レアモンクエストIII そしてポンコツへ… 3
大腸がん検診で封筒に書類を入れ忘れ、自分のウ○コだけ入れて発送したオサーンです。その迷子のウン○、僕のです!
久しぶりに時計界隈の状況を見るために外へ出たらラッキーパンチがクリーンヒット、見事にゲットできた次第ですが、これは流れがイイ!と感じた時は、堰を切ったように街へ出て時計を探し行ってしまうという浅~い思考の私。世の中そんなに甘くない。それを承知でこの日は朝から、職場へ連絡。
「友達がバイクで事故って、ちょっと今日は行けそうもありません!」
とパーフェクトに近い言い訳を伝え、仕事には行きたくても行けない理由を主張をする。そして帽子を目深にかぶり、マスク社会を利用して街に溶け込みつつ時計屋へ向かいます。
阪急十三(じゅうそう)駅から神戸線、今日は大好きな街、神戸へ向かいます。早い時間なので女子大学生が電車には多く、車両内の若い女子エアーを肺いっぱいに吸い込んでチャージは完了。到着後はまずここへ。
残念ながら神戸阪急からロレックスがなくなってしまったので本当なら行く必要がないのですが、実は知り合いに頼まれてお酒を買いにやってきました。お酒が苦手な私も最近はウイスキーを少し飲むようになったのですが、ありきたりな銘柄しか飲んだことがないので、珍しいウイスキーがありましたら、飲んでみたいと思っているウイスキー初心者です。
というわけで頼まれていた商品は手に入れ、ここから神戸大丸のロレックスへ行くことにします。
コロナも収まりつつあるのか、三宮センター街にも人が増えてきており、前には50年前のギャルが歩いていました。どけどけどけ~い!旧型のギャルには厳しいオサーン。蹴散らしながら進みます。
ホント、神戸は街並みが美しい。上品な僕にはピッタリです。交差点を曲がれば目的地、並んでるかなぁ?
前に二人だけ!これはラッキー。入店がスムーズに違いない。ん?
僕の前、綺麗な女性ぢゃん!!
時計は買えなくても、ちょっとお友達になれるかも・・・ここは内気な私も勇気を振り絞ってお声掛けする。
私:「すみません。よくロレックスに来られるのですか?」
ファーストコンタクトは紳士な雰囲気を出す。
嬢:「え、いえ。頼まれて・・・私が欲しいわけではないんです。」
話し方も素敵だ。
私:「そうなんですね。もしよかったら…」
店員:「お次の方、どうぞこちらに。」
せっかく勇気を出したのに思いのほかすぐ彼女に順番が回ってきた。
嬢:「じゃ、失礼します。」
私:「あ、はい!またいつか・・・」
その直後、私も入店する。
店員:店 / オサーン:オ
店:「こちらでご案内させていただきます。お探しのモデルはございますでしょうか?」
ショーケース横に案内されて話をする。初めてお話する女性店員さんだ。ここは印象付ける為に、クセスゴ戦法。
オ:「はい、GMTマスタツのコンビか無垢を探してまして。」
店員さんの顔が少し “マスタツ” に反応したのが確認できた。
店:「GMTマスターは大変人気のモデルでして、ロレックスは他にお持ちですか?」
オ:「はい、一通りコレクションしてますが、GMTマスタツが一番好きなんです。」
更にもう一押しする。
店:「マスタツ(笑)」
オ:「秋の味覚。」
店:「それは、マツタケ・・・何ですかこれ?(笑)で、探しておられるのはエバーローズゴールドのモデルですか?綺麗ですよね。他にお探しのモデルとかはどうですか?」
こうやって、他にも聞いてくれるのはいいことだ。
オ:「はい、ブルーサブマ探してます。」
店:「青のサブマリーナですか?」
もう相手してもらえない。カタログを広げ、コンビを見る。
オ:「アッ、これ!この反射する青が綺麗なんですよね、ブルーサブマ。」
待つこと数分・・・
店:「申し訳ございません。只今在庫の方がございませんでした。無垢のモデルはより一層入荷が少なくて、出会えるタイミングが難しい面もございます。」
オ:「そうですか・・・仕方ないですね。また寄せていただきます。」
残念ながら購入には至らなかったが、印象付けはできたはず。次回訪問時に、またこの店員さんとお話する機会があれば何とかしてもらおう。
駅に向かって歩き出したが、お腹が空いてきた。誘惑の麺類。
