雲上人気ラグスポ過去10年の価格をしみじみ懐かしむ パート1

子供の参観日に行き、遠足で行った水族館の絵が教室に飾れられているのを見て、「おぉ!リーチやないか、リーチ!タコカニY字」と思わず熱くなって叫んでしまったオサーンです。

とどまるところを知らない高級時計の人気っぷり。最近の私、時計とは少し距離を置いてます。いや、遊びが過ぎて、距離を置かざるを得ないとでも申しましょうか。女性とイングリモングリの日々を過ごしております。

そんな私のことはさて置き、ロシアウクライナ侵攻や出口の見えない新型コロナウイルス、世界が不安にかられる状態が続き、原油価格が高騰し安定資産の代名詞「金」の相場が大きく上昇。そうなれば高級時計の相場がより一層上昇という状況です。

ロレックスの人気は「教師びんびん物語」時代のトシちゃんぐらい凄いことになってます。でもロレックスは回数こそありますが、ひょんなことから購入ができたりする可能性を持っています。

しかーし!

パテックフィリップオーデマピゲなどといった「雲上ブランド」ではそう簡単には行きません。ラッキーパンチがほぼ不可能なんです。『欲しいモデルの購入代金があれば買えた時代』から、『欲しいモデルを買うためにその何倍もの購入履歴を必要とする時代』へとなっています。場合によっては、自分の社会的地位を証明する必要もあります。

“買えない組” の私を含めたそこのあなた達と一緒に、あの有名ラグスポのベーシックモデルの相場なんぞを妬み・嫉みを交えて見てみましょう。


PATEK PHILIPPE

Aquanaut

1997年に発表されたアクアノートは、ラバーストラップでスポーティーなイメージ全開。「ノーチラスは無理だけれども、アクアノートなら…」なんて時代もありましたが、今ではこちらも私には到底手に入れることのできないモデルとなってしまいました。

数あるバリエーションの中でも、現行モデルでベースとなるのが5167Aです。

2,673,000円

この価格を見るとステンレスとはいえ、サラリーマンが買えるギリギリのラインかと思われます。では、市場での実売価格の推移を見てみたいと思います。

振り返っても仕方がないかもしれませんが数年前からの価格を見てみますと、じわりじわりと価格は上昇。2年前には400万円台となり、「あ〜、終わった」などと思っていたのも束の間、あれよあれよと600万円台2022年に入り気がつけば1000万円を軽々と超える価格となってしまいました。国内での流通価格となると、2000万円も目前に迫っています。残念でした。さようなら・・・

パテック・フィリップ PATEK PHILIPPE アクアノート 5167A-001 ブラック文字盤 中古 腕時計 メンズ

 

Nautilus

1976年に発表されたノーチラスは、時計デザイナーのジェラルド・ジェンタ氏(面倒なのでGGと略す)の代表作の一つ。パテックフィリップの顔とも言えるこのモデルは今や、世界中のセレブに愛されるラグジュアリースポーツモデルの最高峰です。

もうすぐ新作発表の時期となりますが、今回取り上げるのは昨年発表されたモデルが1年間のみ製造という限定的なものなであまりにも異次元過ぎるので、ブルー文字盤5711/1Aをベースとして見ていきたいと思います。

3,872,000円(2021年当時)

定価設定の時点で足元がグラつくほどのめまいがしてしまいますが、この価格で買える人は世の中でも一握り。私も当然、“アウトオブ一握り” です。

というわけで過去のチャートを見てみますと、2022年に向って断崖絶壁の如く、まさに20代だった頃のように男らしく反り立ってます。何と、軽く2000万円を超える価格となり、キングオブステンレス3針ラグスポとなっています。

自分の見る目がなかったと言えばそれまでですが、正直言ってノーチラスを見たときには「この時計は “はんぺん” をモデルにデザインしてるんか?」と思っていた。それが10年足らずで10倍以上の価格となっています。証券用語でいうと、“時計界のテンバガー” ですね。

恐らく僕が三針ノーチラスを買う時がきたら、もう時計は買わないと思います。なぜなら、

正規店購入できるこれ以上満足度の高い時計はない!

と思えるからです。※個人の感想です。

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というわけで、今回はパテックフィリップの大人気スポーツモデルを取り上げました。もちろん素材がステンレスではなくゴールドやプラチナを使ったモデルも同様、恐ろしい価格となっています。また、コンプリケーションモデルやジェムセッティングされた煌びやかなモデルも相当な価格となっています。当然、これらの時計を正規店購入できる方は多くはないですが一定数おられ、資産があるから購入できるというだけではなく、その方々も私と同じぐらい時計愛をもっておられます。

いつの日か、私も「買えましたッ!」と言える日がくるのでしょうか・・・