レアモンクエストIII そしてポンコツへ… 9
会社の後輩とご飯に行った時、奢ると気を使わせてしまうので「2000円でいいよ」と言いながら会計に行ったら、3600円でちょっと得したオサーンです。
まさかまさかの4日連続購入から一夜明け、本日も東京出張お疲れ休みを取っている。あれだけ東京で動き回って、関西に帰ってからも時計屋に行くし、腰も振るしで、かなり疲労がたまっています。明日からは仕事がミッチリ詰まっているので、今日ぐらいは家で体を休めて仕事に備えたいと思います。
時間があったらロレックス。今日は元々行くって決めてた日。なぜって?お教えしよう。実はこんな連絡が来てたんです。
“来店予約” というシステムを教えてもらい、申し込んだら当たったみたいなんです。これはラッキー♪いいことありそうだ。もしかしたら、5日連続購入できるかも…というわけで、この日も向かいますよ、ロレックス!
まずはまだ時間に余裕があるので高島屋ウォッチメゾンさんに並んでみます。新宿高島屋と同じ状態ですね。
そして整理券をゲットしてその場を離れます。聞くと私の順番は、「呼ばれないかも知れません」と伝えられる。そんなに入店に限りがあるんですね、やっぱり。
腹が減っては、ということで今回の朝ごはんはキムタクが常連という噂のあの店へ向かいます。
そういえば先日、東京で時計を買ったときに、あるカード会社のクレジットカードが使えない事態になったのを思い出した私は、そのカード会社へ連絡。するとその理由が、”カード不正利用の可能性があるのでセキュリティーが働いた” ということだった。ちょっと待て。セキュリティーが万全なのはありがたいが、不正利用でない場合はどうすりゃいいんだ?電話口の女性オペレーターに食って掛かる。本来、そんな場合はSMSで本人確認のメッセージが来るそうだ。しかしその時には来なかった。その説明も納得がいくものではなく、釈然としないまま電話を切った。声を荒げてしまったせいで、マクドナルド店内の私の周りの席は誰もいなくなっていた…
ヒエッヒエになったポテイト(発音にはうるさい)を無理やり口に押し込み、「キムタクもろくなもん食ってねぇな!」と機嫌の悪いオサーンは暴言を吐く。
そしてやってきました、松坂屋GENTA。
時計のフロアに到着すると、ロレックスが様変わりしていた。何ともリッチな感じの他とは違う輝きを放っている。少し時間より早く着いたので、ランゲさんのところに寄ってみた。女性店員さんとお話をしていたら、
「私も実はロレックスの中に入ったことがないんですよ~。できた時に入らせてもらおうかと思ったんですが、凄い偉い方々が来ておられて入れる雰囲気ではなくて・・・。」
ということらしい。そう言われると楽しみだ。そして予約の時間となったので、ロレックスへ入店した。
店員:店 / オサーン:オ
店:「いらっしゃいませ。当店は初めてでしょうか?」
リニューアルしてからは初めてだ。
オ:「はい、初めてです。」
普通に面白くもない返答をしてしまうが、そんなことはどうでもいい。
店:「今回、どのようなモデルをお探しになられてますか?」
その質問を待っていた。
オ:「はい、デイトナです。デイトナの金無垢を探してます。プラチナ買うほどお金はありません。」
正直に伝える。プラチナを買う人は私から言わせれば、大谷翔平クラスだ。それに比べ、私は細かく刻むタイプ、そう、バントの神様・川相タイプなのだ。そんな川相が金無垢というだけで、凄いことである。背伸びしまくっているのである。川相はSSデイトジャストしか普段は買わないのだ。
店:「デイトナですかぁ…人気ですからねぇ…」
そんなことは知っている。結局デイトジャストでもエアキングでも人気だからっていうじゃん。今日のオサーンは荒ぶっている。タイガージェットシン並みに荒ぶっている。
すると奥に設置されているカウンター席へ誘導され、カタログをおもむろに広げ、デイトナのページを開く。
店:「こちらがデイトナです。」
知っている。そんなことは知っている。お前が生まれる前から知ってる。荒ぶるオサーン。しかし紳士に振る舞うよう心を落ち着かせる。
オ:「あぁ!そうそう、これ。いやぁ~恰好いいですねぇ。そうそう、これだよ、これ。」
店:「いいですよね、デイトナ。他に検討されているモデルなどはございませんか?」
デイトナから離れようとしているのが伺える。
オ:「う~ん、デイトナなんですよね、欲しいのは。」
店:「金無垢のモデルっておっしゃってましたけど、となるとご予算的にはその辺りの金額ということになるのでしょうか?」
当たり前だ。当たり前すぎてマクドナルドのゲップが出る。
オ:「そうですね。ワンチャン、メテオライト文字盤が出てきても買えるぐらいは、と考えています。」
川相が一世一代の勝負に出た金額だ。
店:「メテオライトは私も見たことがないんです。」
オ:「あれば欲しいんですけど、デイトナが欲しいです。」
ありったけの想いを伝える。
店:「はい、在庫の確認をしてまいります。」
もう今回は他のモデルを一切言わない一本勝負。そう、バントの神様・川相も職人技だった。その一本を極めたのだ。この熱い想いは、先ほどの店員さんに伝わったはず。そして2~3分後に出てきた。そして手にはあのベージュのトレーが!
