画像を見てもらうとお分かりかと思うが、サントリー・プレミアムモルツの「GLAY×The PREMIUM MALT’S The Premium Live 2023」ライブチケットプレゼントというのがあり、9月初旬までに3缶1口でプレモルに付いている応募シールのQRコードをスマホから読み取って抽選となるキャンペーンがあった。今でも1缶1口でオンラインライブの視聴権の募集を行っているが、会場でのライブのチケットはもう締め切っている。締め切ってからブログの記事にしているのには訳がある。息子から止められていたからだ。
「父さん、ブログとかに出したらライバル増えるから、締切り終わってからやないとアカンで!」
なるほど、一人でもライバルを減らしたいんだな。しかし僕はビールが苦手だ。買っても飲むのは、いつも第三のビールを昼から飲んでいる僕の母親(80歳)のみ。取りあえず24缶入りを箱買いをして、8口の応募をしたがハズレた。すると息子から厳しいプレッシャーをかけられる。
「父さん、ありがとう。でも本当のファンは、8口なんてもんやない。父さん、いつも学校のテスト前になると、『おい、漢の意地見せたれ!』っていうやん。僕にも見せて、漢の意地ってどんなもんや?」
そう言われてもうひと箱、追いモルツをしてしまう。漢の意地を見せないといけない。でも当たらない。いい加減に当たってもらいたい。初めは軽い気持ちだったが、期限が近付いてくると僕自身が、「ここまできて断念するわけにはいかない。何としても初志貫徹しなければ」とわけわからん、自分のためではないのになかば意地になってくる。僕はビールを飲まないのに応募するためだけに買い続ける。第三のビール専門家は「昼から第一のビールや!ウマい、ウマい!第三から二段階アップや!」と踊り狂っている。
しかし締切り直前にふと、「これってサントリーの思う壺なんやろな・・・」と思う。サントリーの販促重役会か何かで、「酒飲みなんて単純やからな、大物アーティストとか出して抽選券みたいなん付けたら意地になってくるんや。途中でやめられなくなって、八月末になってみ、もうプレモル爆売れやで、ガハハハ」とか、きっと言われていたはずだ。そう思うと悔しい。
「えっ?僕はGRAYのライブなんか興味なくて、あの缶のデザインがなんともセクシーに感じて買ってしまうんです。」とか「プレモルを枕にしたら、よく寝れるんです。」とサントリー上層部を驚かすような、僕は本当はそんなオリジナリティーあふれる消費者になりたいのである。
結局、息子には良いところを見せれず、踊り狂う80前のモンスターを生んだだけに終わった。
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