は、創業者のハンス・ウィルスドルフが「腕時計は懐中時計よりも正確になる」という信念のもと、高精度なムーブメントの開発に情熱を注いだことに始まります。
初期のムーブメント
初期のロレックスは、他社製のムーブメントを改良して使用していました。しかし、1910年代には、すでにクロノメーター認定を取得するなど、その精度へのこだわりは顕著でした。
- 1910年: ビエンヌ時計学校にて腕時計で世界初のクロノメーター公式証明書を獲得。
- 1914年: 英国キュー天文台でもA級の公認歩度証明書を獲得。
パーペチュアルの誕生
1926年に発表されたオイスターケースは、防水・防塵性を備えた画期的なものでした。そして、このオイスターケースに搭載するために開発されたのが、1931年に発表された自動巻き機構「パーペチュアル」です。

パーペチュアルは、ローターの回転によってゼンマイを自動的に巻き上げる機構で、腕の動きによって常にゼンマイが巻き上げられるため、手巻き時計の煩わしさから解放されました。これは、現代の自動巻き時計の基礎となる画期的な発明でした。
精度と耐久性の追求
ロレックスは、パーペチュアルの開発以降も、ムーブメントの精度と耐久性の向上に努めてきました。
- 1945年: パーペチュアルに日付表示機能を追加した「デイトジャスト」を発表。
- 1950年代: 耐衝撃性を向上させるために、テンプの軸受けに「キフショック」を採用。
- 1960年代: 磁気帯びによる影響を防ぐために、「パラクロム・ヒゲゼンマイ」を開発。
自社製クロノグラフムーブメントの開発
ロレックスは、長らくクロノグラフムーブメントを他社から調達していましたが、2000年に自社開発のクロノグラフムーブメント「Cal.4130」を発表しました。
Cal.4130は、部品点数を大幅に削減することで、耐久性とメンテナンス性を向上させた高性能なムーブメントです。このムーブメントは、現在も「コスモグラフ デイトナ」に搭載されています。
現代のロレックス ムーブメント
現代のロレックス ムーブメントは、高精度、高耐久性、そして高いメンテナンス性を兼ね備えています。
- パラフレックス・ショックアブソーバー: 従来のキフショックよりも耐衝撃性に優れた機構。
- ブルー パラクロム・ヒゲゼンマイ: 磁気帯びによる影響を受けにくく、温度変化にも強いヒゲゼンマイ。
- クロナジー エスケープメント: 従来のアンクル脱進機よりも効率が高く、精度が安定している脱進機。
これらの技術により、ロレックスのムーブメントは、COSC(スイス公式クロノメーター検定協会)の厳しい基準をクリアし、クロノメーター認定を受けています。
ロレックスのムーブメントの特徴
- 高精度: COSC認定のクロノメーターであり、高い精度を誇る。
- 高耐久性: 堅牢な構造と優れた耐衝撃性を備えている。
- 高いメンテナンス性: シンプルな構造で、メンテナンスが容易。
- 信頼性: 長年の実績に裏付けられた高い信頼性。
- 裏スケ: これまでシースルーバックを採用してこなかったロレックスが、特定のモデルに限り、中のムーブメントが見える仕様になり、それにより魅せるムーブメントもこれから期待される。

ロレックスは、創業以来、ムーブメントの開発に力を注いできました。その結果、ロレックスの時計は、世界中で高い評価を得ています。今後も、ロレックスは、革新的な技術を開発し、より高精度で高耐久性なムーブメントを生み出していくことと思われます。

