アラフィフからあと数か月でジャスフィフになるオサーンです。僕はロレックスが好きだ。これまで数多くの時計ブランドを買ってきた。とは言っても、所詮はしがない会社員という立場。日本の平均年収よりかはもらっているとは言うものの、”お金持ち” の部類には入らない。昔買った株がありがたいことに、僕の趣味を継続させてくれている。もう手持ちの株も少ないので、それもそろそろ終わりに近い。
そんな僕のような人は、雲上時計と呼ばれるブランドを購入する資格がないと自分で思っている。ただ、一番憧れていた雲上ブランドである A.ランゲ & ゾーネのランゲ1は、二次流通で買った方が安かったが正規店で買った。その時の達成感は、今でも忘れない。
僕はスネ毛も少ないし胸毛もない、でも手首にはラン毛が生えてます。 pic.twitter.com/ikwyHBe7qL
— オサーン@復帰後5本 (@rare_watch_net) February 26, 2020
そもそも、ラグジュアリーな商品というのは、イコール “贅沢品” である。たとえそれが買値よりも高く売れるとしても、贅沢品だ。その中で、時計界ではパテックフィリップやオーデマピゲはトップブランドとしての格がある。あえて言わせてもらおう。
コノ、贅沢ブランドどもめ!
ま、気持ちの9割以上が妬み・嫉みの類である。許して欲しい。だからこれらのブランドの店に入る時は、「買う」という前提ではなく、「見る」というスタンスで入店する。ヴァシュロンコンスタンタンでもそうだ。そうは言っても、ノーチラス・ロイヤルオーク・オーバーシーズというベタベタの人気モデルは一応、各1本ずつ私は持っている。当然これら全ては二次流通で買ったものだ。
しかしたとえ同じノーチラスやオーバーシーズを “持っている” と言っても、僕の中では大きな高い壁を感じている。「正規店での購入ではない」という、”大きな壁” である。時計に “二次流通品” とラベルが貼られているわけではないが、ギャランティーに自分の名前が刻まれていない。「別にそこに拘る必要なはい」と言ってくれる人もいる。しかしこれは第三者には関係のない、僕とブランドとの問題なのだ。
と、かなり大袈裟な前フリになったが、そんな僕が想定外の出費となったルイヴィトンのウォッチトランクを買うことになった勢いで(ヤケクソという)、今度はパテックフィリップに向かったということです。(ルイヴィトンの話はこちらです)
正直にいう。
僕はノーチラスを正規店で買いたい!
僕の近くにパテックフィリップを持っている人や顔が利く人はいない。昔は、「やっぱり自分の力で買ってナンボよ、フンッ!」と突っ張ってたが、今となっては正直、
誰か俺に紹介してくれ!
と恥を忍んで高らかに言わせてもらいたい。
しかし自分でもどげんかせんといかん。ということでパテックフィリップへ向かった。これまでの「サンプルを見るだけ」ではなく、ちょっと本気の入店ということで変な汗をかいていた。店内には多くのモデルが並んでいた。もちろん、展示サンプル品ということだが、あの憧れのノーチラスやアクアノート、新作のキュビタスも勢ぞろいしている。
半開きになった口元は辛うじてマスクをしているので、アホ顔がバレることなく店内をゆっくり歩きながら様々なモデルを見ていた。そんな僕に一人の男性店員が対応してくれた。
憧れのパテックフィリップの正規店で、ノーチラスやアクアノートを買いたいと伝えると、新参者にはエントリーできないという答えが返ってきた。そんなことは知っているが、気持ちを伝えたかった。
その熱意を感じ取ってくれたのか、店員さんから席に座ってゆっくり話をしましょう、という。例えるなら、ゲーム序盤の “どうのつるぎ・かわのよろい” 程度でラスボスと対峙していると言ったところか。 あ、先に言っておきますが、ノーチラスやアクアノートには当然、辿り着きません。
店員さん曰く、「みんなノーチラスやアクアノートと言いますが、パテックフィリップはもっと違う時計が魅力的なんです」という。僕は心の中で、「いや、俺が魅力的に感じている時計がノーチラスなんだよ!」と叫んではいたが、好印象を与えようとする僕は、「そうですよね、カラトラバや複雑機構のモデルが凄いですよね!」と調子を合わせた。この辺りに自分という人間の小ささが垣間見える。
で、ゴールデンエリプスをまずは推してきた。約600万円。確かにこれはスタイリッシュで洗練されている。無駄のない、しかもパテックフィリップらしい拘りが詰まったモデルだと思う。が、僕はこれが欲しいわけではない。
王道であるカラトラバもオススメしてきた。約660万円。確かにこれも良い。でもこの手の時計はランゲ1が僕の中では一番好きだから、僕がカラトラバを着けることは想像できない。
僕がノーチラスやアクアノート以外でパテックフィリップを買うなら、と考えたときに、真っ先に思い浮かんだのが、アニュアルカレンダー(年次カレンダー)だ。ロレックスならスカイドゥエラーが年次カレンダーを搭載しているモデルだが、正直言ってスカイドゥエラーはカレンダーとしては究極に見辛い。
やはり年次カレンダーこそ、パテックフィリップではないだろうか。ということで、その辺りのモデルをちょっとトライしてみることになってしまった。ええっと、、、940万円とかいってたな、確か・・・そんな金、どこにあるのかはわからないが、そんな流れになった。
正規店でのノーチラス、僕には届きそうもないっすね。
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