レアモンクエスト2 雲上の神々 VII
選挙前にお金を配ると公選法違反で逮捕されるのに、「選挙に当選したら、各家庭に○万円配ります!」はOKという意味不明なこんな世の中じゃ、ポイズン。しかも結局「財源が」とか言い訳して配らない詐欺もOK。ほんと、ポイズンですね。
給料カットをまともに喰らい、虫の息のオサーンです。毎日仕事でヘトヘト。緊急事態宣言延長でパトロールも行けません。
そんな状況下、少しでも身体が楽になるかと思い、贅沢ですが新大阪〜京都まで新幹線で移動しようと企てる。当然、経費だ。会社の為、身を粉にして働く者だ、これぐらいは許してもらおう。しかしこれが裏目に。乗り物に乗ると血気術にすぐにハマる私。いつも通り座った瞬間に爆睡。気が付けばそこには京都駅前とは雰囲気の違うビックカメラが。恐る恐る駅名を確認すると…
名古屋だぎゃぁ…
来てしまったのなら仕方がない。取りあえず会社に「体調不良」と電話し、「PCR検査受けてくるから!」と言い訳も抜かりない。
どうでもいいが、中尾彬チックなネジネジビルがある。こうなりゃ名古屋でパトロール(大雨だけど)。JR名古屋駅の高島屋にまずは飛び込みます。
綺麗なお姉様店員に、早速鼻の下が伸びるが全くダメそうな雰囲気。でも少し大阪よりも人当たりが柔らかく感じる。店を出るも土地勘がないのでGoogle先生にこれからの行き先を尋ねると、
“May the FORCE be with you”
直訳すると、
「栄に行け」
という指令が。仕事は休みを取っているから、心配なく栄方面へ地下鉄で目指します。
名古屋の地下鉄も大阪同様、薄汚えな充実している…乗車して二駅で中心部の栄です。昨年、リニューアルしたレキシアに向かいます。
強い雨の中、列ができている。時間はある。久しぶりに並ぼう。
どうでもいいが、並んでいる間にいつもよく見るカメレオンのアレをマジマジと見ていると、欲しくなってきた。約15分ぐらいで入店、銀座並木通りのレキシアのように在庫確認方式を取っている。希望モデルを言いしばし待つ。しかし予想通り「在庫はございません」という無慈悲な回答を受ける。まだまだ粘り込みを図ろうかと思うが、店外には雨の中待っている人もいるので退散。
気分転換に街をブラつく。するとアップルストアの横にAPさんを発見。行くしかない。買えないのは承知の上だが、ロイヤルオークなんぞあるのか聞いてみる。
「今の所、ロイヤルオークだとオフショアが1本ほどご用意できます。」
とのこと。見せてもらうしかない(見るだけ)。見せていただいたのは、こちらのモデル(写真は撮ってません)。
ロイヤルオーク オフショア クロノグラフ Ref. 26405CG.OO.A004CA.01
やはり第一印象は、「デカイくて厚い!」。無骨な印象を受け、これはやはり好みが分かれるところ。格好良いが、私はコレじゃない。しかも価格が約430万円。非常に厳しい。大変申し訳無いが、見送ることにした。そしてそれとなく、3針ロイヤルオークを聞いてみるも、購入は(私程度では)厳しいという。そりゃ、仕方がない。でも雲上の接客を受け、気分は上々。
続いて期待はせずに三越のロレックスに向かいます。
なかなか表情を崩さない綺麗な女性店員さん。大阪の店舗ならスルーだが、せっかく名古屋まで来た。そうなると目的が、表情を崩させることに切り替わるオサーン。時計なんてどうでもいい。その甲斐あって、最後はニコニコしてくれた。
最後に松坂屋へ向かう。店員さんと少しお話するも、結局成果なし。寝過ごして流れ着いた名古屋でのラッキーパンチ的な逆転ホームランはなくなった。
帰宅するその前に、”矢場とん” でも食べようかと思った。ルイヴィトンが目の前にある。この看板のモデルも、アジア人、モンゴロイドという枠組みで見るとオサーンに似ている。いや、もう同じと言ってもいい。そう確信し、導かれるように店内へ向かい、 “矢場とん” がどこで食べれるかを店員さんに聞こうとする。しかしそれだけだと失礼なので、時計を見せてもらうことにする。基本、ファッションには興味がないので、時計だけ…と。
対応してくださったのは、(失礼ながら)それほど若くはなさそうな店員さん。
店:店員 / オ:オサーン
オ:「時計が好きなのでありますか?」
店:「こちらになります。でも私はそれほど時計に詳しくはありません。」
とキッパリ言い切りながら説明してくれる。しかし誠実さがヒシヒシと伝わる。
これが彼女のテクニック。
店頭には少ししか時計がないので取り合えず本題の “矢場とん” を聞いて帰ろうとしたとき、
店:「こんなのが最近、男性でもイケてるんですよ。」
とおもむろにマネキンに着けているミニポーチ?を指差す。
オ:「いや、僕は時計しかわからないし、他はそんなに興味が…」
店:「絶対似合いますよ。一度着けて、ほら着けて。」
押しに弱いオサーン。
店:「わぁ、すっごくお似合い!」
オ:「それ、だれにでも絶対言うヤツやん…」
店:「確かに絶対言いますけどwww でもこれ似合ってますって!」
オ:「で?」
店:「”お買い上げありがとうございます” 的な流れでどうでしょう?(笑)」
オ:「エェ⁈これいくらなん?」
タグには価格が書いてない。5~6万ってとこか・・・
店:「はい、192,500円です。」
オ:「ジュ、ジュウキュウマン? 俺、矢場とんの場所聞きたいだけやのに!」
店:「似合ってしまったから、仕方がないですね。」
ということで、結局ノリで買ってしまった・・・
「“矢場とん” は、松坂屋の上のレストランコーナーにありますよ。」と言われたので行ってみたら、コロナの影響で時短営業中でタイムアウト。店員さんに聞くと、「本店とかならやってます。」と教えてもらった。
15時過ぎという中間時間帯ということもあってか、店内は僕一人。飲食業界も苦しそうですね。店員さんがオススメを言ってたので、一応それに乗っかる形を取りました。
美味しくお腹一杯に(量が多い)。その後タクシーで名古屋駅に戻り、帰路に着きました。
冷静に考えてみて、こんなオッサンが似合うはずがない・・・
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