PATEK PHILIPPE Grande Sonnerie Ref.6301P

パテックフィリップから、2020年新作が登場しました!物凄くシックにキメています。上品な出で立ちで、どんな時計かと思えば・・・グ、グランドとか付いてますね。はい、皆さん。”グランド” が付いたパテックは、「メッチャ高い」と認識しておきましょう。

オーデマピゲにもありましたが、このモデル名に入っている “ソヌリ” 、フランス語で “時鐘” を意味します。これは、正時・クオーター(15分)毎、自動的に音で時間を知らせてくれるという機構。この仕組みが組み込まれている時計には、ミニッツリピーターも入っていることが多い。違いは、自動でお知らせ機能が “ソヌリ“、手動で今の時間を音でお知らせしてくれるのが “ミニッツリピーター” です。

プチソヌリ(petite sonnerie)” という、正時のみ自動で音が鳴る機構も入っています。もちろん鳴らないようにすることもできるので、そこで悩んでいる人は心配いらない。

正直言って、そんな機構をこの小さなケースに収める技術を持っているブランド、いや、職人が数少ない。これは相当な技術です。音を鳴らすときのゴングの動きなどをみていると、まるで「生き物」のように感じることすらあります。

ミクロの世界を作り出す技術者の中でも、パテックフィリップの技術者はトップに位置しています。

フィリップ・スターン名誉会長(左)と息子のティエリー・スターン社長(右)がチャイムを確認しています。

今までのグランドソヌリを搭載した時計は、ゴージャスな装飾を施していたものが多かったのですが、新作のRef.6301Pは、極めてシンプルにデザインされています。

中の機械についても、正直言ってよくわかりません。ただ、香箱が “時刻用” と “チャイム用” の2つあり、それぞれにパワーリザーブがあるということ。そのインジケーターが3時位置と9時位置にそれぞれあります。

6時位置の “EMAIL” は、”エナメル” を意味しています。関係ないですが英語の “e-mail” はフランス語で “courriel(クリエル)“と言います。ちなみにこのスモールセコンドですが、1秒ごとに動くジャンピングセコンドとなっています。一見、クオーツのように思うかも知れない動きです。

恐らくこの時計も、数十年後には相当な価格となるものでしょう。シンプルなデザインながら最高峰の技術が入った超絶雲上モデルです。誰が買うのか?誰が買えるのか?そんなところに興味がある時計です。

ケース径 44.8mm
ケース厚 12mm
素材 プラチナ
防水 非防水(湿気・埃にのみ対処)
ムーブメント キャリバーGS 36-750 PS IRM
巻き上げ 手巻き
機能 時・分針
ミニッツリピーター
グランドソヌリ
プチソヌリ
ジャンピングスモールセコンド
ムーブメントのパワーリザーブ表示
チャイム機構のパワーリザーブ表示
部品数 703
石数 95石
振動数 25,200/h(3.5 Hz)
パワーリザーブ ムーブメント:72時間
チャイム:24時間
ストラップ アリゲーターストラップ
価格 要問合せ(時価)