エクスプローラーIIは、洞窟探検家など、太陽光が届かない場所で活動する人たちのために開発された、プロフェッショナルモデルです。1971年に初代モデルが登場し、エクスプローラーの上位機種として位置づけられています。
歴史的背景
- 1971年: 初代エクスプローラーII(Ref.1655)が登場。洞窟探検のように、昼夜の判別が難しい環境下でも、時間を正確に把握できるよう、24時間表示機能を搭載したのが特徴です。
- 当時、洞窟探検は新たな冒険として注目を集めており、エクスプローラーIIはそうした探検家たちのニーズに応える時計として開発されました。
特徴
エクスプローラーIIは、以下の特徴を備えています。
- 24時間表示機能: 24時間で文字盤を一周する針と、ベゼルに刻まれた24時間目盛りによって、昼夜を明確に区別することができます。
- 高い視認性: エクスプローラー同様、視認性を重視したデザインです。
- 夜光塗料を塗布したアワーマーカーと針
- 堅牢性: 過酷な環境に耐えうる、高い堅牢性を備えています。
- ロレックス独自のオイスターケース
- 強靭なサファイアクリスタル風防
- 高精度: ロレックスが独自に開発・製造する高精度ムーブメントを搭載しています。
主なモデル
エクスプローラーIIは、時代とともに進化を遂げてきました。主なモデルは以下の通りです。
- Ref.1655 (1971年 – 1985年頃): 初代エクスプローラーII。太くて大きめのオレンジ色の24時間針が特徴。
- Ref.16550 (1985年頃 – 1989年頃): ムーブメントの改良、サファイアクリスタル風防の採用など、大幅なアップデートが行われました。
- 文字盤の色は、ブラックとホワイトの2種類。
- Ref.16570 (1989年頃 – 2011年): ムーブメントがCal.3185に進化。
- 長年にわたり製造された人気モデル。
- Ref.216570 (2011年 – 2021年): ケースサイズが40mmから42mmに大型化。
- オレンジ色の24時間針が復活。
- Ref.226570 (2021年 – 現在): ムーブメントがCal.3285に進化。
- ブレスレットの改良など、細部のブラッシュアップが行われています。
その他
- エクスプローラーIIは、その独特な機能とデザインから、熱狂的なファンを持つモデルです。
- 近年では、Ref.1655などのヴィンテージモデルの人気が高まっています。
エクスプローラーIIは、ロレックスの革新性と探求心を象徴する、プロフェッショナルのための時計といえるでしょう。