VACHERON CONSTANTIN Traditionnelle Twin Beat Perpetual Calendar Ref.3200T/000P-B578

オススメ度★★☆☆☆

技術の進歩というのは凄いものですね。機械式腕時計に組み込みすることができる技術って、もう限界にまで来ていそうな気がしますが、まだまだ底なしのようです。今回ご紹介する時計は、世界三大時計の一角であるヴァシュロン・コンスタンタンの2019年モデル、”トラディショナル・ツインビート・パーペチュアルカレンダー“です。パーペチュアルカレンダー搭載のモデルは魅力がありますが、価格が高額というハードルの他に懸念材料があります。それは、パワーリザーブが切れてしまった時、そのカレンダーを調整するのに、その複雑さ故、かなり困難なことがあります。しかしこのモデルの凄いところは、なんと二つの脱進機が搭載されており、通常に使用時はハイビートで作動するが、長期の休暇などで使わない時は超ロービートの脱進機に切り替えることで、最大で65日間パワーリザーブを可能にするというもの。65日間ですよ。約2か月強です。
ヴァシュロン・コンスタンタンは、264年に渡り培ってきた時計製造の高度な専門技術を生かし、”トラディショナル・ツインビート・パーペチュアルカレンダー“に別々の振動数をもった2個のテンプを組み込むことで、この革新を成し遂げました。このような2個のテンプによる機構は、メゾンにとっても史上初の試みです。この時計では、着用するか、外して置いておくか、その状況に合わせて8時位置のプッシャーを押してテンプの振動数を2つのどちらかに設定することができます。時計を腕に着ける場合は、アクティブ・モードで機能を最大限に生かすことができ、テンプは5Hz (毎時3万6000回)で振動し、4日間のパワーリザーブが得られます。
時計を外してしばらく着けない場合に、スタンバイ・モードに変更すると、時計は1.2Hz (毎時8640回)という大幅に振動が減速したもう一方のテンプで動き続けます。これにより、パワーリザーブを少なくとも65日間まで延長することができます。”トラディショナル・ツインビート・パーペチュアルカレンダー“は、スタンバイ・モードで作動中のどの時点でもアクティブ・モードに切り替えて着用でき、カレンダー表示も実際のカレンダーと完全に一致しています。

このシステムは、日本の江戸時代(1603年~1868年)に用いられた不定時法からヒントを得ています。不定時法では、季節によって長さの違う昼夜に合わせて昼と夜の時間を6等分します。当時の和時計は、昼用と夜用の2挺の棒テンプが備わり、それらが自動的に切り替わってスピードを調整する仕組みになっていました。スイス国際時計博物館の所蔵品にも、18世紀初頭に作られた同じ方式による日本のランタン時計があります。

ランタン時計

将来性

雲上ブランドなので将来性という点は無縁のように感じます。このモデルが後にプレミア価格となるかと言えば難しいかもしれませんが、財産という点では、しっかりとしたモノだと思います。投資目的という目線では全くオススメできませんが、機械式時計の素晴らしい技術を堪能できる贅沢なモデルだと思います。

価格帯

予価(時価)23,800,000円税抜)。言葉がありません。やはり恐ろしい価格でした。このモデルがセカンドマーケットに出回ることも、考えにくいです。見つけても買えませんが・・・

スペック

ケース径:42.0mm

ケース厚:12.3mm

ケース素材:プラチナ950

防水性:3気圧(約30m)

ストラップ:グレーのミシシッピ・アリゲーターレザー、プラチナ950製クラスプ

ムーブメント:

  • 手巻き Cal.3610QP(自社開発・製造)
  • 約4日間パワーリザーブ(アクティブ・モード、毎時36,000振動)
  • 約65日間パワーリザーブ(スタンバイ・モード、毎時8,640振動)
  • 64石

仕様:

  • 時、分、瞬時切り替え式パーペチュアルカレンダー
  • パワーリザーブ表示
  • 振動数モード表示
  • シースルーケースバック
  • ゴールド製手彫りギヨシェ文字盤
  • ジュネーブ・シール取得

 

 

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