【2023年新作】オメガ シーマスター アクアテラ ワールドタイマー

多くのメディアで取り上げられているこのオメガの新作、恰好良すぎる、男前な時計…。

2023年の新作としてオメガからアクアテラ ワールドタイマー、3モデルが登場しました。と言っても、ベースとなるモデルは既に4年前に登場してます。簡単に言えば、今回の新作は色違い…

以前から出ているこのブルーもやっぱり恰好いい。あまり店舗でも見かけないんですが、それは私が見てないだけかな？そんな中、満を持して登場の新モデルです！

新しいアクアテラ ワールドタイマーは、ケース素材がチタンとステンレススチールの2パターン。この両方のモデルには、ブラッシュド加工とポリッシュ加工が施されたセラミックベゼルが使われているのが特徴です。

独特の外観だけでなく、優れた耐傷性も発揮。サファイアクリスタルとの組み合わせにより、耐久性のある表面が形成されています。ヘサライト（プラスチックみたいなやつ）を使用し、文字盤上にある24時間表示が昼間と夜間で色分けされたリングを、この透明なプラスチックで覆っています。

グレーのグレード 2チタンモデル（Ref. 220.92.43.22.99.001）は、アンスラサイトセラミックベゼルとグレーの文字盤を特徴としており、ラバーストラップとの組み合わせになっています。

ステンレス製の2つのバージョンは、今、大流行りのグリーンです。ベゼルとグリーンの文字盤にゴールドがアクセントとなっています。一つはクラシカルなステンレス製ブレスレット（Ref. 220.30.43.22.10.001）で、もう一つはラバーストラップ（Ref. 220.32.43.22.10.001）が用意されています。

シーマスター アクアテラ ワールドタイマーの文字盤は、とにかく非常に美しい。加工はレーザーアブレーションとして知られるプロセスで、レーザーが金属表面に当たり、熱の伝達によって昇華します。この技術は、物質の除去作業や高精度ドリル加工などの産業分野で使用されたり、腫瘍の的確な除去など医療の世界でも使用されています。

北極上空から見た地球のドーム状の高精細な3Dイメージが文字盤中央に。オメガはこのイメージをGrade 5チタン表面にアブレーション加工で刻み込みます。色までもこれらのレーザーで作成されます。都市名の “London” という単語だけが塗装されており、残りはアブレーション加工され、グリーンモデルはPVDコーティングが施されています。モデルのイメージは、オメガが「ウォッチスケープ」と呼ぶもので、非常に細かく作られています。これは、伝統的な彫刻やエナメル装飾とは違い、先端技術の文字盤です。

ケースサイズは直径43mm。ラグ間は50.3mmで14.1mmの厚さになります。かなり大きな時計ですが、このようなワールドタイマーの複雑さを引き立てるためには、ダイアルにはある程度の面積が必要です。そして防水性能は150メートルです。

時計の心臓部は、Cal.8938。これはMETAS認証を受けたムーブメントであり、ワールドタイマーとデイトを備えています。オメガならではの特徴として、このムーブメントは防磁性があり、Co-Axialエスケープメントが装備されています。

ネジ込み式リューズと6時位置に配置されたデイト窓、ダイアル周辺に表示される都市名は、グリーンモデルではゴールド、チタンバージョンではホワイトです。3つのモデル全てでロンドンをレッドで表示しており、これはグリニッジ標準時を表しています。

オメガが時計のデザインをさらに進化させるために新しい技術を開発していることは素晴らしいことだと思います。なぜなら、時として伝統にこだわり過ぎるがために、イノベーションを妨げることも考えられます。レーザーアブレーション加工で作成された地球の細部は驚くほど繊細です。自然光の下で見る文字盤は、また格別でしょう。想像するだけで興奮しますね。時間を意識せずにただ時計のダイアルを見つめてしまう時計だと思います。

オメガのシーマスター アクアテラは、万能なスタイルの時計です。そしてこのモデルのようにワールドタイマーを追加すると、完璧なトラベルウォッチになります。その大きなサイズのためフォーマルさを失うかもしれません。サイズ的に気にならない方には、うってつけのモデルかと思います。実際、海外へはGMTモデルよりも、ワールドタイマーの方が使い勝手がいいのではないかと思います。海外に行くことのない僕でも、このモデルはメッチャ欲しいモデルの1つです。

ただ、「プレ値になるモデルか？」という目線で見ると、難しいかも。恰好良さに惚れた人が買う時計です。