MORITZ GROSSMANN Benu Emirates Watch Club

「カッコイイなぁ・・・」と思う時計が山ほどあるので、なるべくブランドを絞ってご紹介しているオサーンですが、今まで触れなかったブランドが、このモリッツ・グロスマンです。なぜスルーしていたかというと、ドイツの時計ブランドは 、ランゲアンドゾーネ教信者のオサーンにとっては、1択だからだ。浮気はしない・・・そう誓っている。それとは別の問題で、関西で取り扱っている店がないということも、ランゲアンドゾーネ教を信仰する理由の一つです。

でも、前からやっぱり気になっていたモリッツさん。当然、色んなモデルを隠れてチェックはしています。クラシックスタイルの時計は美しく、目を奪われます。

この裏スケから見える振り子ハンマー式自動巻き機構は、見ているだけで感動です。もうたまらん。そんな魅力に引き込まれそうになりながらも、平静を装って来た。

だがしかし、見逃せないモデルが飛び込んできた!残念なことに、はたまた幸いにして、どちらかはわからないが、別注品という感じなので、一般での入手は不可なのだが、これは大変美しい。

ベヌー エミレーツ ウォッチクラブ エディションだ。エミレーツ ウォッチクラブ(Emirates Watch Club)とは、アラブ首長国連邦時計愛好家のグループで、中東ではカタールドバイなどにもそれぞれ愛好家の団体があり、様々なブランドとのコラボモデルを作ったりしているようです。

ルックスでは時々アラブ系にコスプレする私が入っても全く違和感はないと思いますが、保有資産レベルが完全にぶっ飛んでいる方達だと思います。レベチです、レベチ

このモデルですが、このダイヤルが何とも魅力的。ジャーマンシルバー手彫りのアラビア数字とロゴ。斜めにブラッシュ仕上げされていて、これはたまりませんな。

使われているムーブメントは、Cal.100.1という手巻き2021年の新作でモリッツ グロスマン初となる「セントラルセコンド」というモデルにも仕様されている完成されつくしたモノ。ダイヤルと同じジャーマンシルバーを使ったプレートで、色の統一感があるモデルですね。

via watchesbysjx.com

ダイヤルデザインの関係上、モリッツ グロスマンではお馴染みの6時位置のスモールセコンドやミニッツトラックが廃されたことでその機能は組み込まれていませんが、いや私からしたら、「このデザインで完璧じゃないか!」と言ってあげたい。

4時位置にあるボタンは、特許を取得しているハックリリースメカニズムです。ちなみに、モリッツ グロスマンの代表的なラインであるこの BENU(ベヌー)ですが、エジプト神話に伝わる不死鳥らしく、アオサギの姿で描かれています。ギリシア神話フェニックスのモデルともいわれているそうです。

それが理由で中東の時計愛好家がこのモデルとコラボしたかどうかはわかりませんが、BENUとは、そんな意味です。

今回ご紹介したモデルは限定モデルで、しかもエミレーツ ウォッチクラブメンバーしか購入できないというレアモデルですが、モリッツ グロスマンでは各モデルをカスタムオーダーが可能となっているので、金さえあれば同じものが手に入る・・・かもです。

ケースサイズ 41mm
ケース厚 11.35mm
ケース素材 ステンレススチール
防水 30m
ダイヤル ジャーマンシルバー
ムーブメント Cal. 100.1
機能 時・分
振動数 18,000/h(2.5Hz)
巻き上げ 手巻き
パワーリザーブ 42時間
ストラップ アリゲーターストラップ(ピンバックル)
限定 12本(EWCメンバー限定)
価格 24,800米ドル ≒ 2,700,000円