日々是、思ふ 其の参拾肆
「日々是、思ふ」は、オサーンが普段の生活で感じたことを、誇張して表現する場です。
本当に時計が好きで、時間が許す限り時計のことを考えているという友達が数人近くにいる。もちろん時計の話をすると盛り上がるのだが、それぞれの「時計とSNS」との付き合い方が違う。それは、大きく分けて3つだ。
① 全くSNSを使わないし、見ることもない
② SNSは情報収集のみで、見るだけ
③ SNSで積極的に発言、参加する
これは、それぞれのスマホ依存度などにもよるところがあるが、SNSへの警戒感も大きくある。その件については後程触れるとして、順を追ってみていきたい。
まず①についてだが、2人いる。一人(便宜上Aと呼ぶ)はスマホ自体をそれほど使用せずに、あくまでも携帯電話として使っている。機械音痴というわけではない。PCのプログラミングもバリバリの凄腕だが、「他人の『お披露目会』に全く興味がない」という。ちょっと僕のことをディスっているようにも聞こえるが、全く悪気はなく、「人が何を買ったか、どこに行ったか、何が流行っているのか」などにはそれほど興味がないのだ。
「それほど」という意味は、Aはロレックスが好きなのだ。昔からロレックスが好きで、それは僕よりも遥か古くからロレックスファンだ。だから、「流行に興味はない」が、”好きなモノ” はある。ただその(ロレックス)ブームが今、世間にやってきているということのようだ。
もう一人のタイプ①(Bとする)だが、自分がなかなか欲しいと思っている時計を買えないので(それでもロレックスを7本保有している)、欲しい時計を買っている人をSNSで見ると、「自慢されているようで、腹が立つ。」という理由で使っていない。
では②の友達。彼は積極的にSNSを使って情報収集をしている。しかし決して投稿やコメントをせず、「いいね!」すらしない。彼曰く、「タダで情報が転がっている。ありがたいツールや」という。確かにその情報の真偽の判断ができれば、タイムリーな情報が手に入る。自分はアカウントを作る際の個人情報は少し差し出す必要があるが、最悪、”捨てアド” でもできる。
最後の③である。言わずと知れた、私だ。元々ツイッターもしていなかったが、この時計のブログをすることがきっかけで、ほどなくしてツイッターのアカウントを開いた。正直言って、SNS新参者である。使い方を理解しているかと言われると、正直、自信がない。ただ、多くの方の情報なり面白いエピソードなりを拝見するのとスワップする形で、自分も何かを差し出そうという気持ちがある。当然、自慢もしたい。ただそこには自分にルールを決めていて、写真を撮ることについての許可を事前に取るし、SNSを積極的に使っているショップや店舗で聞くことがありませんが、そうでない店舗(個々のロレックス正規店)などでは、SNSに投稿してもいいかどうかを確認する。
正式なルールはわからないが、「時計だけならいいですが、どこの店かわからないようにお願いします。」と言われることが多い。そうでないところは、普通に投稿しています。このご時世、写真を撮ったら即SNSってことも普通のことだと思う。
こんな僕に最初の友達①Aは、「お前は時間に余裕があるんだな」という。私自身は、「そうじゃない、ちゃんと理由がある」と言いたいが、わざわざそんなことを言わない。「金と時間は人一倍ある」と冗談で返している。
友達①Bは、「自慢大会は腹が立つ」と正面から言ってくる。嫉妬がエグい。でも正直だから嫌いになれない。そんな彼は、時計のことをあまり知らない会社の同僚には、「俺、ロレックスのレアな時計を今7本もっていて、売ったら〇〇円ぐらいになる。」と自慢していると聞いたことがある。かなりやっていることはダサくて痛いヤツだが、わかりやすい嫉妬の塊だ。それはそれでいい。
②の友達は、僕のことを心配してくれている。それは、「お前、いつも見てるけど、襲われんようにな」という。僕はそんな彼が銀行で働いているので、銀行の貸金庫をを使わせてもらって、そこで保管している(もちろん有料)。
というこんな友達だが、意見が一致するところがある。それは、
「嫌ならSNSなんてやめればいい」
だ。連絡ツールとして使われるLineは、なかなかこうもいかないが、ツイッターやフェイスブックなどはいいのではないか。この我々は有名・著名人でもない。名前を売って生活している芸能人でもないので、必要のないものだ。友達①のBは、他人の自慢を見たくないからSNSをやめた。お陰でストレスがないという。
この私の友達の良いところは、それぞれを認め合っていることだ。私は嫉妬深い友達から、「お前は自慢しているが、買えない俺の身にもなれよ」といいながら、「でも俺も多分同じ立場なら自慢する」とも言っている。かと思えば、全くSNSに興味を示さないAは、私よりもロレックスを買っている。
そういえば先日、こんなツイートがあった。
遊戯王カードで空き巣が頻発してるらしい。カエルやクワガタを玄関前において自宅と帰宅時間特定するって話。眉唾だがマジなら今回の1億被害者は半年前から仕込まれてたことになる恐怖 pic.twitter.com/HmQ48zhDh2
— 同人ボドゲ実況者@わんわんゲムマ土曜-サ10 (@gregorysaikai) November 10, 2020
自分のコレクションをSNSに多く投稿していた方が、窃盗被害にあったそうです。カードゲームの遊戯王というのは、レアなカードがあるらしく、1億円近い被害総額だという。その額に驚いたが、恐らく犯人は長期間に渡って彼を狙っていたという。日常の出来事をSNSに投稿するという行動パターンを利用して、彼の家の入口付近に “カエル”や “クワガタ” を置いて、SNSに「カエルが玄関にいる!」とか「クワガタが玄関になぜかいる!」と投稿ネタを仕込み、その投稿された時間などで被害者の帰宅時間などを知りえていたのではないかと言われている。まだ犯人は捕まっていない。
これについて、被害者の方の安全管理という点に於いて、落ち度があったのかもしれないが、基本的にこれは窃盗犯が悪いに決まっている。被害者を責める人がいるようだが、「レアな物や高価な物を持っている彼への嫉妬」がそうさせるのだろうと思う。
でも、やっぱり自分の投稿がきっかけで被害を被ることがあるのなら、もうちょっと慎重にした方が良いのかも知れない。少し前には、SNSに自撮りを投稿したアイドルが襲われるということがあった。その犯人は、「顔写真の瞳に映り込んでいた景色を手がかりに、そのアイドルの居場所を特定した」という。これは凄い。CIAも真っ青だ。
時々SNSのタイムラインでなぜか流れてくる胸元パッカーンな若い女性。目の保養になり、神に感謝することがある。芸能人でもなさそうだが、今では素人モデルが個人で撮影会とかを大々的に開いて収入も得ていたり。フォロワー数をみていると、”〇万” とかいる。胸元開いて”〇万” だ。別に私はフォロワー数を増やしたいとか思わない。でも”〇万” って凄いと思う。じゃ俺が股間をギリギリまで見せたらフォロワー数が伸びるのか?イチモツは多少伸びてもフォロワー数は伸びないだろう。強制退場を食らうかもしれない。実に理不尽な世の中だ。
そんな理不尽も受け入れながら、今日もSNSをパトロールしています。
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