レアモンクエスト DAY17 下
親戚のお葬式で、こっそりルンバを動かして廊下を行き来させるオサーンです。
「Go to 東京日帰り時計巡り」を強行したこの日、並行店や様々なブランドの正規店を回った。それと同時進行していたのが、「ロレックス正規店マラソン@Tokyo」。やはり日本の中心、人気モデルを求めるライバルは多いが入荷量も世界有数。ここでもうひと花咲かせたい。
強い味方、バナナジュースを飲みそびれて不安は若干あるものの、意気込みだけは試合前のボクサー並みにある。東京駅に着いてこのまま三越に行けば開店時刻。散歩がてら向かいます。
少し早かったか、入り口で数名ほど開店を待っていた。
〜もしかすると彼らもライバルになるかも知れない。〜
そう感じた私はスマホを耳に当て、電話をしているフリをする。
「え?今、入り口。何人か待ってるわ。多分みんなヴィトンの 先着の “アレ” 狙ってるんちゃう?開店ダッシュ行くしかないわ。」
とボリューム1.5倍で話をする。これで彼らはロレックスに行く前に、ルイヴィトンへ向かうはず。しかもダッシュで。そして10時きっかりに開店!
が、誰も急がす平然としている。大阪なら成功率100%、ビーチフラッグ選手権のようになる作戦のはず。さすがは恐るべし東京。
まぁいい。先頭でロレックスへに行ける。「本日の一番さん」確定だ。
しかしどうも様子がおかしい。どう見ても到着したフロアはビックカメラだ。新宿の「ビックロ」は聞いたことがあるが、ロレックスとのコラボは聞いたことがない。ビックカメラで「本日の一番さん」を達成してしまう。
恐る恐るフロアマップを確認…どう見ても全部ビックカメラだ。スマホで調べると、どうやら私は本来行くべき「本館」ではなく「新館」にいるようだ。やられた・・・4階まで降り、ミニエスカレーターで本館に移り、目的のロレックスに遅れて到着した。こんな時は、往々にして結果が悪い。案の定、話をするも、全く反応なしだった…
肩を落とし、八重洲口の大丸までタクシーで戻り、アタックするもこちらもアウト。
高島屋ウォッチメゾンに突撃するが撃沈。でも悔しがっている暇はない。銀座には行きたい店がたくさんある。先を急ごう。
地下鉄に乗り銀座へ。和光のグランドセイコーでかなり時間を使ってしまったが、とりあえず銀座三越へ。
どんな会話をしたのかも思い出せないぐらい印象は薄かったが、ロレックスを出たところにハミルトンがあり、懐かしいPSR(旧パルサー)が置いてあった。ゴールドとシルバー、どちらも恰好良かったなぁ。
そこからGINZA SIX へ。
前回もそうだったが、どうもここの店とは相性が悪そうだ。理由はわからないが、そんな店ってあるものだ。一応、男性店員がいたので話しかけてみた。中華系の店員さんだった。
「今、ないですね。すいません。」
と、予想通りの答えだった。どうも話が発展しそうもないので、早々に撤退する。それからレキシア銀座並木通り本店へ。
ここは少し期待してしまう。入店すると、若い男性店員が。
「何かお探しでしょうか?」
と聞かれるので、目的のモデルを伝える。すると、
「今、在庫の確認をしてまいります。」という。ワクワクする。
そして答えは…
「只今、お品を切らせております。」
やはりそうか。今の状況じゃ、なかなか難しいのはわかる。男は涙を見せてはならない。潤んだ瞳を見せないように、振り返ることなく店を出る。銀座には他にも寄りたいところがあったので、次々に「 To Do リスト」を消化していく必要がある。
そこから地下鉄で六本木へ。
ここの店舗って、やっぱり凄い顧客が多そうですね。私のような鼻水垂れは相手してもらえそうもない雰囲気です。でも突撃しました!
この辺りの歩道で犬の散歩してるマダムって、この近くのマンションの人たちなんでしょうか?住み心地いいのだろうか?
その後、大江戸線に乗って新宿を目指すのですが、大江戸線ってどこから乗るのか全くわからない。1時間ぐらいさまよい歩くことになりました。何とか新宿に着いた時には、雲も多く、薄暗くなっていました。
京王百貨店から小田急百貨店へ。
銀座を離れるときあたりから、だんだんと雨が降りそうな雰囲気になっており、傘がないので急ぎます!でも、新宿駅の小田急・京王側から伊勢丹・高島屋側へ行くのって、いつも面倒なんだけど、何とかならんもんなのか。それとも俺が知らんだけで、便利な道があるのかな?
