シン・レアモンクエスト 第3話

この前、急にお腹の調子が悪くなったのでコンビニに駆け込み何とか事なきを得たのですが、店を出るときに「ありがとうございましたぁ~」ってウ〇コして礼言われてメッチャ得したオサーンです。

この日、久しぶりに地元関西・大阪ロレックスへ向かうこととなった僕。新作が発表され、ちょっとお客さんも多くなっているのではないかと思い、早めに家を出て阪急電車で梅田へ向かいます。しかしここでトラブル発生。

乗ってた電車が途中でストップ。しばらくすると人身事故のアナウンスが流れてきましたが、この列車が当該事故車両ではないようでひとまず安心。それにしてもここ最近、電車の人身事故をよく耳にします。時期的に多くなるのでしょうか。そんな僕、終点梅田までは辿り着けずに途中下車。違う電車に乗り換えて何とか梅田まで到着しました。

今日のお供は久しぶりの デートナ19LN さん。デートナでいっちょ、決めてやりますよ。

待ってろよ、ハンス!(ウィルスドルフ)

鼻息フンガフンガ鳴らしながら猪突猛進します。予定より少し遅れて到着したのがこちら、大丸梅田店

待ちの列もそれほど長くなく、10分程度で入店。メンズの店員さんが対応してくれる。着けている時計の話にもなり、それをきっかけにデイトナのフル無垢がないかと尋ねる。在庫確認に向かうメンズ店員、しかし思っていた以上に早く戻ってくる。

「あいにく、今は在庫の方がないですねぇ・・・」

そうは言いながら、最近よくツイッターで何人かいる “元ロレックス店員” とかいうアカウントの方達のツイートを受けて、『本当はあるんだから粘ろう』なんてことはせず、数ヶ月前にこちらで購入しているということもあるので、ここは大人しく引き下がる紳士オサーン。こんな時は傷ついた心を癒してくれるお店へ行くしかない。

阪急うめだ本店。ここのロレックス事前予約制のみとなっているのと、今年購入しているので事前の申し込みもしていない状態。ということで向かうはランゲアンドゾーネさん。今年の新作について、何かいい話はないか聞いてみようと思う。只今絶賛開催中の Waches and Wonders 2023 ですが、ランゲアンゾーネは僅か1本の新作発表。しかし話を聞くと、その新作は入荷の見込みはないし、価格もステンレス製クロノグラフ2000万円ぐらいすると思います、という。仲良くお話する店員さんも、首をかしげながら、

「正直、パテックさんとかの方が購入しやすいってお客様から聞いてます・・・」

らしい。もう僕が買えるようなブランドじゃなくなってしまったんですね。先日行われた価格改定も、最大27%ほど定価が上がっているという。癒してもらうどころか、絶望すら覚える話を聞き、阪急を後にした。

地下鉄御堂筋線に乗り心斎橋に到着。大丸に来たが、ここも事前予約制となっています。念のため、2Fの店舗前まで行ってみて店員さんに聞いてみるも、やはり入店はできずに終わり。この流れを考えると、今朝の電車のトラブルから運気は下り坂だったのかも・・・

レキシアでも全くの空振り。なかなか思うようには行きません。しかしこんなの想定内。まだまだめげずに行っちゃいます。しかしお腹も空いてきたので何か食べようと思ったところ、ナイスなお店発見!

近くにあるオーデマピゲなどでお馴染み“YOSHIDA”ステーキハウス「よし田」にしようか迷ったんですが、今回はそのライバル店、ハウスYOSHINO(通称・吉野家)で舌鼓。鉄板牛焼肉定食(ごはん大盛無料)でスタミナを付けます。このメニューでいつも思うのですが、早く食べないと鉄板に火が付いているのでコゲちゃうんですよね・・・熱々が食べれていいのですけど、何とかいい方法はないものなのか。でも満腹になったし50円引き券もちゃっかり使ったしで、満足でした。

