レアモンクエストIII そしてポンコツへ… 10

最近、朝起きると枕の臭いが気になりだして、「枕も長年使ってると加齢臭出すんだな」って新たな発見をしたオサーンです。

ハードスケジュール。響きだけでも嗚咽してしまうワードだが、今回ばかりはありがたい。朝が早い?そんなの気にしない。心はハッピー。なぜならロレックス正規店が存在する都市への出張だからです。

いつもは東上するんですが今回はゴーウエスト!ペット・ショップ・ボーイズのゴーウエストをひとり口ずさみながらプラットフォームで僕の愛人、”のぞみ” を待ちます。こんな出張だと、グリーン車じゃなくてもダダをコネない大人の対応。ノーマル指定席でも文句一つ言いません。

広島辺りの山も秋本番。色付いて来ています。もしかしたら、山からも加齢臭が出てるかもしれません。

目的地は博多。しかし僕には頼りになる部下がいる。前回の東京出張でも、難なく僕の代役をこなした(僕の仕事は聞いてるフリをしてバレずにうたた寝をすること)ので、今回も僕は別行動を取るという作戦に出ます。ならば目的地一つ手前、ここで一人だけ勝手に下車!

そう、北九州・小倉です。雲一つない青空が僕を迎えてくれています。仕事仲間たちには、

「お前ら、俺が来るまで耐えてくれよ!」

と、ドラゴンボールの悟空気取りで別れる。いまだに中二病が治らない僕。ならばここで結果を残したい!方向音痴な僕はGoogle先生に道順を教わりながらロレックス正規店へ向かいます。

近くにタリーズコーヒーがあったので、遠くに見える小倉城を眺めながらコーヒーを頂きます。綺麗な景色を眺めていると、心が整います。可愛い店員さんが外にいたのでお話をしていると、

「夜はライトアップもするので綺麗ですよ。」

と笑顔で教えてくれる。

「もし良ければ一緒に今晩見ませんか?」

とシャイな僕が誘ってみたが、キッパリ断られる結果となりました。

さて、いざ本番!

ロレックスブティック 小倉井筒屋で勝負!拍子抜けするぐらいすんなり入店できた。

店員:店  /  オサーン:オ

店:「いらっしゃいませ」

オ:「いや〜、なかなか入るのに並ぶ店舗があるんですが、こちらはスムーズで助かります。」

店:「まだ比較的平日はマシなんですが、やはり土日となると、並ばれることがございます。何かお探しのモデルはございますか?」

ここは定番デイトナで攻める。

オ:「はい、デイトナなんですけど、ゴ厶バンドの。」

突っ込みどころを入れてみる。

店:「あ、あぁ…ラバーの、オイスターフレックスというモノですね。」

思ったよりも反応が良くなかった。

オ:「そんなやつです。そのゴムトナのローズゴールド欲しいなぁ〜なんて思ってます。」

薄い反応でもめげずに攻め続ける。

店:「皆さん、オイフレとか呼ばれてますね、そのタイプのモデルは。」

そんな言い方、僕はしない。

オ:「かなり人気のようですね、ゴムフレ欲しいんですよ。」

ちょっと下ネタっぽくなって自分でも少し赤面する。

店:「大変申し訳ございませんが、只今そちらのモデルはあいにくございません。」

ゴムゴム言い過ぎたか?それほどウケることもなく、あえなく作戦失敗に終わった。買えなかったことよりも、ウケなかったことが悔しい。反省する。

それはそうと、本来の目的は仕事だ。仕事に行かないとダメなので急いで博多に向かって同僚たちを追う。特急ソニック。名前が良い。いかにも早そうだ。自費だから躊躇するが仕方ないので特急券を購入し、急いでソニックに飛び乗る。いい名前だ、ソニック。ソニック=音速だ。

「急げソニック!」

叱咤激励する。それに応えるがごとくスピードを増し各駅を通過していく。特急券のチェックのための検札をするらしく車内放送があり、可愛い女性車掌が検札にくる。僕を見て微笑みながら言う。

「恐れ入ります。乗車券を拝見させてください。」

う〜ん、可愛い。素直に券を手渡すとその券を見た美車掌の少し顔つきが変わり僕に言う。

「お客様、この電車は大分行きで反対方向となります。」

その瞬間、クールポコの叫び声が脳内を駆け巡る。

「な〜に〜!」

ソニック、そんなに頑張るな!早く止まってくれ!そう叫ぶが音速ソニックは止まらない。次々に駅を通過してしまう。

「誤乗車、ありがとうございます。」言うてる場合か!

