パテック フィリップ 2020 新作 3モデル登場

トップオブザトップスである雲上ブランド、パテックフィリップがとうとうこの時期に新作を発表してきました。この時期に発表するということは、かなり発表したくてウズウズしていたに違いない。「もう我慢できん」ということでパテックフィリップがしびれを切らした形か。理由はともかく新作を見ることができ、一ファンとして嬉しい限りです。買うことは一生ないでしょうが・・・

ということで、さっそく今回発表されたグランドコンプリケーション3モデルを見ていきたいと思います。

パーペチュアルカレンダークロノグラフ
Ref. 5270J-001

2011年から完全自社製ムーブメントとなったパテックフィリップパーペチュアルカレンダークロノグラフから待望のイエローゴールドモデルの登場です。元々クロノグラフの技術は他社製ムーブメントで補っていたパテックフィリップですが、先ほども申しました通り、2011年からは完全自社製となっています。

このモデルはCal.CH 29-535 PS Q」を今までのモデル同様使用しているということで、新素材での新作モデルということです。これまでは、ローズゴールド×ブラックダイヤル5270/1R-001プラチナ×サーモンピンクダイヤルが話題となった5710P-001があります。

Ref. 5270/1R-001(左) Ref. 5270P-001(右)

やはりこのパーペチュアルカレンダークロノグラフパテックフィリップの王道モデルです。価格は高くとも、パテックを語るにはこのモデルをいつかは手にしたいですね。

イエローゴールド×シルバーオパーリンダイヤルは視認性が間違いなく良いし、パーフェクトなモデルではないでしょうか。

価格は20,251,000円(税込み)です。

 

ミニッツリピーター トゥールビヨン
Ref. 5303R-001

2019年に開催されたシンガポール・ウォッチアート・グランド・エグジビションは、記憶に新しい人も多いかと思います。かなりレアなシンガポール限定モデルが目白押しでしたが、その中の一つに Ref. 5303R-010 というモデルが登場しました。僅か12本のみのリリースで、レア度満点のモデルでした。

今回の新作モデルは、上記のモデルのダイヤルデザインを新たに、レギュラーモデルとして登場です。

ミニッツリピーターは、時間を時計の中にあるゴングをハンマーで叩いて音を知らせる機能。この動きをスケルトンケースなのでしっかりと見ることのできる贅沢なデザインです。元々、暗闇や目が不自由な人が音で時間を知ることのできる機能としてできたミニッツリピーターを、目で動きを見るとはワロテまうぐらい贅沢極まりないですね。

そしてコンプリケーションウォッチの定番、トゥールビヨンもケースバックからその動きを逐一見ることができます。これぞスケルトンモデルの醍醐味ですね。

デザイン的には、若干見にくいかとは思いますが、そんなのカンケーネー!ですよね。パテックフィリップの細かいパーツなどの仕上げを心置きなくみることのできるこのモデルは、ローズゴールドケースにサイドはホワイトゴールドを挟み込んだような作りです。

価格ですが、要問合せとなっています。恐らく6,000万円~7,000万円ぐらいではないでしょうか。

 

スプリットセコンドクロノグラフ
Ref. 5370P-011

2020年の2月にカタログ落ちしたブラックエナメルダイヤルRef. 5370P。それは、漆黒の美しさを持った最上級のクロノグラフでした。僅か5年余りで製造終了となったその Ref. 5370P に、今度はブルーエナメルダイヤルとして再び戻ってきました。めちゃくちゃ憧れのモデルです。これ手に入れたら、もう卒業してもいいぐらいです。ランゲアンドゾーネラトラパントか、この Ref.5370P が私の中で最高位に位置しています。

6時位置にある「EMAIL」は、エナメルを意味するフランス語。ケース直径41mmケース厚13.56mm手巻きホワイトゴールドブレゲ数字といたるところにシビれる要素が含まれています。

このモデルに搭載されているのは、Cal.CHR 29-535 PS。大変美しゅうございます。一度でいいから、腕に着けてみたいモデルです。

コラムホイール水平クラッチ、そして手巻きという往年の技術が組み込まれたスプリットセコンドクロノグラフ、価格は何と、31,526,000円税込み)ということです。家が買えます。

 

ということで、2020年は新作の発表がどうなるかと思われていたパテックフィリップですが、前回のカラトラバに引き続いて4作ほど発表されました。このままちょくちょく発表されていくのでしょうか。いやぁ、今回のコンプリケーションモデルは、凄いですね・・・