今回も流した汗と涙の塩分補給が必要だ。ということで、一番手前のお店で食べることにした。”啜り尽くせ!狼莵(オオカミツ)“という店。
「ヘイ、マスター! 推しは何?マスターの推し、ちょーだい。」
やはりお店の自信の一品を食べるのが一番良いに決まっている。出てきたのがこちら。
混ぜそば(880円)です。初めて食べる混ぜそば、名前の通り混ぜてみる。
下からコシのある平打ちの麺が登場。途中で黒酢を入れ味変までして塩分チャージ完了。美味しかったです(それなりに)。
「お釣りは取っといて!」
とカッコいいセリフをいいながらペイペイで支払いうのがマイスタイル。腹ごしらえも済んだので、これから大阪へ向かいます。再び電車に揺られますが、さすがセレブが多い神戸。美魔女がいたので「写真を一枚撮らせてください!」って了解を得て、パチリ。
デリシャスパーティプリキュアとオシャベリしながら大阪へ向かいました。楽しかったです。
スマホを見ると着信アリ。職場からの連絡ということで、コールバックする。予想通り、「会議があるので、顔だけ出してもらえますか?」というお知らせ。仕事に戻るとなると、行けるのは店舗は1〜2店舗ぐらいになってしまう。
しかしドラマが待っていた。
なぜかすんなり入れたとある店舗、一か八かの勝負に出る。前にも接客してくれたことのある店員さんだ。もし買えるとしたら、購入時の説明などでそれなりに時間がかかってしまう。ある程度、スピーディーな会話を目指す。
店員:店 / オサーン:オ
一連の会話の後、希望モデルを聞かれる。
オ:「今はね、ステンレスを全く考えてないんです。いや、売ってもらえるなら欲しいモデルはありますけど、今本当に欲しいのは、○○なんです。」
急いでいるから早口になるオサーン。
店:「そうなんですねぇ。今ではコンビモデルも相当人気で入荷したら1日も経たずに出て行ってしまう状況でして…」
相反するようにスローな話し方。最近ヤフーニュースなどで出てくる三浦マイルドが政治について語るぐらいイラッとする。
オ:「値上がりもしたけれど、コンビを買うお金を何とか用意できたのでオネシャス!」
スキャットマン・ジョン並の早口。
店:「そうなんですね。確かに値上がりしてお客様には…」
うぅ、スローテンポでイライラしてきた!新発売のことを “ローンチ” っていう奴ぐらいイライラしてきた。
オ:「とりあえず在庫確認、ほらあっち、あっち!」
もうこうなれば出すしかない。秘技 “強制在庫確認” !
店:「かしこまりました。では在庫の方を確認してまいります。」
長い。いつもならドキドキするこの時間も今回ばかりは期待していない分、長く感じる。
店:「大変申し訳ありません。」
仕方ない。今日は諦めるしかない。そしてコソッと耳元でささやく。
店「ゴールドの無垢なら1本入荷しているのですが、ご期待に添えなくて申し訳ありません。」
な、何ですと?そっちもっと欲しいやつやん!
オ:「ホント?無垢メッチャ欲しい!」
店:「取り置きなどはできませんが、ご予算的に先程…」
オ:「ダイジョーブ!」
大学生の次男には奨学金を借りるための準備はしてある。三男には新聞配達、四男にはアルミ缶収集で稼いだお金をお父さんの時計代として助けてもらおう。家族ってそのためにいるよね?助け合いの精神大事だよね!家族の絆をみんな見せてね!そう心で念じながら奥の間へ向かう。
時計を手に取り胸が高鳴る。店員さんの説明は買えた喜びで上の空、全てに「はい」の返事のみ。
「何かこれまでにご質問はございますか?」
にも、もちろん「はい」と答え時計を見てうっとり。質問があると思い待つ店員さん。しばらく沈黙・・・ふと止まった空気を感じ言うオサーン
「時間がないから早くして」
今考えるとまぁ自分勝手な男だなぁ、と我ながら思うが、これが僕の可愛いところなのだ。
まだ日付のプリントされていないギャランティカードを見て言う。
「それ、僕が手書きしとくので面倒だろうしそのままでいいっすよ!」
今度は僕の言葉をスルーし、支払いを促される。クレジットカードを端末に差し込み暗証番号を打ち込む。支払い時になると、いつも呟く。
「あぁ、買ってもうた・・・」
でも何かこの前から調子がいい♪
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