ロレックスのターノグラフはデイトジャストをベースに、回転ベゼルを搭載したスポーティーなモデルです。1950年代に誕生し、一度は生産終了となりましたが、2000年代に復活を果たしました。現在は廃盤となっており、市場価格はジワジワではありますが、上昇しています。
1. 歴史的背景
- 誕生: 1953年、Ref.6202として登場。回転ベゼルを備えたデイトジャストとして、注目を集めました。
- 名前の由来: 「Turn-O-Graph(ターン・オー・グラフ)」=「ベゼルが回転してゼロに戻る」という意味から名付けられました。
- サンダーバードとの関係: 1950年代後半には、アメリカ空軍のサンダーバード部隊に採用されたことから、「サンダーバード」の愛称で親しまれるようになりました。
- 生産終了と復活: 1970年代に一旦生産終了となりましたが、2000年にRef.116264として復活。デイトジャストのスポーティーな派生モデルとして人気を博しました。
- 再生産終了: 2011年に再び生産終了となりました。
2. ターノグラフの特徴
- 回転ベゼル: デイトジャスト唯一の回転ベゼル搭載モデル。両方向に回転するベゼルは、経過時間の計測などに使用できます。
- スポーティーなデザイン: 回転ベゼルと、やや太めのラグが、デイトジャストにスポーティーな印象を与えています。
- 高い実用性: 日付表示、100m防水など、日常生活で必要な機能を備えています。
3. 代表的なモデル
- Ref.6202: 初代ターノグラフ。エンジンターンドベゼルが特徴です。
- Ref.116264: 2000年に復活したターノグラフ。回転ベゼルと、赤色の秒針、カレンダー、モデル名が特徴です。
- Ref.116261/116263: コンビモデル。ステンレススティールと18Kピンクゴールド、または18Kイエローゴールドの組み合わせです。中でもRef.116263には日本限定モデルとして発売されたモデルがあり、希少性が高くなっています。
4. ターノグラフの魅力
- 希少性: 生産終了モデルであるため、希少価値が高く、コレクターズアイテムとして人気があります。
- 個性的: 回転ベゼルを備えたデイトジャストは、他のモデルにはない個性的な魅力があります。
- 汎用性: スポーティーでありながら、上品さも兼ね備えているため、様々なシーンで着用できます。
5. マニアックな情報
- Ref.6202のベゼル: 初代ターノグラフ Ref.6202 のベゼルは、製造時期によって、コインエッジ、エンジンターンド、ギザギザなど、いくつかの種類があります。
- サンダーバードのエンブレム: サンダーバード部隊に採用されたRef.6609には、裏蓋にサンダーバードのエンブレムが刻印されています。
ターノグラフは、ロレックスの歴史の中でもユニークな存在です。