バーゼルワールド ロレックスの10年 ー2014年~2017年ー

特集を組んでいる「バーゼルワールド ロレックスの10年」も今回で最後となります。2014年~2017となるのですが、「十年一昔(じゅうねんひとむかし)」とはよく言ったもので、一つのサイクルとして考えられますよね。英語でも、10年というのは一つの”くくり”として考えられているのか、”decade”という単語があります。”In the past decade ~”で、「過去10年の~」という意味になります。ということは、海外の人たちもこの「10年単位」は特別視していることは間違いないので、このスパンを見ているだけでも色々と今後の予想を立てれますね。あくまでも”予想”ですが。


2014年

オイスター パーペチュアル シードゥエラー 4000
Ref.116600

ケース素材は強度・耐蝕性能等において316Lをはるかにしのぐ904Lステンレススチール、ベゼルは耐傷性・耐蝕性に優れ紫外線の影響を受けにくいセラクロム(セラミック)、ダイアル上のアワーマーカーには長時間発光のクロマライト・ディスプレイ、道具を使わずに約20mmまで延長可能なロレックス グライドロック エクステンションシステム装備のブレスレットという仕様。防水性能は4000ft(1220m)で自社製造ムーブメント、自動巻きCal.3135を搭載する。

オイスター パーペチュアル ミルガウス
Ref.116400 GV

2007年のバーゼルワールドにおいて、ミルガウスは進化して登場。主な点のひとつは強磁性合金で製造されムーブメント自体を保護する高性能磁気遮断システム、いわばケース内蔵の磁気シールド・ユニットだ。もうひとつはニオビウムとジルコニウムを含有する安定常磁性合金で製造されたパラクロム・ヘアスプリング。これにより脱進機に対する磁気の影響を排除した。 そして2014年は新色ダイアル「Z ブルー」が加わったミルガウス。これまでに使われたことのないダイヤルカラーで、ロレックスファンの目を釘付けにしている。

その他、オイスターパーペチュアル GMTマスターII Ref.116719BLRO が登場。待望のGMTマスターのペプシであったが、400万円近いホワイトゴールドモデルということで、落胆に似た気持ちになったのは言うまでもない。

  • 流行語:「ダメよ〜ダメダメ」(日本エレキテル連合) / 「集団的自衛権」
  • 年度代表馬:ジェンティルドンナ / ダービー馬:ワンアンドオンリー
  • 出来事:ソチオリンピック開催(羽生弓弦選手が日本唯一の金メダル獲得)
  • 訃報:ジョー・コッカー(英歌手) / 高倉健(俳優)

ここ数年、「豊作」と言って良い人気モデルの新作が続いた。しかしこの年に発表された”シードゥエラー”の行方が数年後に大きな転換を迎えるとは、誰も予想してなかったことだろう。


2015年

オイスター パーペチュアル ヨットマスター 40
Ref.116655

大きな特徴は、ロレックスが自社で開発・特許を取得した「オイスターフレックス(Oysterflex)」ブレスレットが装備されていることだ。このブレスレットは、メタルブレスレットの堅牢性と信頼性に、エラストマー(人工ラバーの一種)ストラップの柔軟性、快適性、美観を、他に例を見ない方法で融合させている。つまり、このブレスレットは、柔軟性のあるメタルブレードを高性能なブラック エラストマーで覆っているのだ。回転式のベゼルには、マットブラック セラミック製のセラクロムインサートが採用され、エバーローズゴールド製のケースと鮮やかな対比をなす。また、このヨットマスターの新作には40.0mmと37.0 mmという、ふたつのサイズが用意されており、好みに応じて選ぶことができる。

  • 流行語:「爆買い」/「トリプルスリー」(日本プロ野球において、打率3割・30本塁打・30盗塁以上の成績)
  • 年度代表馬:モーリス / ダービー馬:ドゥラメンテ
  • 出来事:ラグビーw杯で日本が南アフリカから歴史的勝利 / Apple Watch 発売
  • 訃報:後藤浩輝(JRA騎手) / B.B.キング(米歌手)

