レアモンクエスト DAY7
最近、テレビや子供の歴史の教材で古代エジプトのピラミッドやミイラをを見て、他人とは思えなくなってきたオサーンです。
朝の4時に起きて職場に向かう日々を送っていますが、早朝からドラッグストアの前ではマスクを買おうと長蛇の列をなしている人達。それを見て複雑な心境になります。「マスクを買うためなら、コロナにかかってもいい!」という意気込みでしょうか。冗談じゃなくて、本当にこんな時間から並ぶことで体調崩さないか心配です。
それにしても志村けんさんの訃報には驚かされた。ドリフメンバーが言うように、天国でもいかりや長介さんと再結成の準備してもらって、我々が行った際にはまた楽しませてくれることを期待してます。そういえば、丹波哲郎さんも大霊界の撮影で数年前に現地入りしているので、そろそろ新作もできる頃かと。
そんな中、マスク製造業勤務の方が、「臨時ボーナス50万ほど出た」と言っていたのですが、私の友達である水道屋(左官屋)も忙しいという。政府や自治体の自宅待機要請もあり、家で過ごす時間が多くなり、水回りの不具合が出る確率が高くなっているという。友達は、
「廃業寸前の俺が頼りにされだした、ジュルッ!」
と嬉しい悲鳴を上げていた。ちなみにこの「ジュルッ!」は、よだれをすする音だ。彼は口の締りが悪く、ヨダレを出す。
そんな友達(パッキン永井という)から、
「金が入った、ジュルッ!。パチ屋(パチスロ)でスル(お金を無くす)前に、時計買って財産残しておきたい、ジュルッ!。」
と相談があったが、私は忙しいので断わった。しかしある夜、
「頼んでもいないのに永井さんが、新品のシャワーをうちの風呂に取り付けていった」
とヨメーンから仕事中の私にLINEが入った。これは彼なりの “お願い” なのだろう。
そんなこともあり、何とか時間をとって仕事を抜け出して少しパトロールすることとなりました。緊急事態宣言が出るという中、こんなに気の進まないパトロールは初めてだ。不謹慎で申し訳ない気持ちもある。
待ち合わせは大阪梅田。お互い疲れているので、待ち合わせも座れるところを選びました。ハービスプラザ1Fで、その隣はヒルトンホテルのパテック・フィリップがあるナイスロケーションです。
大阪四季劇場があり、今はミュージカル「リトル・マーメイド」をやっています。
貴族のブランド、パテック・フィリップです。いつもはそれなりに人が多いのですが、今日はさすがに少ないです。少し仕事で遅れて待ち合わせ場所に到着すると、いました・・・完全に浮浪者のようなパッキン永井です。こいつと今日は濃厚接触か…
こんな彼を連れて今回はパトロールです。気が重い・・・しかし時間があまりないということで、急いで彼を起こして行きます。地下鉄に乗って今日は天王寺まで行き、あべのハルカスからスタートです。
彼と話をして気付いたんですが、どうも “コレ” という特定の欲しいモデルがあるわけではないようです。そうなれば、今の相場でプレミア価格になっているのは、グリーンのサブマリーナ、GMTマスターII、デイトナあたりしかない。転売するわけではなく、「人気のモデルが欲しい」という。どれを狙うかを聞くが、答えは「お前に任せる」のみ。どうも力が入らない。というより、買える気が全くしない。
店に入るなり、とりあえずショーケースを覗き込む。一応店員さんに聞いてみる。
「GMTマスターIIのペプシありますか??」
やはり「ない」ということだった。どうもそこから喰らいつく気力もあまり湧かない。パッキン永井に提案する。
「やっぱり今日はあかんわ。時期が悪いしまた今度にしよか?」
その言葉にパッキンは答える。
「あのシャワーヘッドは2万ほどする。ジュルッ!」
いや、お前が勝手に持ってきて設置したのに・・・面倒なやつだ。仕方なく難波へ地下鉄で行き、高島屋へ。
ここでもGMTマスターIIを聞くも、
「入荷が少なくて…」
と言われて退散。梅田で待ち合わせをしていましたが、梅田大丸と阪急うめだ本店の2店舗は後回しにしているので、残すは心斎橋大丸とレキシアの計4店舗。
大丸うめだ店と、阪急うめだ本店です。
人が少ないです。レキシアと写真はないですが心斎橋大丸も行きました。もちろんレキシア隣のグランドセイコーにも入りましたが、それは今回割愛します。
店舗をお知らせできないのが残念だが、結果はこんなことになった。
何と、閉店前の駆け込みゲットができました。パッキン永井は、これがどれだけ入手困難なモデルかを全く知らないが、ショーケースに並んでいないものを奥に入って購入できた優越感で喜んでいました。
ちなみに私は、
デイデイト40 Ref.228235 60周年モデル(ローズゴールド)を勧められました。
「いつか欲しいんですが、今はやめときます。」
丁重にお断りすると、今度はホワイトゴールドのデイデイト40 Ref.228239 60周年モデルが登場。
色の問題ぢゃなくてお金の問題なんです!
そうこうしているうちに、懲役1年申込用紙が来た。
この後、ビックリするような汚い字で保証書申請用紙にパッキン永井は個人情報を記載していました。どうも彼、個人情報を出すのをためらっている。誰もパッキン永井の個人情報なんて知りたくもないのに・・・
書いている途中、彼のヨダレが申請用紙にポタッと落ちたのには店員さんもドン引き。こんなコロナで騒がれている時期に、まるでテロリスト。
帰り際に、「これはいらない、ジュルッ!」と彼が言うので、
ノベルティは頂きました。携帯用ウォッチケースです。
用の済んだパッキン永井は帰り、仕事に戻る前に一応チューダーとランゲブティックに立ち寄ります。
チューダーには人気のフィフティーエイトのブレスモデルがありましたが、見せてもらうだけでここはスルーしました。
ランゲでは、こんなスゴイモデルを触らせてもらいました。
1815ラトラパント パーペチュアルカレンダー です。クロノグラフも付いており、超複雑機構のお時計です。お値段、ナ、ナ、ナント
約2,500万円です!
ランゲのムーンフェイズは、色が鮮やかでいつかは欲しいです。クロノグラフもスプリットセコンド(ラトラパント)機能というラップタイムも計れるため、上の写真では1本に見えるクロノグラフ針ですが、実際はクロノグラフ針が2本重なり合っております。カタログではこんな感じで撮られてますね。
メチャクチャカッコイイんですが、一生買うことないでしょう。クロノグラフもガチャガチャ触らせて頂いて、いい記念になりました。
この裏から見える機械は、かなり萌えます。
本日から新型コロナウイルスの影響で、いくつかのデパートは休業するということです。確かに大阪の街は、いつもなら平日でも歩きにくい心斎橋筋でさえ、ガラガラの状況でした。
この状況だと、廃業に追い込まれるところもありそうですね。そう考えると、忙しく仕事ができて普通に給料をもらえる今の環境に感謝しかありません。
-
前の記事
日々是れ、思ふ 其の弐拾伍 2020.04.06
-
次の記事
A. Lange & Söhne の豆知識を知ったかぶりする 2020.04.09