日々是、思ふ 其の弐拾漆

『日々是、思ふ』は、私、オサーンに起こった出来事や、目・耳にした情報を如何にしてインテリっぽく発表するかを試行錯誤しながら文にしているコラムです。

 

時計の歴史などを見ていると、度々出てくるのが “マリー・アントワネット” の名前。彼女の無茶なオーダーによって作られた時計が今になっては、時計の発展につながっていると言っても過言ではない。

しかし歴史的に見て彼女は「悪女」の代名詞となっている。オーストリア女大公マリア・テレジアの娘として生まれた彼女は、世間を知らないのも仕方がないのではないか。今の日本のように、天皇家に生まれても一般の人たちと同じ学校に通うようなことは一切ない。一般人の悩みや苦労などは、目や耳にする機会を与えられることも幼少期にはなかったに違いない。成長し、大人になっても彼女の周りからは機嫌を損ねないよう、マイナスの情報を与えることなどなかったのではないか。

そんな彼女を象徴するかのような言葉はあまりにも有名です。フランス革命前に民衆が貧困と食料難に陥った際、

「パンがなければお菓子(ブリオッシュ)を食べればいいじゃない」

と言ったとされる。いかにも彼女らしい。”食べるものがない” という状況が理解できないのだろう。これは現代において仮に、マリー・アントワネットツイッターアカウントを持っていたら、『大炎上』しているやつだ。

しかし彼女なら「マスクがないなら、作らせたら良いじゃない」ってルイ・ヴィトンエルメスにオーダーしてるんじゃないだろうか。そしてまた『大炎上』する。彼女は民衆の前で死刑になる。

そんなイメージを抱いてしまう彼女なのだが、彼女が言わずとも各ブランドはそのようなことを自主的に行っているようだ。

ルイ・ヴィトンではアトリエ医療用マスク製造に切り替えた所もある。しかも医療用ガウンも作っているようだ。

 

自動車メーカーのランボルギーニもマスクを作っているという。

 

日本では街を歩いていると手作りマスクを着けた人が多くなった。うちの会社でも手作りマスクで仕事をしている従業員が多くいる。

マスクがないなら、(自分で)作ればいいじゃない精神” だ。素晴らしいことだと思う。そしてとうとう出てきた。

ブラジャー屋さんが本気で作ったマスクだ。これは欲しい。着けたいわけではない。着けてほしいのだ。

今日はマスクとおそろいです♡

と女性にボソッと言われたら、透視したかのような想像ができる。

下着は上下おそろいです。

と言われても、素材や色は全く想像できないが、これなら手に取るようにわかる。なんなら、

えっ?ホント?ちょっと見せてよ、デレデレ

と言って少し触らせてもらっても、ギリギリセーフだと私は思っている。

このブラマスクの意義は大きい for men .

マスクを買いたくて探してそうな美女にも、

あなたのそれ、マスクに最適なんですよ。

と言えなくもないし、胸元をジロジロ見ても

いや、マスクに最適なサイズ感ですね。

と、そこから広がる話は無限大。(株)あつみファッション、最高の会社です。宣伝しているわけではありません。いや、むしろ宣伝させて欲しいぐらい感性が優れている。このスピーディーな仕事ぶりには感銘を受けた。

 

昨今のニュースでは、批難合戦が繰り広げられ、もうネットニュースも見たくない。誹謗中傷にフェイクニュースは窮地にさらされた状態では往々として起こりうるものなのだろう。

そうそう、「パンがなければお菓子(ブリオッシュ)を食べればいいじゃない」というような一節、マリー・アントワネットは言っていないんですけどね。これもまたフェイクニュースなんですが、彼女の言いそうなフレーズということで世界中に広まったようで、未だに信じられています。