ロレックス 天然素材を使ったモデル Part.2
今の段階ではそれほど価格には反映されてなくとも、いつかは珍しい個体となれば評価される。それがロレックスです。文字盤に使われる素材に天然素材を用いたモデルをご紹介する今回は2回目となります。一緒に見ていきましょう。
アゲート

アゲート(めのう)は、豊富なカラーを持つ石で、独特の縞模様からそれぞれが別々の名称で親しまれています。モスアゲートや天眼石など、天然由来の美しさを楽しめるのも、アゲート類の魅力です。このモデルはイエローゴールドに見えますが、ホワイトゴールドモデルです。
アンモナイト

化石では、かなりメジャーな部類に入ると思います。古生代シルル紀末期(もしくは、デボン紀中期)から中生代白亜紀末までのおよそ3億5000万年前後の間を、海洋に広く分布し繁栄した、頭足類の分類群の一つ。全ての種が平らな巻き貝の形をした殻を持っているのが特徴である。地球の歴史から言うと、人間が出現してきて今までの歴史よりも遥かに長い間、地球に生息していた”大先輩“生物です。
アヴェンチュリン

水色や青緑、深い青色など、青系のアヴェンチュリンだけでも多くのカラーが存在します。中でも人気が高いのは、ラピスラズリやソーダライトのような深い青色をしたブルーアヴェンチュリンです。アヴェンチュリンは石英(クォーツ)グループの鉱物であり、正式には”ブルーアヴェンチュリンクォーツァイト”となります。ブルーアヴェンチュリンは、アヴェンチュリンの特徴でもあるアヴェンチュレッセンスがあまり見られないため、ブルークォーツァイトと呼ばれる場合もあります。
アズライト

ロイヤルブルーとも言える美しい青色を持つ鉱物です。マラカイト(孔雀石)とは同じグループの鉱物であり、この2種類を含んだ状態の鉱物として産出されることが多く、アズライト(青色)とマラカイト(緑色)を含んだものを「アズロマラカイト」と言います。アズライトは和名を「藍銅鉱(らんどうこう)」と言い、別名ブルーマラカイトとも呼ばれます。前述の通り、アズロマラカイトとして産出されることがほとんどであり、アズライト(青色)だけ(またはアズライトの割合が多い)の原石などは高値で取引されます。
もう一つの特徴として、このアズライトは空気中の水分を吸収してマラカイトに変化してしまう性質を持っています。そのため本来青いアズライトだった石が、青緑のアズロマラカイトになったり、緑色のマラカイトへ変化してしまいます。対してマラカイトは安定した鉱物であり、マラカイトからアズライトへは変化しません。つまり一方通行の変化なので、これもアズライトが希少になっている理由の一つです。
このチェリーニも大変希少なモデルとなっています。
ブラッドストーン

濃緑色半透明の玉髄で、赤い斑点を有するものを言う。血石、血星石、血玉石、血玉髄、ヘリオトロープ(heliotrope:太陽を呼び戻す石の意)とも称されています。細かい粒の石英の結晶が集まった碧玉(ジャスパー)の一種で、赤色や赤褐色の斑点(正体は酸化鉄)がある。
カシュロン

カショロンは白のオパールで、陶器のような側面を持っている。中国新絳カシュガル川近くの地域で産出するもので、宝石に用いられる変種である。石の成分はオパール、カルセドニー、ジャスパーの中間に位置し、非常に多孔質なのが特徴。カショロンはシリカの白い表面層で構成されている。この層はシリカもしくはカルセドニーが長い間厳しい天候にさらされていたことを意味しているもので、オパールの古さや年代を表すものである。
サンゴ


刺胞動物門に属する動物のうち、固い骨格を発達させるものである。宝石になるものや、サンゴ礁を形成するものなどがある。折れて海岸に漂着したり、海底から採取されたりした一部のサンゴ(宝石サンゴ)は見た目の美しさにより、古代から世界各地で宝飾品として使用・取引されてきた。日本の宝石協会ではサンゴを3月の誕生石としている。結婚35周年を珊瑚婚式ともいう。仏教における七宝の一つである。
加工の大変な天然素材を美しいダイヤルに変身させて、最上級に相応しい”デイデイト“や”チェリーニ“に使用しているのを見ると、特別なモデルとしての位置付けを感じます。そしてまだまだありますので、次回に続きます。
-
前の記事
ロレックスの日本全国の正規店をチェックしてみる 2019.06.10
-
次の記事
ロレックス 天然素材を使ったモデル Part.3 2019.06.12