日々是れ、思ふ 其の拾弐

「日々是、思ふ」は、オサーンがちょっと時計とは関係ないこと(時には関係あること)、思ったことを綴る時事的コラムです。社会派ハードボイルドとでも言うべきか。100人に1人でも共感してもらえれば本望です。
基本、「オサーンの愚痴の掃き溜め」である。

㊟今回は私の好奇心から出る内容で、犯罪を助長する目的ではありません。ただただ、好奇心があるというだけです。

昔からあることなんだろうが、最近の芸能界の薬物汚染をよく目にして、自分が思っている以上に禁止薬物は蔓延しているのではないかと思った。薬物には様々あって、自然界に生息する天然系のものもあれば、人工的に精製して作っている薬物もある。どちらかというと、若者などが気軽に使う薬物には大麻を除き、この人工的に作った薬物が多いようだ。

先日、あるTV番組に出ていたコメンテーターが、

人工的に作っている薬物は、ド素人が適当に材料をミックスして作っているので、分量や均一性なんて全くない

というようなことを言っていた。全くその通りで、売るために作っているので摂取する人間のことなんてもちろん考えてない。売れれば良いので、できる限り安く作りたい。誰もその薬物の品質に問題があっても訴えることはない。まぁなんと怖い世界なのかと思う。しかも結構安くで手に入るという。

私は元々喫煙者だったが、タバコを止めてもう15年ぐらい経つ。しかしウチの長男はタバコを吸いだしている。恐らくバイト先の先輩などから誘われて吸い出したのではないかと、勝手に想像している。本人の好きにすればよいが、この「法的に禁止されている薬物や、その類のモノ」には手を出してほしくない。

こんなもっともらしいことを書いときながら、実はすごく興味のあることがある。スポーツの世界では、法的には問題ない薬でも、「禁止薬物」と指定されている物質が数多い。俗に、「筋肉増強剤」と呼ばれるモノだ。果たしてこの筋肉増強成分のある物質を摂取したら、人間はどれぐらいの能力を手にできるのだろうか?

体にメスを入れて改造する訳ではない。実際に画像のようなカーボン製の義足は、技術次第ではボルトよりも速く走れる。それは反則。何を摂取してもいいので、己の肉体でどこまでのことができるのか。それを知りたい。ゴール後に死ぬかもしれないし、ゴール前に息絶えるかも知れない。

薬による精神的な操作から肉体の限界を超える可能性もある。覚醒剤は何かに追われている幻覚を見るという。俗に言う「火事場のクソ力」と言うやつだ。もしかしたらこれによって将来、人間は新たな能力を得るかもしれない。「進化」である。凄いかもしれない。覚醒させて足がドンドン速くなる。代を重ねることによって、ダチョウやチーターと並ぶ”俊足“を手に入れる、というか脚に入れるかも知れない。私が「令和のダーウィン」と呼ばれる日も近いかもしれない。

オリンピック開催後にはパラリンピックが開催されている。その後に “ドーピンピック” を開催すると、盛り上がるかもしれない。TV放送はテレビ東京はもう無理か。サンテレビなら、阪神戦と差し替えで放映できないか。

生物はこれまで、不可能を可能としてきたモノが生き残ってきた。生きていくには厳しい環境に打ち勝つ「耐性」という能力を持った個体が突如として産まれ、その能力を受け継ぎ血を繋げてきている。現に、放射性物質をも好んで摂取し、成長する生物がチェルノブイリで誕生している。

世の中弱肉強食だ」なんて言葉を時々耳にするが、そんなのは狭い世界での話で、「世の中」とはいえない。「弱肉強食」が通用する世界なんて、ほんの一握り。先程の放射性物質を食べて分解する生物なんて、所詮「微生物」だ。人が踏めば死んでしまうし、温度変化にも弱いだろう。しかし動物が生きることができない環境でも繁殖する。ピラミッド型の生態系、それが表すのは「弱肉強食」ではなく「適者生存」ということ。力が弱くても環境に適したモノが、生き残れるのだ。だからナマケモノでも絶滅せずに生きている。ああ見えて、ナマケモノもその環境に適しているのだ。

仮に、「ほとんどの光のない世界」になってしまったら、目に頼って生きている我々は衰退してしまうだろう。しかし今では「社会的弱者」と言われている目の不自由な人たちには、何ら影響がない。そうなれば彼らが台頭する社会になるはずだ。これぞ「適者生存」だ。我々は彼らに人間という”“を託すこととなる。

不謹慎極まりないかも知れないが、薬物事件をテレビで見ると、そんな思いを巡らす。

更にこんなことを考えていると、また新たな「思い」を巡らせてしまった。これまた凄い。しかもオリンピック金メダル、いや、ありとあらゆるスポーツで頂点を極められるかもしれない。

私が子供の時にTVで見た「西野流呼吸法」と言うやつだ。”西野バレエ団”という団体の創設者、西野晧三さんが考え出した呼吸法で、それにより人間の”“をもコントロールできるという。手の甲を相手に触れると、相手の動き()をコントロールして3〜5メートルほどぶっ飛ばすことができる。いや、酷い凄い時なんて触れずしてぶっ飛ばしていた。

サッカーでもゴール前にいれば、相手DFを触れずして遠ざけることができる。GKと1対1ならもう “いただき” だ。いや、1対1にもならない。ゴールはガラ空きにできる。ボディコンタクトがあればあるほど活躍できる。ラグビーなんかもスクラムどころではない。スクラムを組めないのだ。独走トライ連発でMVPまで期待できる。かなりの種目で大活躍できると思う。

もし走り幅跳びの踏み切り審判員だったら、助走してきて踏み切った選手に「エイッ!」と気を入れると世界記録まで出てしまうのではないだろうか。そうなれば生きていて楽しくて仕方がない。

悪用はしない。だから手にしたい能力だと思った。悪用はしない。