と小声で一人でボケ&ツッコミをする。可愛い美車掌さんは丁寧に説明をしてくれて、次の停車駅で博多行きのソニックに乗車してください、と言ってくれた。その時点でもう今日の僕の仕事は間に合わないので諦めた。

どこだよ、ここ!

途方に暮れ、博多行きのソニックを待つこと30分、やっと来た。

乗車すると、検札に来た車掌さんは間違ってしまった僕のことをわかっているのか知らないが、乗車券を見て軽く会釈した。JR九州、いいじゃん。僕なら

「え?あ、間違えたんですね。そうですか、まぁ〜お気の毒に(笑)」

とか傷をエグるんですが、JR九州の方は優しかった。再び小倉を通り過ぎ、今度こそ博多へ向かいます。

もうクリスマスムードとなっている駅前。博多阪急のロレックスへ向かいます。しかしここのエスカレーター、何だかチグハグな感じがして使いにくい。慣れないデパートはホント、迷ってしまう。

到着したロレックスは入店も待つことなくすんなりで、女性店員さんが対応してくれる。何やら名前がカタカナでエスニックな雰囲気のある女性店員さんだ。なかなか貫禄のある体型。バボちゃんと呼ぶ。

バボちゃん:バ / オサーン:オ

バ:「お探しのモデルはありますか?」

日本語が流暢だ。ん?日本人か?いや、名前が完全にインド or スリランカっぽい。

オ:「はい、デイトナのオイスターフレックスのモデルを探しているんです。」

ドストレートに伝えてみる。

バ:「今、ないですね…」

さすがバボちゃん、クイックなスパイクを決めてくる。第一セットを先取された。

オ:「あ、いや、オイスターフレックスにこだわってはいなくて、ブレスレットでもあればと思ってるんです。」

ギリギリレシーブで返すもチャンスボールはバボちゃん側に回る。

バ:「デイトナがないんです、はい。」

バボちゃんのストレート勝ちとなった。どう返しても強烈なスパイクを放たれては拾えない。敢なく退散することとした。

仕事をしている同僚に連絡すると、

「何してるんですか?もう今日、いいですよ!その代わり明日はちゃんと出てくださいよ!」

なかなか厳しい言葉を浴びせさられ、落ちこむ。何も成果が出ないのか…

そういえば朝に菓子パン1個食べたっきり何も食べてないので、博多グルメを探す。そして食したのがこちら。

元祖ぴかいち 本店 さんの博多皿うどんじゃこ飯。皿うどんのイメージは揚げた麺に餡かけですが、こちらはモチモチ麺の焼きそばのような感じ。大変美味しゅうございました。計950円、以上食レポっす。

食べたら出す。これ、鉄則。ホテルにチェックインし、トイレへ駆け込み爆弾を落とす。部屋のマーキングは早い方がいい。これでもうこの部屋はマイルームと化す。

ホテルの前が福岡三越。さあ、勝負だ!

東京の三越はマスクをしたりハロウィンの装飾をしたりと可愛がられてますが、福岡は東京と違ってライオンに装飾をせずに放し飼いをしているようです。入口では少し並びましたが大阪ほどではなく、10分程度で入れました。しかし手応えがなく退散。最後は博多大丸のみ。

全く待たずして入店するも、男性店員がそっけない。そんな男はモテないよ!って心で呟きながら店を後にした。結局何も買えないまま福岡初日は終了。

晩はどうしようかと同僚を連れてウロウロ。

せっかくなので、屋台でB級グルメを満喫。ただ、隣との感覚が狭くて写真を撮るのは諦めた。同僚はそのままムフフな大人の街へ消えていき、硬派な僕は1人ブラブラ博多の夜景を楽しみます。

なかなか博多は美しい。

博多駅前ではイルミネーションも華やかで、ステージで歌うお兄さんお姉さん(多分歌手)がいる。ビアガーデンになっているスペースもありカップルが多い。そんなカップルにはジェラシータックルをお見舞いしてやりたいが、大人しく一人寂しくホテルへ帰った。

今日は色々とある意味、楽しかった。何も買えなかったけど。