【高級時計】それぞれの付き合い方
僅か1作品10円でAVをダウンロードできると聞いて、秒で会員登録したオサーンです。もちろん違法サイトではありません。
時計好きの友達数人と話をしていたのですが、その時に話題になったことがありました。
「ロレックスのカスタムってどうよ?」
今回は、これについて考えてみたいと思います。
私の個人的な考えを申し上げますと、クオリティの高いカスタムは恰好いいと思うし、買える(金銭的な)チャンスがあれば欲しいと思う。しかし私とは相反する考えを友達はしていました。
ロレックスだけではなく、パテックフィリップやオーデマピゲの時計もカスタマイズされているモデルがあり、カスタムウォッチを楽しんでいる方は世界中で多数おられます。私は一本も持っていないのですが、私にとってネックとなっているのが価格です。このネックとなる部分が価格だけならいいのですが、当然、カスタム時計を認めない人達には他の要素があるようです。では何がネックとなっているのか?その部分を見ていきたいと思います。
① 価格
とんでもない価格とまでは行かないまでも、かなりの高額で販売されています。これらは二次流通価格なのですが、本家のカスタムブランドでの購入(施工)価格も、決してリーズナブルな価格とまでは言えません。カスタムのクオリティにもよりますが、仮に自分の大事な時計をカスタムしてもらうなら、その施工業者は実績のあるところに頼みたいのは当たり前。それを考えると、価格面で私はなかなかカスタムの世界に足を踏み入れられないんです。
- 同じモデルを複数本もっている
- カスタマイズ価格がそれほど高くない
当然、価格が安いと感じるカスタムはクオリティが低い場合が多いと思います。そんなことを考えると、ある程度の余裕がないと無理です。最低でもこの条件が私には高いハードルとなっています。
②アフターサービス
高級時計のブランドでは正規のメンテナンスを永久に受け付けてくれるブランド(パテックフィリップなど)や、パーツの在庫があれば古くても受け付けてくれるブランド(ロレックスなど)、国内正規店での購入に限り受け付けるブランド(フランクミュラーなど)などがあります。
しかしこれらは、”そのブランドのオリジナル状態(バーツ)である” というのが大前提となります。カスタマイズされた時計は、そのブランドの正規メンテナンスを受けることがほぼできません。これは各時計ブランドが開発・製造したパーツに対して責任を持つということでもあります。各々のブランドが使用したパーツに対しての不具合や劣化は、有償・無償はありますが面倒を見てくれます。
とは言うもののロレックスを例に挙げますと、手巻きデイトナのムーブメントCal.727なんてのは傑作と呼ばれる代物ですが、ロレックス正規店ではパーツがないので修理は受けれないし、ヴィンテージロレックスとしても評価の高いミルガウス Ref.1019 や エクスプローラーI Ref.1016 なども同様、ロレックスには純正パーツが既にないので修理は受け付けていないと言われています。
対してカスタム時計とは、意図的にその時計のパーツをオリジナルでないものと交換してしまう行為なので、その時計ブランドのサービスは受けれなくなります。
しかしクオリティの高いカスタム時計ブランドはメンテンス技術も当然高く、本家のアフターサービスを凌ぐ技術を持ち合わせている場合もあります。正規のオーバーホールから戻ってきた自分の時計に傷が付いていた、といった話を複数回聞いたことがあります。もちろん正規の時計ブランドで作業されている人達は素晴らしい技術者がほとんどでしょうが、そうではない者も中にはいるのでしょう。それを考えると技術的な面も、しっかりとアフターサービスをしてくれるカスタムブランドなら問題はない、と私は思っています。
結局その時計を購入して、何回正規のアフターサービスを利用するのか?自分は腕のいい技術者のいる時計の修理屋を知っている、となればそんなに心配することはないかもしれませんね。
③商標権
実はちょっと不思議に思っていることがコレなんです。これまたロレックスを例に挙げると、ロレックスにはこんな規約が存在しています。
ロレックスが製造したものではない部品や付属品の追加・交換、ロレックスが認可していない第三者がロレックス正規商品の改造、改変その他重大な変更を行った場合、保証は無効になりますのでご注意ください。ロレックスは、聴覚的/視覚的要素の追加を含む無認可の第三者によるロレックス商品の改造、およびカスタマイズ行為(時計へのブラックコーティング、商品購入後のダイヤモンド、ベゼル、ダイアル、ブレスレット等の追加)は一切認めておりません。こうした改造は、ロレックス商品の品質および完全性を損ねることがあります。
商標、商号、意匠および著作権といったすべての知的財産権は、ロレックスにのみ帰属します。
ロレックス利用規約一部抜粋
前段のブルーの部分は②のアフターサービスに記載させていただきましたが、ピンクの部分がどうなのか?はっきりと「禁止」とは書かれていませんが、「一切認めておりません」となっています。
このあたりの解釈が引っかかる部分だと思うのですが、これにはツイッターを拝見している限り、しっかりとクリアしているようです。
欧米ではすでに判例でカスタム側が勝ってるし、正規ではない修理屋にもパーツ供給を義務づける判例も出てしまったから、これから先は日本でも売る側、買う側のリテラシーが上がりながらカスタム腕時計ブランドも普及して行くだろうね。そういう意味ではバンフォードに投資したLVMHには先見の明がある。 https://t.co/LGL0E3Rvlp
— くろのぴーす⌚腕時計愛好家の生活 (@chronopeacecom) January 20, 2022
日本での取り扱いは不明ですが、欧米ではカスタムブランドが認められているということのようです。考えてみればわかることですが、逃げも隠れもせずに堂々と様々なカスタムを施した高級ブランドの腕時計を販売しているカスタムブランドが 存在することが、それを証明していますよね。
その存在を判例と市場が認めている以上は問題ないし、それを買える財力があれば(カスタム時計はメチャ高い)、カスタム時計を楽しめばいいのではないでしょうか?だって正規販売店で購入した時計をそのブランドに修理してもらおうとして、
「30年以上経過して純正パーツがないのでできません。」
という対応の方が、ブランドとして無責任かと私は思います。
その時計が自分の人生を華やかに楽しいものにしてくれるのなら、オリジナルの時計でもカスタム時計でもやっぱり欲しい、ただそれだけです。
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