ロレックス シードゥエラーの歴史において、リファレンスが4桁の時代は、1967年の誕生から1980年代後半頃までの約20年間です。この時代のシードゥエラーは、プロのダイバーのために開発された、堅牢で高い防水性能を誇る本格的なダイバーズウォッチです。
4桁リファレンス シードゥエラーの特徴
- 高い防水性能: 当時のダイバーズウォッチとしては、圧倒的な610m(Ref.1665)もの防水性能を誇りました。これは、飽和潜水に対応するために開発されたヘリウムガスエスケープバルブを搭載したことによるものです。
- ヘリウムガスエスケープバルブ: 飽和潜水において、ダイバーが減圧する際に時計内部に侵入したヘリウムガスを排出するための機構。シードゥエラーの大きな特徴の一つです。
- 堅牢なケース: 厚みのあるケースと、ねじ込み式のリューズ、裏蓋を採用することで、高い防水性能を実現しています。
- 視認性の高い文字盤: 暗所でも視認性を確保するため、大型のインデックスと針に夜光塗料が塗布されています。
- 耐久性の高いブレスレット: 過酷な環境下での使用に耐えられるよう、堅牢なオイスターブレスレットを採用。
4桁リファレンス シードゥエラー一覧
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1665: 初代シードゥエラー。通称「ダブルレッド」と呼ばれる、文字盤に赤く「Sea-Dweller」と表記された初期モデルは、特に希少価値が高いです。
4桁リファレンス シードゥエラーの進化
- 防水性能: 初期の610m防水から、1,220m防水へと進化。
- 風防: プラスチック風防から、サファイアクリスタル風防へと進化。
- ムーブメント: Cal.1570は後にCal.3035へと進化し、精度と耐久性が向上。
- デザイン: 文字盤のデザイン、ベゼルインサートの素材など、細かな変更が加えられています。
現代における4桁リファレンス シードゥエラー
4桁リファレンス シードゥエラーは、ヴィンテージ ロレックスの中でも特に人気が高く、特に初期の「ダブルレッド」は、オークションで高額で取引されることも珍しくありません。その歴史的な価値、高い機能性、そして独特のデザインから、多くのコレクターを魅了し続けています。