ROLEX Submariner Ref.5514 “COMEX”

レア度★★★★★

ロレックスのギャランティに記される国番号の話になるが、唯一、この ”サブマリーナ Ref.5514” のみ、国番号に”COMEX固有の番号”である「119」と記載されている。それはなぜかというと、 ”サブマリーナ Ref.5514” というモデルは、潜水調査会社の”COMEX”の為に作られた時計であり、コメックスのために固有のリファレンスを発行した希なモデルなのです。例えば、他のサブマリーナやデイトナを購入すると、その個体を購入した販売店の立地している国の番号が、ギャランティに記載される。しかし”Ref.5514”のみ、どこの国にも割り当てられていない番号「119」が”COMEX用”として記載される。
同モデルの最大の特徴は、モデル表記の上部にプリントされる「COMEX」のロゴであるが、艶のないマットな仕上げや夜光塗料を塗布しただけの「フチなし」インデックス、通常よりインデックスが大きい「マキシダイヤル」といった特徴も持つ。”COMEX”ロゴはRef.5514から入るようになった。

個体の中には、ダイヤルに”COMEX”ロゴがプリントされていないモデルも存在している。そんなモデルでも、ケースバックには「支給番号」が刻印されている。

上の写真をみてもらえればわかるが、「シードゥエラー」に付けられた”ヘリウムガスエスケープバルブ”がこの「サブマリーナ」にも付いていることから、「シードゥエラー」のベースとなったことがわかる。

さて、冒頭で「ロレックスがコメックス社に固有のリファレンス番号が与えられたモデル」と紹介したが、元々は”サブマリーナ Ref.5513”コメックスの潜水士は使っていたようだが、信頼性を得たこのモデルは、コメックス社から大量発注を受けたようだ。そのため、新たなリファレンス番号、“5514”を与え、コメックス社従業員に渡されたようですね。ということは、今現在、海外の高級時計販売サイトなどで売られているのは、当時のコメックス社員が市場へ流したモノであるということだ。実勢相場をみてみると、500万円~1000万円、それ以上となっている。しかし、大きな問題がある。それは、この”COMEX”という表記が「リダン」されたものが多いそうだ。「リダン」の基本的な意味は、「劣化などの理由で、補修・書き換えたモノ」である。ロレックスのコレクターが求めるのは、「その個体が綺麗かどうか」以前に、「オリジナルのパーツなのか?」と言うことの方が重要である。悪質なモノになると、”COMEX”と元々表記がない個体に、「書き足す」ことが行われていたこともあるようだ。そんなことを考えると、その個体のシリアルから全ての情報がわかるギャランティなども重要となる。オサーンは怖くて、この辺りの年代のモデルは手が出せないです。

しかし”COMEX”は憧れのダイヤルです

スペック

ケース素材: ステンレススチール
ブレス素材: ステンレススチール
ブレスタイプ: オイスターブレス
ベゼル: 回転ベゼル
風防: ドーム型プラスチック
ケース径: 40mm
防水: 200m
ムーブメント: 自動巻き
キャリバー: Cal.1520
振動数: 19,800振動
パワーリザーブ: 約36~48時間
製造期間: 1960年代後半~1970年代後半