ロレックス サブマリーナーの歴史において、リファレンスが4桁の時代は、1953年の誕生から1980年代後半頃までのおよそ35年間です。この時代は、様々な改良が加えられながら、サブマリーナーがダイバーズウォッチとしての地位を確立していく過程を見ることができます。
4桁リファレンス サブマリーナーの特徴
- 初期のダイバーズウォッチ: 現代のサブマリーナーと比べると、防水性能や機能は限定的ですが、その分、シンプルで武骨な魅力があります。
- 回転ベゼル: 潜水時間を計測するための回転ベゼルを搭載。初期は両方向に回転しましたが、後に逆回転防止ベゼルへと進化しました。
- 防水性能: 当時のダイバーズウォッチとしては高い防水性能を誇りましたが、現代のモデルと比べると低いものが多いです。
- プラスチック風防: サファイアクリスタルではなく、プラスチック製の風防を採用。
- 様々なバリエーション: ノンデイト、デイト付き、COMEX (フランスの潜水会社) 向けモデルなど、様々なバリエーションが存在します。
- コレクターズアイテム: 製造数が限られているため、現在では希少価値が高く、コレクターの間で人気があります。
4桁リファレンス サブマリーナー一覧
ノンデイト
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- 6200: 初代サブマリーナー。
- 6204: 6200の後継機。
- 6205: 6204とほぼ同時期に製造されたモデル。
- 5508: 6205の後継機。
- 5512: 5508の後継機。リューズガードが大型化。
- 5513: 5512とほぼ同時期に製造されたモデル。
- 5514: COMEX (フランスの潜水会社) 専用に製造されたモデル。
- 94010: COMEX 専用モデル。5514の後継機。
デイト付き
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- 1680: 初代サブマリーナー デイト。日付表示機能を搭載。
- 16800: 1680の後継機。サファイアクリスタル風防を採用。
- 168000: 16800のマイナーチェンジモデル。
- 16808: 1680のゴールドモデル。
4桁リファレンス サブマリーナーの進化
- 防水性能: 初期の100m防水から、200m防水、そして現代の300m防水へと進化。
- ベゼル: 両方向回転ベゼルから、逆回転防止ベゼルへと進化。
- ムーブメント: Cal.1030、Cal.1520、Cal.1530、Cal.1570、へと進化し、精度と機能が向上。
- デザイン: リューズガードの大型化、文字盤のデザイン変更など、時代に合わせて変化。
現代における4桁リファレンス サブマリーナー
4桁リファレンス サブマリーナーは、ヴィンテージ ロレックスの中でも特に人気が高く、オークションでは高額で取引されることも珍しくありません。その歴史的な価値、武骨なデザイン、そして希少性から、多くのコレクターを魅了し続けています。
4桁リファレンス時代は、サブマリーナーの歴史の中でも特に重要な時期であり、その後のサブマリーナーの進化に大きな影響を与えました。