時計の転売について考察する

私、オサーンはこんなHPを制作しており、楽しんで閲覧していただいている人もいる反面、転売することを助長しているということで非難されることもあります。これは”時計“に限った話ではなく、人気ブランド品人気ゲーム話題の新製品などに言えることです。私個人が購入した時計に関する話は後に記載しますが、この転売について考えてみたいと思います。

㊟転売目的の購入は、古物商の資格が必要とする話は別問題として進めていきます。


まず、転売目的での購入を失くしてしまうことのメリットを考えてみます。

  1. その人気の商品(便宜上”時計“としておきます)を本当に欲しいと思っている人のみが買える。
  2. 転売の利益が大きいと裏の世界の人たちが参入し、その世界の資金源になる。

というのが主なメリットでしょうか。

では、デメリットを考えます。

  1. 欲しい人しか正規店で購入していないので、セカンドマーケット(並行店)に流通しない。
  2. 高騰していたそのブランドの市場価格が低下する。

という感じですか。

しかし、メリット1に記したことは理想であり、現実的ではありません。本当に欲しい人ってどこで見分けるのでしょうか?「本当に欲しい」とはどういう意味なのでしょうか?
そしてメリット2ですが、裏の世界の資金源にするにしては購入する手間が多く、安定した資金調達が難しいと思います。チケット転売も”ダフ屋“と呼ばれる人たちが多く見受けられましたが、今では裏の世界の人よりも、一般人の小遣い稼ぎ的な転売屋の方が多いと思います。しかしチケットの場合は、購入時に”契約による規制“があり、違法行為として罰せられる対象となることが多い。地方自治体の条例にもよります。

デメリット1についてですが、転売ができないということは、セカンドマーケット(並行店など買取店)が衰退・減少します。購入者は買ったモノは、売ることができずに処分するしかなくなります。
デメリット2は、転売屋がいるからこその人気というのが多かれ少なかれあります。それらがいなくなると、下支えしていた人気が減少し市場価格が崩れることが予想されます。

では次に、転売目的の購入も(チケット以外)許容されている今の現状について考えてみます。まずはメリット、並びに賛成意見です。

  1. どうしても現金が必要になった時に売れる。欲しかった過去のモデルが買える。
  2. 転売屋の生みの親は、元をたどるとそのブランドにある。
  3. 転売によって不利益を受ける人は結局いない。

このように言えるのではないでしょうか。

では、転売目的の購入によるデメリット反対意見は何でしょうか。

  1. 転売屋のせいで、その時計を欲しい人が正規店で買えない。
  2. 上顧客(外商購入など)での優先購入を許容できない。
  3. 転売利益を上げている奴らを許容できない。
  4. 買えない状態だと、そのブランドの人気が衰えていく。

などが考えられます。

ではデメリット1を見てみます。欲しい人が買えないのは製造数が少ないが故であり、人気なら転売屋がいなくても欲しい人が結局多くて買うのは難しいのではないだろうか。そしてデメリット4と繋がることであるが、転売利益が出るということで人気になっている側面がかなり大きいと思う。買えないから人気が衰えるというのは、転売屋の問題ではなく、生産者側の問題だと思う。しかし現実では、ロレックスなど買えない状態でも人気が衰えることはなさそうです。
デメリット2はどうでしょうか。これって、ネタミソネミだと思います。別ルートで優先的に購入されるのは、私としても悔しいですが、こればっかりはその販売者に大きく貢献している人に対しての接客・商売姿勢であるので、商売人としては当然であり、たとえその優先ルートで購入した人が転売しようが、問題は販売者側にあると思われます。
デメリット3も同様に、人のことを羨んでいるだけにしか感じません。

次に、メリットです。メリット1は、セカンドマーケットがあるからこそ、世の中の古き良きモノが流通し、時として自分も買うことができるシステムです。「そのモノを必要としている人に売る」という行為は商売の基本であり、どんな民族でも普遍的に存在する行為だと思います。
メリット2(賛成意見)ですが、根本はここではないでしょうか?生産数をコントロールし、マーケットに多大なる影響を及ぼしているのは、その製造ブランドです。下の図で説明します。

」※正規店購入者の転売目的の人が”B”・転売目的ではない人が”A”とします。

転売規制をすることによって、転売目的購入者の数は減ります(ゼロになはならないでしょう)。しかし結局欲しい人は並行店のプレミア価格でも購入します。しかし製造ブランドが生産量を増やすことによって転売目的のBも増えますが、転売目的以外の層が定価で購入できる数も増加し、結果、並行店の価格も恐らく低下するでしょう。並行店の価格が低下するとなると、転売利益がなくなりますので転売屋は減少します。こんなこと、中学生でもわかることです。
では最後にメリット3です。結局、転売によって不利益を受ける人っていないんじゃないでしょうか?正規代理店は、確実に人気モデルを入荷すれば売れるので、売り上げの計算ができます。製造しているブランド自体も、作った本数分の利益が計算できます自分達の決めた価格で卸し、自分達で決めた定価で販売し、商品が予定通り売れる。購入者は、ブランドが発表している価格で購入し、買った価格以上で売れる。誰も損をしていません。「本当に欲しい人が買えない!」という最初に出てきた議論ですが、製造数が少なければ結局解決しないですし、「本当に欲しい」のであれば、それこそ金で解決できる、それが「並行店」です。理由はどうであれ、「本当に欲しい」って、売りたいから欲しい人もいれば、そのブランドだから欲しい人もいる。特定のモデルだけがが欲しい人もいる。欲しいも様々、線引きは難しいですね。


と、大きく転売を肯定するお話になってしまいました。冒頭でもお伝えした通り、私は転売目的での購入はしていません。コレクターです。しかし、所有している時計を売ったことは過去に数多くあります。私も雇われサラリーマンなので、資金に限界があります。次々と欲しいモノが現れると、「こっちを売ってそれを買う」という”生贄(いけにえ)“にする行為は必要だからです。しかしいずれ、全ての時計は私の手から離れることでしょう。

結局のところ、なかなか買えないから欲しいんですよ。

 

※あくまでも個人的見解であり、モノの捉え方は人それぞれです。

 

 

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