ロレックス デイトナの歴史において、リファレンスが4桁の時代は、1963年の誕生から1988年頃までのおよそ25年間です。この時代は、手巻きムーブメントを搭載した、まさに「ヴィンテージ デイトナ」と呼ぶにふさわしいモデルが数多く誕生しました。
4桁リファレンス デイトナの特徴
- 手巻きムーブメント: バルジュー社製のムーブメントをベースに、ロレックスが独自に改良を加えたCal.72x系ムーブメントを搭載。
- シンプルなデザイン: 初期のモデルは、インダイヤルが白または黒のモノトーンで、タキメーターベゼルも金属製でした。
- プラスチック風防: サファイアクリスタルではなく、プラスチック製の風防を採用。
- 希少性: 生産数が限られているため、現在では非常に希少価値が高く、コレクターの間で人気があります。
4桁リファレンス デイトナ一覧
初期型 (62xx系)
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- 6238 (プレデイトナ): タキメーターベゼルを持たない、デイトナの原型とも言えるモデル。
- 6239: 初代デイトナ。タキメーターベゼルを搭載。
- 6240: ねじ込み式プッシャーを採用した最初のモデル。
- 6241: 6239のバリエーションモデル。
- 6262: 6239とほぼ同じ仕様だが、ムーブメントがCal.727に変更。
- 6263: ねじ込み式プッシャーとタキメーターベゼルを搭載。
- 6264: 6263のブラックダイヤルバージョン。
- 6265: 6263の後継機。ムーブメントがCal.727に変更。
後期型 (62xx系)
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- 6269: 18Kゴールドケースにダイヤモンドをセッティングした豪華なモデル。
- 6270: ベゼルにダイヤモンドとサファイアをセッティングしたモデル。
その他 (4桁リファレンス)
- 6034: 1950年代に製造された、デイトナの原型となったモデル。
- 6210: 6034の後継機。
4桁リファレンス デイトナの進化
4桁リファレンスの時代、デイトナは様々な進化を遂げました。
- 初期のモデルは、プッシャーがねじ込み式ではなく、防水性に課題がありました。
- 6240からねじ込み式プッシャーが採用され、防水性能が向上しました。
- 文字盤のデザインも、初期のモノトーンから、エキゾチックダイヤルと呼ばれるカラフルなダイヤルが登場するなど、バリエーションが増えました。
- ムーブメントも、改良が重ねられ、精度と耐久性が向上しました。
現代における4桁リファレンス デイトナ
4桁リファレンス デイトナは、ヴィンテージ ロレックスの中でも特に人気が高く、オークションでは高額で取引されることも珍しくありません。その希少性、歴史的な価値、そして美しいデザインから、多くのコレクターを魅了し続けています。
4桁リファレンス時代は、デイトナの歴史の中でも特に重要な時期であり、その後のデイトナの進化に大きな影響を与えました。