TUDORの歴史と本気度を考察する
- 2019.08.26
- チューダー 時計情報局 海外ブランド
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ここ最近のロレックスブームが落ち着きだし、昔からのファン(オタク)にとっては、平穏な日常が訪れようとしています。そんなさなか、放っておけない話が舞い込んできたのが数週間前。
それはまるで、オサーン家に生息する白アリ、PCを買って1週間でエロサイト接続の為に感染してしまったコンピューターウイルス、はたまた自分ではなかなか気付けない加齢臭のように、徐々に、しかし確実に拡大を続けている時計ブランドがある。それが・・・
である(チューダーと読む)。もう恐ろしい存在になりつつあります。時計ファンなら、その存在を昔からご存知だろう。そんなTUDORについて、今日は考察したいと思います。
黎明期
歴史の授業は大っ嫌いだったオサーンがお届けします、「TUDORの歴史」です。TUDORは1926年2月に時計ディーラー、及びメーカーであった”Veuve de Philippe Huther(ヴーヴ ドゥ フィリップ ヒュンター)氏“が、ロレックスの創始者、Hans Wilsdorf)(ハンス・ウィルスドルフ氏)の代理でTUDORの名を商標登録、ジュネーブで会社を設立したところから始まります。10年後の1936年、ハンス・ウィルスドルフ氏へ会社を譲渡、その際に「チューダーローズ」と呼ばれる扇風機のような薔薇のロゴが配されるようになります。
よく、”ロレックスの弟分“と呼ばれる(海外では”sister“とも)呼ばれるのは、こういうことだったのです。そしてこの”TUDOR“のネーミングですが、これは主にイギリスでの販売拡大を狙ったものだと言われています。イギリス王家「テューダー家」の名前を取り、「テューダー朝」の紋章、”薔薇“を使うという、なんとも姑息な狙ったネーミングです。
ちなみに「テユーダー朝」とは、1485年のバラ戦争に勝利して即位したヘンリ7世(ヘンリー・テューダー)が開いた王朝のことです。
成長期
創業当初から、ハンス・ウィルスドルフ氏はロレックスの技術と信頼を兼ね備え、確固たる品質と先駆性を備えた腕時計を創りたいと考えていたそうで、第二次世界大戦直後の1946年、氏は事業拡大のため”Montres Tudor(モントレチューダー社)”を設立しました。1948年にはロレックスとの関わりを世に知らしめるための広告を展開していきます。
1952年、新しいモデル”The Tudor Oyster Prince”を発表した際、ハンス・ウィルスドルフ氏はロレックスと同等のスペックを持っている」ということを大々的に顔出しして宣伝します。
「ワシらが他のメーカーに使わせなかったオイスターケースと自動巻きパーペチュアル機構を使って作ったんよ。これまでロレックスしか使ってなかったのをTUDORに入れた意味わかる?あ~、こんな廉価でこの性能。買わん奴いる?」
と語っています。
成熟期
そしてTUDORというブランドは、汎用ムーブメントを使いつつ、ロレックスの高い技術を組み込んだ庶民向けのブランドとして成功します。1970年代に入り、日本にも正規品の取り扱いがあり、一定の人気を得ていたものの姿を消しました。やはり日本には”ロレックス“というブランドの方が合っていたのかも知れません。
しかし、2018年の10月から再上陸を果たしたTUDORは、これまで「チュードル」と呼ばれていた日本名を「チューダー」と変え、主要都市の百貨店に忍び込みました。
現在はというと、
- 北海道 大丸札幌店
- 東京 伊勢丹新宿店・大丸東京店・タカシマヤ ウォッチメゾン日本橋・西部池袋
- 名古屋 松坂屋名古屋店
- 大阪 阪急うめだ本店・タカシマヤ ウォッチメゾン大阪店
- 京都 大丸京都店
- 兵庫 大丸神戸店
- 福岡 大丸福岡天神店
2019年8月下旬現在
と11店舗の展開です。このスピード感、スゴイですね。確かにロレックスやオメガのような売り場面積はなく、ショーケース2つ分程度の店舗がほとんどとなっていますが、この拡大は凄いかも知れません。
ここからが本題です。
日本初の旗艦店を銀座並木通りにオープン!
ということです。9月14日、東京・銀座6丁目の並木通り沿いに日本初の路面旗艦店をオープンします。数多くの高級ブランドが並ぶ時計ブランドの聖地・激戦区への出店です。
「ロレックス 並木通り店」を挟んで斜め前ということです。売り場面積75平方メートルで、店頭には他店では買えない商品も並ぶ予定という・・・
え?
何それ?他店では買えないって何?何だよそれ!そんな簡単にトキオにはオサーン行けないんだけど。ズルいなぁ。ブティック限定ってのがあるのか?全くわかりません。もしかしたら、並行でしか買えない日本未発売モデルを入荷するってことなのか?そうだろう、恐らく。ク〇ッタレ!
そしてオープン時は、開幕まで1週間に迫るラグビーワールドカップ2019のニュージーランド代表、オールブラックスも来店予定。TUDORは、同チームのスポンサーを務めているのだが、そんな余裕ぶっこいてて大丈夫か?どうせ銀座のチャンネーまでスクラムしてトライまで決めるはず。
え⁉もしかして、ボーデン・バレット来るのか⁉ラグビー界の至宝ぢゃん!詳細不明です。
ということで、このTUDORの日本戦略、完全に本気とかいてマヂと読んでもいいんではないでしょうか。ますます注目度マックスのブランドとなってきています!
行きたい!並木通り店のオープン!行けた人、写真いっぱい撮って、オサーンにチョウダイ。
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