ROLEX Sea-Dweller Ref.1665

オススメ度★★★☆☆

サブマリーナ Ref.5513 をベースに、ヘリウムガスエスケープバルブを搭載した特殊なサブマリーナを開発、ロレックスは潜水調査会社、コメックス社に納入した。このコメックス社のために製造された特殊サブマリーナからのフィードバックをもとに開発され、1967年に1stモデルである”シードゥエラー Ref.1665”が誕生した。飽和潜水時の風防破損が起こったのを解決するため、ヘリウムガス排出バルブを備える点はコメックス社に供給されたサブマリーナと同じだが、風防とケースバックに厚みを持たせ、強度を高めたことにより、サブマリーナよりも約3倍もの防水性を実現している。サブマリーナとの違いは、デイト表示部の”サイクロップレンズ”がないことだろう。”サイクロップレンズ”があることによって、そこに水圧が集中し、風防の強度が確保できなかったなどといわれている。

1979年製、コメックス Wネーム 激レア個体

将来性

シードゥエラーが誕生したのが1967年、ヘリウムガス排出バルブと特許が認められたのは1970年。そのため、初期のシードゥエラーでは、ケースバックに刻印されていた文字が “PATENT PENDING(特許申請中)” となっているが、特許が認められてからは “ROLEX PATENT(ロレックス特許)” と変更されている。モデルチェンジが多いサブマリーナに比べ、マイナーチェンジを繰り返し長期間製造されていた”シードゥエラー”だけあり、同一リファレンスであったも相当数の仕様の違いがある。その違いで、価格の差がかなり大きい。基本的には、「赤シード」と呼ばれる”SEA-DWELLER / SUBMARINER 2000”の表記が赤でプリントされている個体が圧倒的に高額で取引されているが、白での表記モデルでも、レアな個体が数多くある。

「赤シード」の中にもレア仕様が数多くある
白でもレアな”Great White”仕様

価格帯

実勢相場に相当な幅がある。価格の低い個体になると、300万円弱からあるそうだ。しかし、1000万円を超える個体も数多い。それには、上でも書いた通り仕様の変更によるところが大きい。初期のケースバックの表記やプリントされている文字の太さ、白文字盤なら“SEA-DWELLER”の表記が通常よりも大きい「グレートホワイト」と呼ばれる仕様も高値で取引されている。

最もレアかもしれない仕様が、プロトタイプとされるモデルである。1つが、「シングルレッド」と呼ばれる、“SEA-DWELLER”赤表記、その下にプリントされた“SUBMARINER”白表記の個体。そして、2つ目が”シードゥエラー”なのに、”ヘリウムガスエスケープバルブ”搭載されていない個体。一説には、30本程度制作されたと言われている。

シングルレッド・”SUBMARINER 500M-1650ft”とプリント。ベゼルはなくなっているが高額

スペック

ケース素材: ステンレススチール
ブレス素材: ステンレススチール
ブレスタイプ: オイスター
ベゼル: 両回転べゼル
風防: 強化プラスチック
ケース径: 40mm
防水: 610m
ムーブメント: 自動巻き クロノメーター
キャリバー: Cal.1570
振動数: 毎時19,800振動
パワーリザーブ: 約48時間
製造期間: 1967年頃~1980年頃