悪い予感がしていたが、やはり的中した。これまで数年間、人気モデルの新作が続いていたので一息つく年がありそうだと思っていた。この年は、他に オイスターパーペチュアル 39 Ref.114300 が発表されたぐらいか・・・


2016年

オイスター パーペチュアル コスモグラフ デイトナ
Ref.116500LN

2016年発表のこのモデルは、904L スチールのケースに、ロレックスが開発し、特許を取得したブラック セラミック製のモノブロック セラクロムベゼルを装備した、久々の新作デイトナ・スチールモデルである。この新しいブラックのベゼルは、1965年モデルに採用されたプレキシガラス(アクリル)製のベゼルをイメージしたもの。セラクロムベゼルは最先端のハイテクセラミックを採用することで、紫外線の影響を受けにくく、極めて優れた耐久性とタキメーター目盛りの確かな視認性を確保している。ムーブメントは、ロレックスが独自に開発・製造した機械式自動巻きのCal.4130を搭載。クロノグラフの部品数を大幅に減らし信頼性を高めたこのキャリバーは、耐久性と安定性に優れ、コラムホイールと垂直クラッチを搭載することで、高精度を実現。パワーリザーブは約72時間と長く、普段使いにも対応した2015年最大の目玉モデルである。

オイスター パーペチュアル エアキング
Ref.116900

久しぶりに新作として生まれ変わった”エアキング”。904L スチール製の直径40mmケースを採用し、大型の3・6・9のアラビア数字インデックスと、経過時間を計測できる目を引くミニッツスケールを配した特徴的なブラックダイアルを装備する。この特徴あるダイアルにはグリーンとイエローでブランドのロゴ、そしてダイアル下部には1950年代当時のモデルのために特別にデザインされた「Air-King」の名がホワイトでプリントされている。

  • 流行語:「神ってる」(緒方孝市 広島カープ監督)
  • 年度代表馬:キタサンブラック / ダービー馬:マカヒキ
  • 出来事:ベッキー不倫騒動 / イチロー「メジャー通算3000本安打」達成
  • 訃報:プリンス(米歌手) / 紅音ほたる(AV女優)

この年のバーゼルワールドは、ロレックスファンが待ちに待った”コスモグラフ デイトナ”のSSモデルが新作として登場した。デザインも大変好評で、話題を独り占めしたこは言うまでもない。


2017年

オイスター パーペチュアル シードゥエラー
Ref.126600

シードゥエラー生誕50周年を記念する新作。ケース径が43mmになり、デイトジャスト 41にも採用される完全自社製造ムーブメント、自動巻きCal.3235を搭載し、初めてサイクロップレンズを日付窓に採用、またインデックスと針にはクロマライト、ブレスレットはフリップロック エクステンションシステムにより約26mmの延長が可能。またダイアルの「SEA-DWELLER」の文字は、1967年発表のオリジナルモデルに倣い赤文字で表記されている。防水性能は1220m。しかしここで問題が発生する(少なくともオサーンの中で)。それは、シードゥエラーの新作は2014年に誕生したばかりである。そうなれば、市場から退場するモデルが必然的に決まったも同然となった。

他、真新しいモデルと言えば、チェリーニ ムーンフェイズ Ref.50535 が発表された程度である。不作とはいえ、新作のシードゥエラーが赤いロゴで出たことにファンは喜んだ。

  • 流行語:「インスタ映え」/「忖度」
  • 年度代表馬:キタサンブラック / ダービー馬:レイデオロ
  • 出来事:藤井四段、29連勝の新記録 / 米・トランプ大統領就任
  • 訃報:小林麻央(タレント) / クリス・コーネル(米ロックバンド サウンドガーデン Vo.)

そして、2018年のバーゼルワールドではGMTマスター2ジュビリーブレス・ペプシ、そしてシードゥエラー・ディープシーが新作として登場した。

今回の企画では、過去十年のロレックス人気モデルと当時の流行語・競馬・日本、及び世界のニュース・訃報を交えてみていきました。この過去の振り返りを、これからのロレックスの予想に生かしていきたいですね。予想が当たっても、ただの自己満足なんですけどね…。