レアモンクエスト DAY20 前編
先日、知り合いの刑務官と話をしてたら、「閏年(うるうどし)の服役は1日多い」と言っていたので、パーペチュアルカレンダー搭載の時計がなぜか欲しくなったオサーンです。
並行店での購入ですが、ヴァシュロンコンスタンタンのオーバーシーズを購入して大満足しています。これ、秒針が細くて長いんです。ミルガウス Ref.1019 とかも好きなんです。もう高くて買えませんけどね。
今回は仕事での東上、そう、トキオです。一人なら色々と好き勝手できるのですが、会社の同僚と一緒なのでそうはいきません。といっても、少し顔を出すだけであとは自由なんです。ぞろぞろと “Gメン’75” のように(古い)私を先頭に関西から東京、会議の為に霞が関へ向かいます。
予定では会議が終了すればそのまま帰宅。しかしその中の3人ほど仕事に熱心な者たちがいた。そう、わたくしオサーンと部下2名、名付けて “オサーン & ゾーネ” です。仕事は、「ワンチーム」・「ファミリー」ということをモットーにしているので、こいつらは息子のようなもんです。
なぜ東京に残ったかって?
そりゃ、時計を買うからに決まってんぢゃん!
ということで、行く前から作戦は練に練り上げられていた。しかし前日、私のオシリから大量の血が出るという惨劇。トイレットペーパーでオシリを拭いたとたん、
「なんじゃごりゃ~!」
あの鬼気迫る松田優作の殉職シーン。恐らく彼も、このシーンの前には私と同じような経験をしたからこそ、伝説的なこの演技ができたのではないでしょうか。優作氏も切れ痔だったに違いない。そう考えると、彼もファミリー。私も優作氏の名演技に負けないほど、トイレの中心で「なんじゃごりゃ~!」を叫びました。
さてはて、今回は私自身が時計を買うということは二の次で、ゾーネの時計を探します。一人は24歳。初々しい彼はチューダーが欲しいという。どのモデルが良いかと聞かれたので、間髪入れずに
「フィフティエイト・ブルーが今は一番熱いぜ、ベイベ!」
と、ど真ん中のモデルを推奨する。ボーナスを使い切りたくないというこの若者には、ピッタリではないだろうか。そしてもう一人は難しいことをいう。
「課長、前に息子さんに買われたダイバーズウォッチあるでしょ?あれ、私も欲しいんです。ずっと探しているんですが、全くないんです。何とかお願いします!」
と頭を下げてくる。確かに息子にDブルーを以前買ってやった(最近全く着けていないけど)。でもそれって難しいなぁ・・・
「買えるかわからんけど、聞いてみるわ。誰が聞いても同じだけどね。」
とあまり期待を持たせずに回ることとした。
出発前から「雪の為に15分ほど遅延が発生」というアナウンスと表示が。
新幹線に乗り込み、寝る体制に入る私。しかし部下がうるさい。
「ね、ね、課長。ほら、雪ですよ!」
雪でテンションマックスの犬のように、なかなか寝かせてもらえませんでした。確か、米原~岐阜あたりです、ここ。
そんなことで、東京に到着して私のチームが朝食を食べている時に「チョット東京の彼女に会いに行ってくる」とみんなに伝え、私はBANANA JUICE TOKYOさんへ向かいます。バナナ姫に久々にお会いし、デレデレする私。ジュースを手に取ると、驚くことにカップにハートマークが!それもまたデカイハートが!(書いてって頼んじゃった・・・)
ちなみにトッピングは、「ドラゴンパウダー」です。理由は、滋養強壮チックな感じがしたから。そしてバナナ姫手作りのバナナ入り(愛もタップリ)ベルギーワッフルをオススメされる。断るわけがない。チョコレートソースをかけてもらって、美味しく頂きました。これで身体は仕上がりました!
