【SEIKO】アストロン Nexter(ネクスター)シリーズ
「ええとこ、突いてきたな!」と最初の感想。時計業界で大人気のラグジュアリースポーツモデルの特徴をしっかりとデザインに反映し、スタイリッシュに仕上がっている印象です。
セイコーは約10年前に、最初のソーラーパワーGPSウォッチを発売し、その後、豪華な18金のピンクゴールド限定版から非対称のジウジアーロデザインまで、モデルを改良し続けてきました。
しかし、これまでのアストロンシリーズは、インダイアルが少しゴチャついた感じやケースサイドにボタンを備えたガジェットのようなものが多かった印象。それを今回、セイコーはダイヤルデザインを刷新し、ダイアルとケースをすっきりとしたデザインにすることで、オクタゴン型のチタン製ケースと一体型のブレスレットを備えた “アストロン GPSソーラーモデル / 電波 ソーラーモデル” を作りました。
電波ソーラーは、これまで蓄積された技術があるので問題ないのでしょうが、GPSソーラーはどうしても大きくなる傾向がありました。それは当然のことで、GPSソーラーモデルはGPS衛星と同期することで自動的に時刻とタイムゾーンを設定できるため、海外へ行ってもなんの苦も無く現地時間を表示して使える凄いテクノロジー。ということは、クロちゃんみたいに目隠しされてどこか知らない地に連れてこられても、時間だけは現地時間を刻んでくれる。裏を返せば、どこに行ってもGPSがあなたを追いかけ…いや、何でもありません。そりゃ、デカ厚になります。
しかし、新しいアストロンはスタイリッシュな腕時計らしくなっています。一体型のブレスレットとグリッド状のパターンが施されたダイヤルを備えており、現在の時計デザインの流行に関する要素を備えています。デザイン自体は “流行” ということでオリジナリティーに欠けるかもしれませんが、洗練されたスタイルとスッキリとしたルックスにより、新しいアストロンは以前のモデルよりも魅力的な製品になっていると言えます。
リデザインされたアストロンは、人気のあるラグジュアリースポーツウォッチからインスパイアされた要素で構成されており、特にオクタゴンのベゼルと一体型のブレスレットは正しく鉄板の組み合わせ。また、パターンが施されたダイアルも馴染みがありますが、セイコーの言い分は、1969年に発売されたセイコークオーツアストロンにインスピレーションを受けたと説明しています。まぁ、そういうのだから、そういうことにしておきます。
電波ソーラーモデルはブルー(SBXY061)とブラック(SBXY063)の2色の文字盤があり、シンプルで飽きの来ないド定番と言っても過言ではないモデル。そして新しいアストロンGPSは、4つのカラーバリエーションでデビュー。3つはレギュラープロダクションで、ブルー(SBXD013)、ローズゴールドプレートのベゼルが施されたグレー(SBXD014)、ブラック(SBXD015)です。そして最後は、グレーの横ストライプが施された限定モデル(SBXD017)です。
新しいアストロンには、セイコーの最新のGPSソーラームーブメント、Cal. 3X62が搭載されています。ソーラーパワーで、通常使用時のバッテリー持続時間は6ヶ月(省エネモードでは最大2年)で、以前のモデルよりもGPS受信感度が向上しています。
リファレンス | SBXD013(ブルー) SBXD014(ローズゴールド×グレー) SBXD015(ブラック) SBXD017(限定グレー) |
キャリバー | 3X62 |
駆動方式 | ソーラーGPS衛星電波修正 |
精度 | 非受信時平均月差±15秒 |
駆動期間 | フル充電時約6ヶ月間 パワーセーブ時約2年 |
ケース材質 | 純チタン |
ケースコーティング | ダイヤシールド |
ケースサイズ | 横:41.2mm 厚さ:12.0mm 縦:48.6mm |
防水 | 日常生活用強化防水(10気圧) |
価格 | SBXD013:231,000円 SBXD014:242,000円 SBXD015:253,000円 SBXD017:231,000円 |
リファレンス | SBXY061(ブルー) SBXY063(ブラック) |
キャリバー | 7B72 |
駆動方式 | ソーラー電波修正 |
精度 | 非受信時平均月差±15秒 |
駆動期間 | フル充電時約9ヶ月間 パワーセーブ時約2年 |
ケース素材 | 純チタン |
ケースコーティング | ダイヤシールド |
ケースサイズ | 横:39.6mm 厚さ:9.5mm 縦:45.4mm |
防水 | 日常生活用強化防水(10気圧) |
価格 | SBXY061:132,000円 SBXY063:132,000円 |
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