新宿伊勢丹です。噂の「ビックロ」も近くにありました。時間的に最後となる高島屋はもうすぐです。Goole Map に頼りながら高島屋を目指していると、人だかりが・・・
慌てん坊の車がコンビニダイブを決めていて、人が一人歩けるほどしか通り道がなく、規制線が張られておりました。野次馬を蹴散らし進みます。色々とハプニングがあり、結局迷いながらたどり着いた新宿高島屋。
と、ここまでいくつか正規店を回ったのですが、こんなことがありました。
オ:オサーン / 店:店員
オ:「すいません。ロレックスが大好きで色々みたいのですが。」
店:「どのモデルでしょうか?」
オ:「オイスターパーペチュアルの新作とか・・・」
店:「只今新作の方はレディースのモデルが2つほどあるのみです。」
オ:「メンズのは全くないのですか?ところでお綺麗ですね・・・」
店:「・・・ありがとうございます。メンズサイズは今は在庫がない状況です。」
オ:「そうですか…サブマリーナのコンビとかも興味あって新作を見たことがないのですが、黒のコンビならありませんかねぇ…」
店:「在庫があるか少し見てまいります!」
オイパペの時は行かなかったのに、今回は裏に行ったぞ!この展開は・・・というより、買う気はそれほどないけど・・・
店:「今、一つだけご用意がありますが、ご覧になられますか?こちらへどうぞ。」
キターーーー!
でも正直に「買うかどうかは見てからでないとわからないから、手袋貸して」と伝える。指紋ベッタリは申し訳ないですからね。
全体的な見た目は前モデルのRef.116613LNと同じ。特にかわったこともなさそう。パワーリザーブぐらいなもんか。ちゃんと見る人が見ると、こことここが全然違う!とか思うんでしょうが、私にはほとんど同じにしか見えませんでした。置き比べたら、ちょっとは気づくかもしれませんね。
若干大きくなったのでしょうか。でも41mmは大きいと思っていましたが、ここ最近の時計のサイズがが大きいので感覚がマヒしてます。問題なく大丈夫そうです。
価格が1,509,200円です。ステンレスのスカイドゥエラーが1,564,200円。と考えると、
こっちゃ、金(きん)使ってるのに安いぢゃん!
汗が滴るほど出た。相当悩んだ。買うべきかどうか・・・わしゃサラリーマン。簡単に決断はできないんですよ・・・時間もないし・・・
店:「これ、お似合いだと思いますよ♡」
オ:「え?そ、そう?ぢゃ、いただきます!デレデレ」
結局買っちゃいました・・・
何やってんだか・・・でも綺麗な店員さんに「お似合いですよ、ウフン♡」って言われると買っちゃいますよ。これで並行店で買おうと思っていたモデルが一段と遠のいてしまいました。でも現行のサブマリーナのコンビは、知り合いが欲しがっているのを知っているので、帰ってから聞いてみることにします。
この後も回れるだけ回って、中野からJRに乗り19:00閉店の BANANA JUICE TOKYO さんへ必死のパッチで向かいました。
しっかりこの日最後の場所に記入。閉店間際で申し訳ないと言いながら、店員さんと少しお話させていただきました。本当はツイッターでお世話になっているコバテツさんのオリジナル?レシピのジュースをいただこうと思ったのですが、
「これ、リキュールなんですが、お酒大丈夫ですか?」
と店員さんがいう。助かった。私はお酒が飲めないのだ。
「じゃ、オススメでお願いします!」
というと、炭の入った黒いバナナジュースを入れてくれました。
バナナジュース東京 @bananajuice_tko さんに閉店ギリギリ滑り込んでしまいました。
嫌な顔一つせず、バナナ姫は愛情たっぷりのどす黒いバナナジュースを入れてくれました。
そしてマッタリと、これからの二人の将来について語り合いました。 pic.twitter.com/EWIY6FzG2h— オサーン@ズボンのポケットに領収書でドボン (@rare_watch_net) October 22, 2020
長居をすると迷惑なので、これで帰宅することとしました。朝からパンしか食べてないので、八重洲地下で目に付いた天丼屋にとりあえず入り、岐路につきました。
もう、ぐったり疲れ果ててしまい、車中では終始ウトウト・・・内容の濃い1日となりました。それにしても今回もバナナジュース効果なのでしょうか。「バカげてる!」と思うかもしれませんが、都内をマラソンしていて「BJTに行けば少し休める」という地方から来た僕にとって、安心感は少なからずあるのは確かです。
もう少し、ひと店舗ずつの時間を詰めれば、池袋にも行けたと思います。しかし今回のパトロールは、先ほども登場していただいたコバテツさんのお陰でかなりスムーズに回れました。やはり地元で回っている方のノウハウってのは、大切ですね。
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