SEIKO Unique – セイコー ユニーク

オススメ度★★★☆☆

1950年頃、敗戦後の日本の混乱期が少しずつ落ち着きを取り戻す中、諏訪工場でセイコーのベースとなるモデル、「スーパー」が誕生。このモデルは約5年間製造され、世に出回った。そして今回紹介する「ユニーク」は1955年、先ほどの「スーパー」を改良したモデルとして誕生する。この頃は、国内の腕時計需要が相当高かったのか、供給が追い付かない時代であった。そしてセイコーは新たなる動きに出る。それは、置時計・レディース用腕時計などを主に生産していた亀戸第二精工舎工場メンズ本中三針時計を製造開始する。そして誕生したのが、「セイコーユニーク」である。
ちなみに「本中三針」とは、出車を用いないシンプルなセンターセコンドムーブメントで、「本式中三針」という。中央に時分針と秒針がセットされているモデルがセンターセコンド「中三針」である。
そしてこの「ユニーク」、中身についても「スーパー」と共用している部品も多く、スーパーの亀戸工場版といった感じである。また、このモデルが亀戸作られたことによって、セイコーの発展を促進させる。後に諏訪セイコーは、「マーベル」という実用機として世に出回る名機を生み出す。どちらかというと、「ユニーク」は、「マーベル」に近い存在ではある。スーパー⇒ユニーク⇒マーベルと出てきたのだが、諏訪工場亀戸工場は切磋琢磨して技術の向上を行う。負けじと亀戸工場は後に「クロノス」を製造する。
こういった戦後のセイコーが行った国産腕時計への探求心が日本の時計製造技術を高めていった。そんなきっかけとなったのが、「ユニーク」ではないだろうか。

将来性

名前の通り、この時計には様々なモデルが存在する。さすがは「ユニーク」だけあり、シンプルな三針時計から、文字盤がゴールドのウロコ状のキラキラしたモノ、角型のモノまで様々である。既にアンティークの時計で製造個体数の多いのでさほどの将来性は求められないが、日本の時計界の発展となったモデルの一つとしての価値は大いにあると思う。

価格帯

アンティークで様々なモデルがあるので定価はよくわからないが、現在の取引額が、数千円~5万円程度である。機械自体もシンプルな構造なので、OH(オーバーホール)してもらえるお店も多いと思う。お洒落なアンティーク手巻き時計でそこそこ手に入れやすい価格帯。悪くはないチョイスではないだろうか。