【新作】Vacheron Constantin トラディショナル トゥールビヨン 6000T/000P-H025

ヴァシュロン・コンスタンタンの美学と伝統が、新しいトラディショナル トゥールビヨンに込められている、そう感じるモデル。サンレイ ディープ グリーンの文字盤はプラチナ950ケースに美しく縁取られ、極薄のキャリバー 2160/1 に組み込まれたトゥールビヨンは、雲上の時計作りの技術をまざまざと見せつけています。

Watches And Wonders 2023で発表されたモデルで、魅了されたモデルの一つがこのモデル。 グリーンダイアルというトレンドに合わせたトラディショナル トゥールビヨン。まさに芸術品です。このシックで落ち着いたグリーンの文字盤とともに、41mmのプラチナ ケースに収納されたトゥールビヨン。ガルバニック加工によって完成した独特の色合いは、このモデルに深みと力強さを感じさせます。ホワイトゴールドのバトンアワーマーカーとドルフィン針がメリハリのあるコントラストを加え、深みのあるグリーンのストラップが文字盤の色を引き立てます。

とはいうものの、このモデルが全く新しいモデルかというと、実はそうではありません。2021年に素材はピンクゴールドで中国限定、しかも僅か30本限定で発表されたモデルが存在しています。

トラディショナル トゥールビヨン チャイナリミテッドエディション 6000T/000R-B972

このモデルは、ピンクゴールドをケース素材としていて、文字盤はインペリアル・グリーンと言われていました。ちなみに価格が約145,000ユーロだったので、日本円で約2,100万円ぐらいですね･･･

さて、2023年モデルの新作はプラチナ素材のケースで、自社製自動巻きキャリバー 2160/1、5.65 mm の薄さにより、ドレスウォッチの美しさを遺憾なく発揮しています。このトゥールビヨンレギュレーターの振動数は、18,000振動/1h(2.5 Hz)。ヴィンテージの懐中時計にあるこのゆったりとしたペースは、トゥールビヨンの美しき動きを鑑賞するのに最適なんじゃないでしょうか。ペリフェラルローターを含むムーブメントのデザインは、サフ​​ァイアケースバックから見ることができ、贅沢の極みと言えます。約80時間のパワーリザーブのようです。

ケースバックに手作業で面取りされたコート・ド・ジュネーブ装飾が施されたブリッジと、ムーブメントの文字盤側にあるサーキュラーグレイン仕上げのベースプレートは、もうパーフェクト。トゥールビヨンも、1つだけ黒塗りネジが取り付けられスモールセコンドとして、サスペンションバーは、材料をやすりで削り、手作業で丹念に研磨することにより、円錐形および半円筒形に仕上げられております。

恐らく、実機をお目にかかることはないでしょうが、世の中には手にする方もいるのでしょうね。見るだけでも、生で見てみたいもんです。