会議が終わり、オサーン&ゾーネはパトロール開始です。最初にも書きましたが、今回私は時計を買うつもりはありません。でも見たいブランドがいくつかあります。関西ではあまりみれない独立系のブランドです。
まず最初はここ。
日本橋三越です。前回は新館に入って迷ってしまいしたが、今回はしっかり本館に入ります。ロレックスに到着し、単刀直入に聞く。
「実はディープシー Dブルーを探しているんです。お願いします。」
しかし反応は薄い。
「プロフェッショナルモデルは全ての素材で・・・」いつもの返答。別にいい。ここに来た理由はロレックスだけではない。言わせてもらうと、ロレックスは「ついで」に来ただけだ。目的は、Shellmanさんだ。関西では見れないブランドを取り扱っている。
特に見たかったのが、D.ドルンブルート&ゾーン(D. Dornblüth & Sohn)です。写真は撮っていませんが、凄くよくできた時計で価格もリーズナブルなんです。美しいドイツ時計で、実物を見れたことに感動しました。
これだけではなく、他にもたくさんの独立系ブランドがありショーケースから出していただき、手に取って見せて頂きました。もうこの辺りの時計を選び出したら、末期ですね。ゾーネたちはただただ僕の趣味に付き合わされて苦笑いしています。
約1時間ほど楽しんだ後、高島屋ウォッチメゾン日本橋へ。
ここでは、ヴィティライネンが見れるんです。このブランドもジュネーブウォッチグランプリの常連。作りも素晴らしく、なかなか間近で見ることができないブランドです。先日、くろのぴーすさんにも納品されてました。
今年のGPHGも受賞したVoutilainen 28SCを受取りに行ってきました。 Unboxing my Voutilainen 28SC delivered! A GPHP winning piece this year!#Voutilainen #voutilainen28sc #28sc #ヴティライネン #ヴティライネン28sc pic.twitter.com/Q7HUli4QAY
— くろのぴーす 腕時計愛好家の生活 (@chronopeacecom) December 17, 2020
ただただ、羨ましい限りです。そして大丸東京店へも行きます(写真撮り忘れた)。そんな東京駅周辺の店でまずは1本、釣り上げた。
この時計は正直、間違いがない。本当に使いやすいダイバーズウォッチだ。
若ゾーネにとっては、初めての高級時計。大興奮の後、手を震わせながらカード決済をしていた。良かったね。しかし今のところDブルーは全く出てくる気配がない。まだまだ時間はある。日本橋を離れ、銀座に向かいます。
黄色い車体が可愛い東京メトロ銀座線。鉄っちゃん(鉄道マニア)ではないが、可愛すぎる。大阪も地下鉄の車体を塗り替えるだけでイメージが変わると思うのですが・・・駅も凄く綺麗ですね、東京は・・・。
銀座では三越に行きましたが全くダメでした。写真すら撮ってません。でも銀座には他に大きなロレックス正規店があります。
GINZA SIX と並木通りのレキシアです(並木通りは写真撮り忘れ)。と、いうことで店内へ。
オサーン:オ / 店員:店 / ゾーネB:ゾ
手の消毒を済ませ店内へ
店:「何かお探しのモデルがあればおっしゃってください。」
オ:「はい、ダイバーズウォッチをさがしてまして・・・」
店:「サブマリーナなどですね。」
オ:「ブルーの文字盤が希望なんです。」
店:「サブマリーナでしたら、ベゼルがブルーのモノが今年の新作でして、文字盤がブルーのものは・・・」
オ:「グライドロック エクステンションシステムとフリップロック エクステンションリンク、ヘリウムガスエスケープバルブが付いたブルーです。」
ゾ:「課長、伝え方、クセつよ!(汗)」
店:「あぁ、Dブルーですね(笑)すごいお詳しいですね。今、在庫の方を確認してまいりますので、しばらくお待ちください。」
ゾ:「ウワッ!出てきますやん。ヤッタ!課長、ありがとうございます!!」
オ:「いや、ここいつも在庫確認してくれるよ。あってもなくても。」
店員さんが戻って来る
店:「今、別の者が確認しておりますので、しばらくお待ちください。ところで、ロレックスは他に何かお持ちですか?」
オ:「私は複数本もってますが、この彼は初めてなんです。」
ゾ:「1本目。これからドンドン買いたいです。早く出して欲しいっす。」
店:「そうなんですね。ではもう一度確認にまいります。」
再び店員さんが確認へ
ゾ:「課長、在庫調べてるん違って、完全に俺ら調べてますやん・・・」
オ:「そうや。だから嫌になる人は違うブランドに行ったりする。俺も若干そっち方向になりつつある。でも金はないから雲上はなかなか買えないけど。」
ゾ:「そうですか。でも待ってる間、ドキドキしますね。」
オ:「あ、戻ってきた。」
結果はツイッターで知っていると思いますが、つづく
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