食べたらカロリーを消費しなければいけないので、APさんを横目にスタスタ歩く。今度は「よし田」で食べますから。

人だかりがあったので、何をそんなに並んでいるのか気になり近くの女子に聞く。今、ちょっと話題になっている “10円パン” が売っているということだった。そう言えばTVで何度か見たけど、僕はそんな流行りすたりには全く興味がないし、「ふ~ん」という感じ。スルーします。

へ~、これが人気ねぇ。興味ない興味ない。スルー、スルー。

いや、買っちゃいました。しかも30分並んで。ウメ~じゃん、これ。食べたかったんだよ。しかしこの手の食べ物って結構すぐに飽きられて閉店しちゃうので、食べたい方は早めに行った方がいいと思います、はい。

そして到着しました大阪高島屋ウォッチメゾン。以前までは整理券を発券して、死ぬほど待つスタイルの店舗でしたが、入店がスムーズになっている。入口の店員さんが、

「どうぞ、順次対応いたしますので店内のディスプレイをご覧になってお待ちください。」

という。他の店員さんは接客対応中なので、展示されているサンプルを見ながらしばらく待つ。5分ぐらい待っただろうか、男性の店員さんが来た。デイトナが欲しいと伝えると、反応が非常に渋い表情になった。そこは見逃さずにすかさずツッコむ。

「顔に無理って書いてあるやん!」

すると恐縮したように、

「わかります?デイトナは・・・今・・・ないんです・・・」

歯切れが悪い。どこの馬の骨かわからん者には出してはいけないというお達しでもあるのか。もっと押すべきなのかも知れないが、紳士オサーンは引くときは引く。この店員さんが悪いのではない。何事も、タイミングというのがあるのだ。それは今までのマラソンでわかっている。我慢、我慢、我慢・・・

再び地下鉄御堂筋線に乗り、最後に来たのがここ。

あべのハルカス近鉄本店です。ロレックスの前に行くと誰も並んでいなかったが、入口の警備員さんに「お待ちください」と声を掛けられる。壁に沿って待つことに。

待っている間、僕は警備員さんとも話をする。最近の客の様子や客数を教えてもらい、そうこうしているうちに順番が来たので店内へ向かった。するといつも僕とは相性の良くない店員さんが・・・

店員:店 /  オサーン:オ

店:「いらっしゃいませ」

この店員さんからは買えそうもないので、他の店員さんがいないかキョロキョロするオサーン。

店:「何かお探しのモデルは。ありますか?」

今までお世話になったことのある店員さんが…見当たらない。聞くしかない。

オ:「○○さん、おられます?」

これは、『あたなでは話にならない』と突き付けているのだ。参ったか。

店:「今日は休みです。」

ムム、そうなのか・・・仕方ない。しかしまだ僕にはよくお話する店員さんがいるんだよ。

オ:「じゃ、え~と、△△さんは…?」

店:「休みです。」

終了。弾切れだ。もう誰の名前も出てこない。他の店員さんを指名して不在の時、この最初に対応してくれた店員さんからは出てくることは皆無に近い。戦地で敵と1対1、死ぬか生きるか撃ち合いの中、相手とフェイス トゥ フェイス。しかしこちらの銃にはもう弾がない。このまま諦めて死ぬか、ただでは死なぬか、男としての器が試される。今日はこれまで紳士な男に徹してきた。でも最後は、相手に真正面から勝負し、満開の桜が散るように、美しく散ってみせようではないか。

オ:「すみませんが、デイトナの無垢のモデルを探してまして…(アセアセ)」

さっきまでの態度とは180度変わり、なりふり構わず女々しいまでの手のひら返しを平気でする僕。

店:「ないですね。」

でしょーね!そうなっちゃいますよね、そりゃ。しかし返事が食い気味に1秒足らずで来た。クソ~ッ!

やっぱり今日は “僕の日” ではなかったようだ。どの店舗でも手応えがなかった。月に一回のマラソン、今年は購入が去年に比べて大きく下がりそうです…