2019年に飛び出したマスターピース
- 2019.12.25
- ヴァシュロン・コンスタンタン オーデマ・ピゲ その他 ブレゲ 時計情報局
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メリークリスマス!
2019年も残すところあとわずか。本年も色々なブランドから数々の名作が飛び出しました。ご紹介できたモデルもありますが、実際はほとんどがご紹介できていない状況です。
今回は、2019年に発表されたモデルから、「歴史的名作じゃねーのか、これ⁉」というモデルをピックアップしたいと思います。
BREGUET
クラシック グランド コンプリケーション エクストラフラット スケルトン 5395
41mm x 7.70mm – 18k ピンクゴールド / 950 プラチナ – Cal. 581SQ – トゥールビヨン
どっちが表?スッケスケのブレゲ・クラシックです。ここまでスケルトンにしてしまうと、全てにおいて手を抜くことができません。人間はかならず “アラ” を探します。
ブレゲ・クラシックと言えば、ギョーシェ彫りダイヤルか、ホワイトエナメルダイヤルを想像しますが、2019年、出しちゃいました、その技術。縦溝のフルート装飾をケースサイドに、その上にムーブメントを隅々まで覆うボックス型ガラスが乗せられています。ダイヤルはもちろんサファイア、ブルーに彩ったゴールド製のアプライド・インデックスが配されています。チャプターリングは、ガルバニック処理、ミニッツトラックは、レーザーで彫り込んだあとにブルーの塗料を充填。
グレーに彩られたムーブメントはピンクゴールドケースに、ピンクゴールドで作られたムーブメントはプラチナケースに、と2モデルを発表しました。私も実物を拝見しましたが、驚くばかりであまり頭に残っていません・・・
VACHERON CONSTANTIN
トラディショナル・ツインビート・パーペチュアルカレンダー
42mm x 12.3mm – 950 プラチナケース– Cal. 3610 QP – 手巻き – ツインビートパーペチュアルカレンダー
こちらのモデルは以前ご紹介しまいたが、恐ろしいぐらいの性能を搭載しています。永久カレンダーを搭載しているだけでも機械式時計としてトップクラスの技術だと思いますが、それに加えて約65日間のパワーリザーブまで搭載しています。65時間ではありません、65日間です。
文字盤にはまさに18世紀に遡る技法のギョーシェ彫りとフロスト仕上げを現代的にアレンジし、その表面にクリーンな放射状のギョーシェ模様が刻まれ、サンドブラスト仕上げが施されています。
ARMIN STROM
ミニッツリピーター・レゾナンス・マスターピース2
47.7mm x 16.10mm – grade 5 チタンケース – Cal. ARR18 – 手巻き – ミニッツリピーター・ツインレギュレーター
1967年に設立されたアーミン・シュトロームは、スケルトナイザーとしても有名なArmin Strom氏によって設立されました。 時計製造への情熱と、技術的にも美的にも完璧性を求めるため努力すること、モダンなデザインと高度な手作業により組み上げられるムーブメントは唯一無二であり、ラグジュアリーな作品であることに他なりません。
往復振動するふたつのテンワが共振する「レゾナンス」は、それによってテンプの振動が安定するだけでなく、衝撃などが精度に与える影響も低減。ゼンマイエネルギーの節約にも寄与するそうです。この共振現象は17世紀から知られており、ブレゲは二重振り子のクロックで効果を実証しましたが、腕時計のテンプでは厳密な調整が必要。アーミン・シュトロームはふたつのテンワを同期させる“梁”の役割を果たす特殊な形状の「レゾナンス・クラッチ・スプリング」を開発。信頼性が高く効率的な共振システムを完成させました。
JAEGER-LECOULTRE
マスター・グランド・トラディション・ジャイロトゥールビヨン・ウエストミンスター・パーペチュアル
43mm x 14.08mm – 18k ホワイトゴールド – Cal. 184 – 手巻き –パーパチュアルカレンダー ジャイロトゥールビヨン ミニッツリピーター
グランド・コンプリケーションウォッチは高級時計製造の中でも特別なカテゴリーに属し、特にこの時計のように、透明感あふれる音色を奏でるウェストミンスターチャイムを持つミニッツリピーターのような複雑な機能を備えられるのは、技術的にもジャガー・ルクルトのような卓越した腕のある職人がいるブランドにしか作れないモデルです。
このマスター・グランド・トラディション・ジャイロトゥールビヨン・ウエストミンスター・パーペチュアルこそ、まさにその代表であり、時計製造のプロの心を捉えて離しません。類まれなるタイムピースは読み取りやすいシルバーのダイヤルを擁し、そこから垣間見れられるジャイロトゥールビヨン®の美しい舞いと4本のトレビシュ・ハンマーの華麗な動きが抗えない魅力を醸し出しています。
AUDEMARS PIGUET
ロイヤル オーク・パーペチュアルカレンダー・ウルトラ シン
41mm x 6.3mm – grade 5 チタン / 950 プラチナケース – Cal. 5133 – 自動巻き – ウルトラシン永久カレンダー
GPHG 2019 のグランプリに輝いた2019年、最も輝いたモデルの1つです。世界三大時計の1つとしての技術の粋を結集させ、持てるノウハウを駆使して永久カレンダーを搭載した極薄ムーブメントを作ったのがこの、パーペチュアルカレンダー・ウルトラシンです。
高さ2.89mmのウルトラ シンムーブメントを実現するため、通常は3層で構成されるパーペチュアルカレンダーの機能を一層に集約。ダイヤルデザインも以前のロイヤル オーク・パーペチュアルカレンダーモデルとは、違った趣きです。曜日、月、日付のサブダイヤルは大きめで読みやすく、8時位置のデイ/ナイト表示と4時位置の閏年表示とが対称の位置関係になっています。
今回掲載したモデルは、やはり技術的にもデザインも抜きんでています。もちろん “Made in Japan” のグランドセイコーやシチズンも素晴らしい時計を作ってます。
しばしば「GSが1番だ」と言われたりします。それぞれの一番があって当然で、それで良いんです。
しかしまた違ったテイストを今回ご紹介したモデルには感じます。感性って不思議なもんですね。また来年、面白いモデルが色々なブランドから出てくるのでしょうね。
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