IWC Portugieser Yacht Club Moon & Tide Ref.IW344001
“Watches & Wonders 2020” で発表されたIWCのモデルで様々な注目モデルがありましたが、私が気になったモデルをご紹介したいと思います。
このモデルは、”ポルトギーゼ・ヨットクラブ・ムーン&タイド” というモデルで、ヨットクラブがIWCからリリースされて10周年となります。そして今回発表されたのが、12時位置にダブルムーンフェイズ表示があり、大潮と小潮だけでなく、潮流の強さに関する情報も表示することができ、6時位置のサブダイヤルで次の満潮と干潮の予想時刻を表示することができるという、なんとも実生活には全く関係のない機能が前面に押し出されている。
悪口ではない。私なりに盛大に褒めている。この一見「無駄」のように感じるこの機能は、他の誰とも被ることがないという大きなメリットがある。「何時ごろに満潮になるか?」なんて、漁師か鳥羽一郎ぐらいしか気にしない。しかしそんなことを時計が機械式で歯車を回していることに感銘を受ける。
そんな複雑な機械を搭載している上、美しいブルーのダイヤル。ただ気になる点もある。ケースサイズが44.6mmとかなり大きい。これだけの珍しい機械を搭載しているということで致し方ないかとは思う。しかし本当に海に出る人や、時計の話で盛り上がりたい人には実用性と話題に困ることがない。
デザインを見ても、ディープブルーのサンレイダイヤルにインダイヤルに使われている赤いサークルや秒針の先が、時計全体のアクセントとなっており、お洒落だ。ケースも “18Kレッドゴールド” を使っており、カジュアルな雰囲気を出している。
ケースバックはスケルトン仕様となっており、肉抜きされたローターというのもあり、美しいムーブメントがよく見える。ストラップは、ダイヤルカラーに合わせたブルーのラバーストラップで、スポーティーに仕上がっている。
スペック
ケース
ムーブメント
- 82835 キャリバー
- IWC自社製キャリバー
- 自動巻き
- 60 時間のパワーリザーブ
- 振動数 28800.0 回/時 (4.0 Hz)
- 233 個の部品
- 25 石数
- コート・ド・ジュネーブ装飾、ペルラージュ装飾
特徴
- 潮汐表示機能、南北両半球のダブル・ムーンフェイズに大潮と小潮を表示する機能を統合
- 日付表示
- 両面反射防止加工を施したドーム型サファイアガラス
- ペラトン自動巻き機構
- 秒針停止機能付きセンターセコンド
文字盤
- ブルー 夜光性
ストラップ
- 布製インレイ付きブルーのラバー・ストラップ
- ストラップ幅 22 mm
価格
¥3,938,000(税込み)
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