日々是、思ふ 其の漆

日々是、思ふ」は、オサーンがちょっと時計とは関係ないこと(時には関係あること)、思ったことを綴る時事的コラムです。社会派ハードボイルドとでも言うべきか。100人に1人でも共感してもらえれば本望です。
基本、「オサーンの愚痴の掃き溜め」である。

 

先日、スウェーデンの高校生環境活動家グレタ・トゥンベリさんのニュースと、本日11月15日に見たニュース「時速約600万キロの超高速で移動している恒星を発見」というので感じたことがある。

ことあるごとに話題となる環境問題。手前味噌ではあるが、ウチのヨメーンは人一倍取り組んでいる。食材や雑貨類は、ほとんどの物がそういった問題を考えている”組合組織“で運営されている”〇〇クラブ“というところから購入している。”フードマイレージ“や”日本の農業・酪農家保護“を重視している。スーパーへは、年に数回程度しか行かない。なのでうちの子供達は幼少期、スーパーでこっそりと買い物カゴへお菓子を忍ばせる楽しさを知らずに育った。ヨメーンの環境への思考は余りに極端で、私や息子たちともよく、衝突するほどだ。

ということで、私が都会のデパートに時計を見に行くことに対し、かなりの嫌悪感を見せる。彼女は田舎思考が強い(しかし東京都杉並区出身)。

もちろん原発なんて大反対している。確かに日本の原発は「既得権益の塊」にしか見えず、原発の役目は”ヤカン“でしかない。一度暴走してしまうと手が付けられない「核エネルギー」というものを利用して、ただ単にお湯を沸かし、タービンを回して発電する。この”ヤカンで湯を沸かす“単純なシステムに「」使うのはリスクが高すぎると私も思う。

冒頭のグレタさんに話を戻すと、彼女は環境汚染の一因である飛行機には乗らない代わりにヨットで海上移動するそうだ。相当数の大人がそれに関わり、本人が1人で移動するよりもお金を使い、「スタッフの移動手段が結局飛行機」などと言われたりしている。真実は知らないが、それでもいいと思う。環境問題に注目させる今流行りの “炎上商法” なのかも知れない。

そして「時速600万キロで超高速移動する恒星」なのだが、これは宇宙科学の世界では新たなる発見なのだろう。何とも話のスケールが大きすぎてイメージすることが難しいが、宇宙の魅力を感じる話題に違いない。

しかし様々なニュースをみて、そのニュースやトピックを見る視点が違えば、とらえ方も大きく変わる。ナニ目線なのか。動物や木々を守る考えも重要だが、一方、人間がいなかった時代には勝手に氷河期も訪れたし、地磁気の逆転(ポールシフト)なんかも地球歴からみると頻繁に起こっている。地球のN極とS極が入れ替わるなんて想像もできない。生物に甚大な被害が出るともいわれている。ナビも狂って困る。

近い将来、高速移動する恒星が地球にぶつかることが「ない」とは言い切れない。専門家はTVに毎日出てきて対策を迫られるだろうし、ブルース・ウィリスに電話が殺到するだろう。こんな状況が本当に目前に迫った時に、俗にいう「環境問題」を謳えるのか。

色々な視線で人は生きている。家族であっても、それぞれ違う。私は直接個人に危害を加えたり、それに近い思想でない限り、その考えを理解しようと努めるし、協力できることは協力したいと思う。

だから、時計の趣味を認めてほしい。