S.U.F. HELSINKI Sarpaneva x Moomin
- 2021.01.03
- その他 海外ブランド
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私は本命視していた。一部でそう噂もされていた(らしい)。2020年のジュネーブウォッチグランプリ(GPHG/GRAND PRIX D’HORLOGERIE DE GENÉVE)は、ピアジェの極薄モデルであるアルティプラノ アルティメート コンセプトが受賞しましたが、今回紹介する、”ムーミンの時計” もオサーン的有力候補でもあった(ノミネートされているカテゴリー的に難しいのは承知しています。)
GPHGでは、“Petite Aiguille” Prize(小さな針賞)という部門でのノミネートだったのですが、”小さな針“なんて通り越してグランプリを取って欲しかった。
何とも可愛らしいデザインのこの時計、S.U.F. ヘルシンキというブランドからリリースされました。このブランドはネーミングのヘルシンキから連想される通り、フィンランド出身の独立時計師であるステファン・サルパネヴァ(Stepan Sarpaneva)が展開するディフュージョンブランド。本家は、Sarpaneva Watches というブランドのようです。
ゴリゴリの鬼才感を出すサルパネヴァ
「何でムーミン?」と思う方もおられるかも知れません。ムーミンは世界中で愛されているキャラクターですが、フィンランドの作家であるトーベ・ヤンソンが作ったキャラクターなんです。フィンランド出身として、題材に取り上げるのは当然といったところでしょうか。
1945年に発表されたムーミン、2020年はそのムーミンが生誕75周年ということで、この時計が作られることになったそうです。
可愛いキャラクターではないでしょうか。ムーミンはカバではなく、架空の生き物です。それをダイヤルに仕上げているのですが、これがまた見事なまでの美しさを醸し出しています。
この夜光塗料が美しい。スーパールミノバを丁寧に使って作り上げています。幻想的なムーミンの世界観を感じさせます。
草一本一本を削り、ダイヤルを作ります。かなりの労力ですね。
8色のスーパールミノバを調合して塗り込みます。このダイヤル作りは、相当手が込んでいます。ということで、それほど数を製造できません。その総数75本限定で発売、そして既に完売してしました。
バリエーションは3種類あり、全て共通するのはステレススティール製のケース。違いは針のカラーリングです。
左から、ブルー・ローズゴールド・スティールというカラー。各25本ずつのリリースでしたが、もう手に入りません。この時計、S.U.F. HELSINKIのエントリーモデルである、「180」というモデルと同じケース、同じムーブメントを使用しています。
この上のモデルの価格が279,885円(税抜き)となっています。かなりリーズナブルなんです。ムーミンモデルは、ムーミンがプリントされたフィンランドのテキスタイルメーカー、フィンレイソン社製の布の時計用袋が付いてきます。
時計としては視認性に大きく欠けているかもしれませんが、凄く気になるモデルと共に、S.U.F. HELSINKIというブランドにもかなり興味を持ちました。
ケース径 | 38.7mm |
ケース厚 | 8.9mm |
素材 | ステンレス |
風防 | サファイヤ |
防水 | 100m |
ムーブメント | Soprod A10 |
機能 | 時・分 |
巻き上げ | 自動巻き |
振動数 | 28,800/h (4Hz) |
パワーリザーブ | 42時間 |
ストラップ | キャンバスストラップ |
限定 | 75本 |
価格 | 635,000円(5,000ユーロ) |
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