ロレックスの「サンダーバード」は、正式名称を「オイスターパーペチュアル デイトジャスト」と言い、1950年代に登場したモデルです。
最大の特徴は、ロレックスで唯一の回転ベゼルを搭載している点です。この回転ベゼルは、パイロットが飛行時間を計測するために開発されたと言われています。
サンダーバードという愛称の由来は、1956年にアメリカ空軍のアクロバットチーム「サンダーバーズ」の隊長、ドン・フェリス大佐が引退記念としてロレックスに特注したことにあります。
フェリス大佐は、朝鮮戦争で活躍した英雄であり、サンダーバーズを率いて世界中を飛び回っていました。彼は、過酷な飛行に耐えうる頑丈な時計を求め、ロレックスに白羽の矢を立てたのです。
ロレックスは、デイトジャストに回転ベゼルを追加した特別モデルを製作し、フェリス大佐に贈呈しました。このモデルが、後に「サンダーバード」と呼ばれるようになったのです。
サンダーバードは、スポーティーなデザインと高い機能性から、パイロットだけでなく、多くの時計愛好家に支持されました。しかし、2011年に生産が終了し、現在では入手困難なモデルとなっています。
サンダーバードの歴史
- 1956年:初代サンダーバード(Ref.6609)が登場。
- 1959年:Ref.1625が登場。
- 1977年:Ref.16263が登場。
- 2000年:Ref.116263が登場。
- 2011年:生産終了。
サンダーバードは、デイトジャストの派生モデルでありながら、独自の進化を遂げてきました。回転ベゼルは、初期のモデルでは両方向回転でしたが、後に片方向回転に変更され、より実用的なものになりました。
また、素材や文字盤のバリエーションも豊富で、コレクターズアイテムとしても人気があります。
サンダーバードの魅力
- スポーティーでエレガントなデザイン
- 回転ベゼルというユニークな機能
- 豊富なバリエーション
- 希少価値
サンダーバードは、ロレックスの歴史の中でも特別な存在であり、その魅力は今も色褪せることはありません。