A. Lange & Söhne の豆知識を知ったかぶりする

30代のとき、岩盤浴で気持ちよくなり少し寝ていたら、隣にいた友達がこっちに向けて毛だらけの汚らしいお尻を向けてたので、「汚ねぇケツ向けるなよ」と、ケツ蹴り上げたら全く知らんオッサンで平謝りして帰ったという、淡い思い出のあるオサーンです。

いやぁ、時計が好きになってから「いつかは”ランゲ1″」と夢見て、とうとう買っちゃったことにより、日々、満足感で満ち溢れています。

そんな A. Lange & Söhne の豆知識を披露したいと思います。知ってる人は、スルーで、知らなかった人は「へぇ〜」と言ってください。

その豆知識とは、キャリバーです。どの時計も、中の機械にはそれぞれ固有の番号なり記号が振当てられています。

例えば現行モデルのランゲ1なら、”L121.1” となっています。ランゲのHPでも、キャリバーだけの紹介もありますので、勉強になります。

さて、このランゲキャリバーですが、その番号にはもちろん意味があります。それを知ると、もっとランゲのことが好きになるに違いありません。

では実際にどんな意味があるのかを探っていきたいと思いますが、全てのモデルの最初が「L」から始まります。これは、想像ができるとはおもいますが、「LANGE」のLです。自社製キャリバーということですね。

現行のランゲ1が、上記したように “L121.1” です。この次は、「12」という2桁で区切ります。この12の意味するところは、「2012年」ということです。では何が「2012年」なのかというと、「このキャリバーの製造を開始した年」ということになります。しかし新作として搭載されたのが2015年です。ということは、開発スタートして実際、世に出るまでに3年間も要しているということになります。

では12の次の「1」について見ていきます。時計ブランドは、その年に1つのキャリバーを作るのではなく、いくつかのキャリバーを開発します。このランゲ1のキャリバーの開発スタートが2012年で、その2012年に着手したキャリバーの順番を表しています。ということは、このキャリバーは2012年の1番目に着手したキャリバーだということがわかります。

では、ピリオドの後の数字である「1」についてです。これは、完成したキャリバーが「何作目か」を表しています。簡単にいうと、「1」の場合は、設計・製造を経て、一発で完成したキャリパーだということです。

例えばこちら、

1815 アニュアルカレンダー Ref. 238.032 のキャリバーは、「L051.3」です。これを読み解くと、

自社製で、2005年の最初に着手し、2度マイナーチェンジして3作目

ということになる。これがランゲアンドゾーネのキャリバーの基本的な意味となります。ということは、開発スタートして7年、8年してやっと世に出るキャリバーも当然あります。なので、作り出されたキャリバーは、新作が全く新しいとは限らず、新作でもかなり前から何度も試行錯誤して完成したキャリバーというのが存在します。

こちらの サクソニア アウトサイズデイト Ref.381.029 は、2018年にデビューしましたが、キャリバーは、「L086.8」である。ということは、

2008年に開発スタートだが、この年の6作目のキャリバーであり、7度のマイナーチェンジを繰り返し8回目で製品化されたキャリバー

ということになる。完成に10年間かかっていることになる。

なかなか、そうやって時計を見てみるのも面白いかもしれません。結局私が言いたいのは、「ランゲが好き」ということです。