日々是れ、思ふ 其の弐拾参
「日々是、思ふ」は、オサーンがちょっと時計とは関係ないこと(時には関係あること)、思ったことを綴る時事的コラムです。社会派ハードボイルドとでも言うべきか。100人に1人でも共感してもらえれば本望です。
基本、「オサーンの愚痴の掃き溜め」である。
あまりにも仕事の休みがなく、頭がおかしくなりました。今回は哲学的な内容であり、少し私の脳がショートしながら書いています。
全く時計の話はありませんm(_ _)m
2019年末に海外在住の日本人の方の、とある記事を読み深く感銘を受けた。それは、「人は元来、知っている」という内容だった。これだけ言っても、何のことかはわからないと思います。
「なぜ人は(答えを)知っているのに悩むのか」
ということだ。世界には様々な問題がある。宗教・環境・飢餓・病気、そして戦争など山積だ。環境については、賛否はあるが注目されたのは、スウェーデン出身の環境活動家 グレタ・トゥンベリ さんが先進国の経済活動によって環境破壊が進んでいると訴えた。彼女の行動やSNSでの話は置いておく。彼女の訴えた内容が今回の中心的な話となる。
地球温暖化が人類による影響なら、解決策はみんな「知っている」のではないだろうか。自国や個人の富を肥やすために、環境に負荷をかけている。”利便性” を手に入れ”不便” な生活をしている国との差を広げる。
例えば、宇宙の何かしら(飛来物など)が原因で、地球の環境が崩れてしまうことに関しては、解決策を見つけることが難しい。これは不可抗力だ。しかし人間が自ら破壊することに対する解決策は、「知っている」。
一躍世界の注目を集めている中国の武漢は、工場が多く存在しているが、この度の新型コロナウイルスの影響でほぼ全ての工場を含めた経済活動が麻痺している。
しかしその反面、大気汚染が一気に減少しているという。
NASAが二酸化窒素の濃度を観測したら、これまで見たことのない改善があったらしい。
もう忘れ去られているかも知れないが、数ヶ月前、イランはイラクにあるアメリカ軍事基地をミサイル反撃した。これは、アメリカがイランの革命防衛隊コッズ部隊のソレイマニ司令官を空爆により暗殺したことによる報復措置だ。しかも関係のない民間機を誤射撃墜し、多数の関係のない他国の民間人死者まで出した。直接的な戦闘は避けようとしていたようだが、結局悲劇を生んでしまった。しかし、こんな問題を引き起こさないようにする手立ては、正直だれでも「知っている」のではないだろうか。
人は生きていく過程で、「善悪」を身に付ける。そしてその基準を「知っている」にもかかわらず、解決できないでいる。
こんな大きな話だけではなく、身の周りのことでもそうだ。会社でパワハラ、学校でイジメ、目の前で “悪い” とされていることが日常的に起こっている。しかし多くの人は、他人事として流す。「知っている」にも関わらず。
ではなぜ、ほとんど解決されないのか。その「知っている」ことを実践できない矛盾がある。
実はその矛盾を解決する”道“を説いてきたのが宗教である。人間の矛盾状況を仏教では「カルマ」、キリスト教では「原罪」と呼び、そこからの解放がない限り、人間は「知っている」がそれを実行できない矛盾状況に留まるというわけだ。
私は神や仏にはあまり関心がない(都合のいいようには使う)が、この矛盾を克服するために、多くの宗教では断食などの修行をする。「知っている」ことを実行させない矛盾は煩悩である。仏教では「捨てる」ことを (最近は、”断捨離” と呼ばれる)を、キリスト教では「与える」ことを訴え、矛盾を克服するように諭してきた。
この様々な問題はかなり深刻だが、答えは至ってシンプルなはずだ。国家間で難しいなら、個人の行動から見直してみてはどうだろか。
物事の “善し悪し” は、多少の解釈の違いはあるにせよ、ある程度の大人なら備えているはずだ。
「良い事」をするのではなく、「悪い事」を “しない” “させない” が、結果として「良い事」に繋がるのではないか?
悲しいニュースを目の当たりにして、色々と思いに伏せた週末です。
新型コロナウイルスの影響で、全く仕事の休みがない状態、頭がおかしくなり真面目なことを書いてしまった。
仕事やめて、宗教でも始めてひと儲けしようかな。
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