店:「こちらのモデルが現在、ご提案させていただくモデルです。」
おもむろにスウェードに隠された時計がお目見えする。やったぞ!俺はとうとうデイトナ金無垢を5連チャンのフィナーレにゲットしたのだ。東京の3連チャン、前日の三男の発熱からの4連チャン。そして明日からの仕事の活力となる5連チャン。2022年10月は、忘れられない月になるだろう。そして目に飛び込んできたその時計、意識が飛ぶかと思うほど自分の目を疑った。
オ:「これ、デイデイト36やん。今、俺着けてるやん!しかもYG」
信じられない。デイトナと言ってプロフェッショナルモデルでもないデイデイト。しかも今、自分が着けている時計と素材も同じYG。そしてサイズも同じ36mm。その提案、マジか?
店:「あっ、そうだったんですね。デイデイトかなぁ?って思ってたんですよ、オサーンさんの時計…」
考えられない。同じ時計を薦めるなんて…逆に敗北感がハンパない。
オ:「い、いや、せっかく出して頂いたんですが、今着けている時計と同じなので今回はお断りしておきます。大変人気のモデルというのは重々承知しており、せっかくのご提案だったのですが、さすがに…」
川相がバットを長く持ってホームランを狙った結果、空振り三振したということなのか。残念ながら諦めて店を後にした。
名古屋のレキシアも完全予約制となっており、当選していないと入店できない。スッキリ諦めてウォッチメゾンへ向かう。
今日もナナちゃん人形は背が高い。結構体力を消耗し、お腹も減ってきたので名物でも食べようと向かった先がこちら。
山本屋本店。味噌煮込みうどんを食したいと思います。
届いた時にはまだグツグツ煮え立っています。おかげさまで、口の中の皮がベロっとめくれましたが、美味しくいただきました。
帰りの新幹線の時間が迫ってきたときに、ロレックス入店の待ち人数があと3。しかしここから全く動きがない。どうしよう?もうそろそろ帰る準備をしないと… そう思いながら他の時計ブランドへ足を運ぶ。チューダーに入ったら、どうでもいいが、アンガールズ田中似の店員さんがいた。
新幹線の時間が来たのが、閉店まで残り3組待ち。新幹線をキャンセルするか、ロレックスの入店をキャンセルするか…悩んでいてもしょーがない。新幹線をキャンセルし、ロレックスの入店に勝負をかける。これがラストチャンスだ。
待てど暮らせどそこから進展がない。閉店の時間もとうとう迫ってきた。
19:30閉店でこの状態。
外から少しだけ店内が見える。最後に入れてもらいたいがこれはルール。しっかりと受け止めよう。今回は賭けに敗れた。閉店時間を前にして、新たに新幹線の乗車券を購入し、地元へ帰ることになった。新幹線車内で、メールが届いた。
店舗側から閉店となったのでキャンセルというメールが届いた。5日連続での購入とはならなかったが、最後の最後まで諦めなかった自分を褒めてやった。
僕は川相なのに松坂屋でホームランを狙ったのが悪かったんだろう…
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