SEIKO Prospex Diver Scuba 1970 メカニカルダイバーズ 現代デザイン (植村直己生誕80周年記念限定モデル )SBDX045 & SBDX047

セイコーの大人気モデル、プロスペックから今回発表された新作は、1970年に発表された150mダイバーズウオッチを再現したユニークなフォルム。

当時のオリジナルモデルでは150m防水仕様でしたが、今回の復刻では200m空気潜水仕様へスペックアップ。ガラス素材も無機ガラスからカーブサファイアガラスへと変更することで、現代の高級機にふさわしい美観と耐久性を実現しています。

まず今回のモデルを紹介する前に、植村直己という人物を紹介する必要があるでしょう。

植村直己

1941年、兵庫県豊岡市生まれ。60年明治大学へ入学と同時に、山岳部へ入部し本格的な登山を始める。70年には、日本人として初めてエベレストに登頂、同年マッキンリー(現・デナリ)も単独登頂したことで、世界初の五大陸最高峰登頂者となった。その後、74年~76年にかけて単独犬ぞりで北極圏12,000kmを走破、78年には北極点に到達、グリーンランド3,000km縦断と世界の冒険家の第一線を駆け抜けたが、84年に挑戦した冬季のマッキンリー単独登頂で世界初の偉業を成し遂げた後、登頂成功を伝える無線交信を最後に消息を絶った。同年、歴代4人目となる国民栄誉賞を受賞するなど、厳しい自然の中でたったひとり、人間の可能性に挑戦し続けたその姿と人間味あふれる温かい人柄は、今もなお多くの人を惹きつけてやまない。

復刻版として登場した今回のモデルには、ブルーを基調とした「植村直己生誕80周年モデル」と、レギュラーモデルRef. SBDX047 があります。オリジナルモデルはチャコールグレーなのですが、植村直己モデル Ref.SBDX045 がなかなか恰好良いと私は思っている。その辺りは当然、好みの問題です。

そもそも、このオリジナルモデルと植村直己との接点はこうだ。冒険家植村直己氏1974年~76年にかけて行った北極圏12,000km犬ぞり単独横断に携行され、過酷な環境における高い信頼性が実証されたことで知られています。

彼が着用していた Ref. 6105

本モデルは、1970年のオリジナルのデザインを反映しつつも現代的に進化しています。ダイヤルパターンは植村氏がその生涯をかけて挑んだ山嶺の険しい山肌を連想させ、ダイヤルとベゼルのカラーは、彼が登頂を達成した五大陸の最高峰から見たであろう澄んだ空の青色をイメージしています。太く堂々としたインデックスと針にはルミブライトが塗布され、暗闇での視認性を高めています。その佇まいは、側面を鏡面で縁取ったケースに5列のブレスレットを組み合わせることで、モダンでシャープに生まれ変わりました。
 ケースとブレスレットは、時計を傷から保護するためのセイコー独自の表面加工技術ダイヤシールドで仕上げられ、内面無反射コーティングを施したカーブサファイアガラスを採用。更には防水性能も200mの空気潜水用防水へと進化しています。
 ムーブメントには、雫石高級時計工房において製造されるダイバーズウオッチ専用のメカニカルキャリバー8L35を採用することで、腕時計としての基本性能が大幅に向上しています。

ということで、当然ながら当時からスペックアップを大幅にしており、ガシガシ使える流石のセイコーポテンシャルを備えています。

世界初の五大大陸最高峰登頂を成し遂げた植村氏が愛した山嶺の険しい山肌を彷彿とさせるダイヤルパターンを採用。ベゼルと響き合うブルーのカラーリングによって、彼が五大陸最高峰の山頂から見たであろう澄んだ空の青を表現しています。オリジナルモデル同様、レール状のパターンが特徴的なブルーカラーの強化シリコン製ストラップが付属します(Ref.SBDX045のみ) 。

そしてケースデザインやスペックは限定モデルと同様ながら、ダイヤルカラーには1970年のオリジナルモデルに近いチャコールグレー色を採用したモデル。カラー的に使いやすいのはこちらの方かも知れませんね。

何せセイコー プロスペックスは、精度と信頼性が高くて非常にリーズナブル。世界的に注目されている新作の一つです。

ケースサイズ 44mm
ケース厚 13mm
ケース ステンレススチール
ブレスレット ステンレススチール(ダイヤシールド)
SBDX045のみ※付け替え用の強化シリコンストラップつき
防水 200m
ムーブメント 8L35
機能 時・分・秒・デイト
巻き上げ 自動巻き
振動数 28,800/h(4Hz)
パワーリザーブ 50時間
限定 SBDX045のみ1,200本
価格 SBDX045 352,000円 (税込)
SBDX047 330,000円 (税込)