ZENITH クロノマスター リバイバル トリオ 出揃う!
- 2021.01.11
- ゼニス 時計情報局 海外ブランド
- A384, A385, A386, chronomaster, elprimero, revival, zenith, エルプリメロ, クロノマスター, ゼニス, リバイバル, 復刻
ゼニスと言えば、エルプリメロ。クロノグラフムーブメントと言えば、エルプリメロ。時計界に於いて、代名詞中の代名詞。1969年に初の自動巻きクロノグラフムーブメントを発表し、世界を驚かせたゼニスは、エルプリメロ A384 / A385 / A386を世に送り出します。下の画像は、1969年当時のパンフレットです。
当時のこのモデル達の価格を今見てみると、100万円~200万円あたりになっています。
ゼニスは2019年に新作、「クロノマスター コレクション CHRONOMASTER REVIVAL エル・プリメロ A384」をリリース。2019年にエルプリメロが誕生50年の節目を迎えたことから、”リバイバル” として多くのモデルを2020年にかけて発表。「CHRONOMASTER REVIVAL A386マニュファクチュール エディション」、2021年に入り「CHRONOMASTER REVIVAL エル・プリメロ A385」が発表されました。
ということで、 エルプリメロ A384 / A385 / A386 が復刻版として出そろう形となりました。
ただそう名乗るだけではなく、当時のケースサイズやダイヤルのカラーリングや塗料などの質感も、当時を彷彿とさせる出来。A384は大人気の白×黒パンダダイヤルにクロノグラフ針は赤針。ケースサイズは37mmという忠実な再現具合。
クロノマスター マニュファクチュール エディション A386は、1969年のA386プロトタイプの文字盤から着想を得たもので、今までは製品化されることはありませんでした。エルプリメロ誕生50周年のとき、屋根裏部屋で小さな箱が見つかりました。そこには後のゼニスを救うこととなる時計師、シャルル・ベルモが隠しておいたエルプリメロキャリバーの製造に必要な図面と部品のすべてがあったのです。その中には、これまで知られていなかった3種類の異なるブルーを使ったA386のアイコン的3色の文字盤を含んでおり、たくさんの文字盤が入っていたということです。
クロノマスター リバイバル A385 は、ゼニス初のスモークブラウントーンが施されたグラデーション文字盤と、エッジに向かって濃くなるヴィネット・エフェクトを特徴とする1969年のステンレスチール製エルプリメロの3モデルのうちの1モデルを忠実に再現したモデルです。ライトブラウンのカーフスキンストラップと合わせることで、時間の経過とともに独特の風合いを醸し出し、究極のヴィンテージルックを作り上げます。
というわけで、凄く素敵な3本が約50年という時を経て見事に復活しました。特に最後に発表されたA385は、私好み。
ブラウンの文字盤は凄くオシャレ。クロノグラフの各表示の邪魔にならない色使い。視認性も全く問題なく、しかも超インパクトのあるグラデーション。レザーストラップの他、A386以外はステンレスブレスレットもあります。
リバイバルとしてゼニスからリリースされたモデルは他に、「ルパン三世エディション」や「シャドウ」などのモデルやブレスレット、レザーストラップなどのバリエーションを含めると計9モデルが今まで登場しています。ブレスレットは当時のゲイフレアー社製「ラダー」オリジナル ブレスレットを復刻していることも話題になりました。
CHRONOMASTER REVIVAL A3818 「カバーガール」
とここまで新しくゼニスから復刻されたモデルの話をしましたが、ここ最近、色々なブランドがヴィンテージモデルを正規で販売するという傾向が出てきています。ゼニスもそうです。東京銀座のブティックで上記したエルプリメロの初期モデルを正規認定書付きで販売しているという。数に限りがあるものなので、既に完売となっている可能性が高いが、正規を通して二次流通させるというのは、メリットがあります。それは、LVMHグループに属するブランドは、”並行差別” をしています。LVMHに属するブランド内でも並行品との様々な価格設定があるようですが、正規での購入のメリットがLVMHグループにはあるようです。
ということで、今回 “ゼニス” の名作「エルプリメロ」のリバイバルモデルをご紹介しました。やはり “名作” は時代と共に大きく評価されるんですね。
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