ROLEX Daytona Ref.6239 “Double Swiss”

レア度★★★★★

なかなか手に入れることが困難なデイトナのアンティーク。そんな初期の個体であり、ステンレススティールベゼルの Ref.6239 にのみ見られるとされる激レアモデルがロレックスコレクター、ロレックスマニアの間で注目を集めいている個体が今回紹介する“Double Swiss”である。この呼び名は、インダイアルのすぐ下にある“SWISS”表記とは別に、分を刻むミニッツサークルの外側、ケースに隠れるくらいのところにもう一つ”SWISS”表記を持つことからこう名付けられたのである。

-T SWISS T- の下に、わずかに “SWISS” の頭部分が見える

こんなヘンテコなデザインとなった理由を考えてみる。わざわざ二つも“SWISS”と表示するのもデザイン的におかしいし、しかも下の表示は少し隠れている中途半場さである。有力な説は、デイトナが誕生した当時、アメリカでは放射性物質であるラジウム夜光の使用が禁止になったことが原因ではないかということである。初期型のデイトナにはラジウム夜光が使用されたため、すぐにリコールが行われた。そしてその後、トリチウム夜光に替えられたとされている。その際に、夜光を替えた文字盤に対して”ー”と、もうひとつの“SWISS”が付け加えられたといわれている。
その他、「ダブルスイス」と呼ばれるモデルには、文字盤外周にプリントされた“SWISS”表記以外にも、いくつかの相違点がある。一つが時針の長さである。ほかのRef.6239に比べて先端がインデックスに届きそうなところまで長い針に変更されている。なお、“SWISS”表記が隠れて気付きにくいので、「ダブルスイス」は文字盤を外して確認しないとわからない個体もあるので、しっかりと確認したい。そして、「ダブルスイス」の存在が確認されたことで、それまで謎であった「アンダーバー」の謎も明らかになった。それが「ダブルスイス」と同年代に存在することから、「トリチウム夜光変更済み」を表すマークとしてプリントされたというものである。中には両方の表記を持つ個体も存在し、それらは「ダブルスイス・アンダーバー」と呼ばれ、レア度が相当凄いモデルである。

COSMOGRAPH の下に謎の “ー(アンダーバー)” がプリントされている

 

ケース素材 ステンレススティール
ブレス素材 ステンレススティール
ブレスタイプ オイスターブレス
文字盤カラー ホワイト・ブラック
ベゼル タキメーターベゼル
ケース径 37mm
ケース厚 30mm
ムーブメント 手巻き
キャリバー Cal.72B/Cal.722-1
防水性能 30m
振動数 18,000振動
パワーリザーブ 約50時間