「フラ~っと入ったルイ・ヴィトンで、巻き起こった話」の前回からの続きとなります。
11月の某日、仕事を早めに切り上げてご招待いただいたルイ・ヴィトンのイベントに向かった。まだ例年ほどの冷え込みにはなってないとはいえ、やはり日が沈むと寒さを感じる。そんな気温にも関わらず、出張先で知り合ったルイ・ヴィトンの女性店員さんは屋外で僕を待っていた。そしてその店員さんの他、男性店員さんが2名、計3名が1人の僕に付いて所狭しと並んでいる家具類の説明をしてくれた。
世界でたった一つのLV製吊り下げタマゴ型チェアー、これは相当レアなモノ。意外と僕はこういったモノに興味を持つ。基本的に今回のイベントでは価格を気にすることはない。だって、僕に買えるモノなど展示されていない。だから珍しいLVファーニチャーを心から楽しみ、それらを目に焼き付けた。
女性は興味あると思われる化粧台もあった。のちに女性の友達にこの画像を見せると、
「手に化粧品とか付いた状態でレザーの取っ手、触れないよ!」とか言っていた。確かに汚れてしまうかも知れないが、こういったモノを買う層は、そんなことを気にしないんでしょうね。
アルミ製の工具箱もあった。ここにあるモノは、インテリアという要素が強い。しかし、しっかりと実用に耐える商品を作っているというのが、ルイ・ヴィトンの根底にある。”実用的” ではなくても、”実用できる” ということなのだ。
ルイ・ヴィトンは、旅のブランドだ。当然、トランクは色々と展示されている。しかしこれらの大きいトランクなんて、僕には買えない。ましてや、こういったトランクに入れるモノなど、持ち合わせていない。凄く興味はあるが、僕に必要ではないモノなのだ。
寝心地良さそうなベッドや椅子もあった。値段は知らない。ここでの見栄えは凄くいいが、これらが一つ家にあっても、家の雰囲気には合わない。こんなのが置ける家に住みたいもんだ、と漠然と思った。
そして、プレキシガラス製の透明トランクは相当重たいと聞いた。買う人いるのだろうか・・・と思うラインナップが目白押しだった。
この小さいトランクは積み上げられているのではなく一体型で、実は小引き出しだった。これも1,000万円以上だったと記憶している。
ミラーボール付きのバーセットや7つのウォッチワインダーの付いた時計・ジュエリー用巨大トランクも初めて見た。3,000万円以上するものだった。エゲツナイ資産を持っている方が多い高級時計界隈では、持っている人がいても不思議ではないとも思った。他、ルーレットの付いたカジノセットもありオシャレだった。
ひと通り見終わり、最終ステージへやってきた。ここではこれまで対応してくださった3名からの強力なセールストークが始まるはずだ。その前に、京都のイベントらしいスイーツをいただいた。シャンパンはお酒の飲めない僕は断ってソフトドリンクをいただいた。美味しかった。
が、しかし・・・
それまで一度も会場で目にしなかったデザインのトランクが、これ見よがしに真横に置いてあった。(いや、スイーツより先に気付いてはいたけど…)
可愛いじゃんっ!
これって、時計を入れるヤツ?でもあれって、ハンドル付いてなかったのになぁ・・・なんて思っていたら、やっぱり8本時計を入れることができる “コフレ 8 モントル” という商品だった。
時系列を巻き戻すと、出張先でフラ~っと入ったルイ・ヴィトンで、僕の憧れのトランクだと言ったあの一言。ルイ・ヴィトンの店員さんは、ちゃんとそこを突いてきた。そしてまた、僕の見たことのないハンドル付きの可愛いカラーのトランク。で、で、でもお値段はお高いに違いない。だって、お店によく置いてあるコフレ 8 モントルの価格が約120万円である。これはそれよりも間違いなく高い。
そもそも、そんな価格を気にしている人間が、こんなところにいてはいけない・・・しかも子供が大学入学と高校入学を控えている。トランクを前にし、店員3に対し1人、ふと我に返る僕。相手は手強い。
数年前から憧れていたルイ・ヴィトンのウォッチトランク、それを前にした僕に対し、褒め殺しの雨あられで襲い掛かる店員さん達。
マリー・アントワネットは言った。
「パンがなければケーキを食べればいいじゃない」
金欠に喘いでいる僕は、その言葉が脳内で変換される。
「手持ちがなければカードで払えばいいじゃない」
息子達よ、よく聞け。
「お父さん、買っちった(汗)」
実は購入することとなったものの、この今まで見たことのないトランクに関して全くわからなかったので後日、ルイ・ヴィトンのことならこの人に聞けばいいと、ESUさんに不躾ながらお伺いし、このトランクについてご意見を伺った。この場をお借りしまして、感謝いたします。ありがとうございました。
良い買い物をしたけれど、気軽にラグジュアリーなお店に入ると、予想外の出費が発生する典型的な状況を体験した2024年秋でした。
やっぱり僕は、塩対応のロレックスの方が肌に合っているのかも知れません。
コメント
いやぁ~相変わらずおもろいっす~
楽しませていただきました~WWW
楽しんでいただける方が1人でもいると、モチベーションアップにつながります。ありがとうございます。